「新人冒険者の皆さん、安心してください!」その言い方、マンスプレイニング系?
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 「マンスプレイニング」っていう言葉は、知っておこう!「ハイクラスプレイニング」も!
「新人冒険者の、皆さん!安心してください!魔法を使えるよう、教えますよ!」
ハイクラスの冒険者が、言う。
で、言い返され。
「それ、ハイクラスプレイニング?」
あ、きたぞ。
「ハイクラスプレイニング」は、リアル世界で生まれた「マンスプレイニング」が由来の、ネット空間用語。
「マンスプレイニング」
特に女性には、イラッとくる言葉だろう。
「マンスプレイニング」
知らなかった人は、話題にもなったので知っておいてほしい。
「man(男性)」+「explaining(説明する)」で、こんな意味に使われる。
「女性が説明を求めているわけではないのに、教えてやるよといった上から目線で、男性が説明をはじめる振る舞い」
女性は、男性に見下されているわけか。
ネットやTVのチャンネルでも、「マンスプレイニング」がある。
チャンネルのメインMC(司会)が男性と女性の場合、女性のほうは、アシスタント役にすぎないことが多くなるんだな。
「ええ」
「なるほど」
「そうなのですね…」
女性は、男性の引き立て役。
弱い立場の人への、差別だ。
車イスを利用して介助者と共に行動をする方も、駅での経験に不満顔。
駅員が、こう声をかけてくるのはかまわない。
「身体、大丈夫ですか?何か気づいたことがあれば、遠慮なく言ってください」
が、何かが変。
「これも、マンスプレイニング?」
駅員が声をかけるのは、いつも、付き添いの介助者のほうという。
そりゃ、変だな。
なぜ、車イスを使っている本人に聞かないんだ!
この「変」が、冒険世界の「ハイクラスプレイニング」につながっていくことになる。
今日も、ハイクラスの冒険者が、30人近い初心者冒険者たちに言う。
「君たち!魔法を使える冒険者に、成長したいだろう?火の玉を飛ばせる術から、教えよう。覚えたら、撃て!」
基本が大切だぞと、上から目線。
「安心してください!魔法、使えるようになりますよ!」
初心者冒険者たちは皆、ミニサイズの火の玉を放てるようになった。
が…。
「しまった!」
元は小さくても、30人分が合わさり生まれたでかい火の玉が、1人のハイクラス冒険者を直撃。
炎に包まれる!
「でも、安心してください!生きていますよ!」
安心できるかー!
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