7月27日

暑い、暑すぎる。バイトに向かう途中にある上り坂、いつもなら自転車に乗ったままでも平気なのだが今日はさすがに暑さに負けて足が止まった。現在の気温は37度、猛暑日だ。本当に日本はどうしちまったんだ。重い足取りで自転車を押す俺の横を小学生たちが楽しそうに会話しながら追い越していく。若いっていいなー。そんなに元気ならこの自転車を上まで運んでくれないだろうか。この子たちには今俺のことがどのように見えているのだろうか。おそらくどこかの日に当てられて苦しむ魔女のように見えているだろう。さあ、手を差し伸べよ、それができるやつはもう立派な大人、優しく思いやりのある人に成長することができるぞ。いくら俺が頭の中で話したところで子供たちは振り返るわけもなく、スタスタと歩きすぐに見えなくなってしまった。そうだ、夏は活動の時間を夜にしてみてはどうだろうか。日本国民は皆昼に寝て夜に働くんだ。そうすればこんな暑い日に外に出ないでに住むだろ?ぜひ日本の政治家たちには真剣に検討していただきたい。そんな事を考えているうちに永遠と思えた長い坂道を登りきった。俺は再び自転車にまたがり汗を拭った。急がないと、遅刻して怒られるのは嫌だからな。

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