8月7日

カフェオレを誰でも美味しく作れる方法を教えよう。まずコップに入れたコーヒーを用意し、そこに熱々の牛乳を1:1の比率で注ぐ。次に砂糖をスプーンですくい1杯、2杯、3杯、4杯…

「あんた砂糖入れすぎよ」

「なに言っているんだ母さん、コーヒーは甘ければ甘いほど美味しいものだろ」

「あんたの将来が心配だわ」

たしかにこんな甘いものを飲み続けていれば病気になりそうだが別に毎日飲んでいるわけではないし、その分お菓子やスイーツを食べなければ糖分を調整することができる。甘党ってだけで心配されたくはないな。

「そうだ、あんたこの夏休みにおじいちゃんのところ行ってくれば?」

おじいちゃんか、石川にある祖父の家には小6の頃に行った以来もう5年も行ってない。

「なんで?」

「なんでって…いつ死ぬかわからないんだし会っておいたほうがいいんじゃない?孫の様子見たいと思うよ」

いつ死ぬかわからないか、まあ確かに今年会わなきゃ次に会うのは葬式かもな。

「バイトもあるし無理だよ」

それに映画制作もあるからあまり長い間祖父の家にいるわけにはいかないしな。

「そう、残念ね…」

おいそんな悲しそうな顔するなよ。悪いことしてる気分になる。ていうか孫なんかより娘の顔が見たいんじゃないか?わからないけど。

まあ…近い内に電話でもしておくか。

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