第4話 文士和菓子 いただきました

田端文士村記念館へ行ってきました。

同館では芥川龍之介田端移入110周年記念企画展「友情から生まれたもの 文士村の青春アンサンブル」が開催中です。


田端文士村記念館については「本を買いに行きました」の二十六箇所目でご紹介してます。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882605676/episodes/1177354054885487528


同館はいつもは静かなのですが、その日はロビースペースに人が溢れてにぎわっていました。


七月二十四日(1927年/昭和2年)――河童忌――田端の王様芥川龍之介の命日だったのです。


田端文士村記念館の河童忌(芥川龍之介の命日7月24日)特別企画で、芥川龍之介が好んだ老舗和菓子屋のお菓子の詰め合わせを求めました。


詰め合わせの内容は以下の通りです。


「うさぎや」喜作最中

「梅園」小とら(本来はおしるこですが喫茶限定に付餡使用のどらやきでした)

「長命寺」桜もち

「船橋屋」くず餅


全て美味しくいただきました。

中でも「うさぎや」の喜作最中の餡は品のある甘さで美味しくて、彼が鎌倉在住時にわざわざ取り寄せたのも頷けました。


夏目漱石や森鴎外の記念館でも、作家の好みや企画展にちなんだ和菓子をカフェでいただくことができます。

明治大正昭和初期に活躍した作家の場合、その当時から続いてるお店のものなので、正しく老舗の味です。

老舗の味に作家の在りし日を偲びました。





では、今日はこの辺で……





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