転生しても転生しても、地獄の様な日々から抜け出せないのだが

@touhokumegane

第1話 転生物はクソ

転生なんて、するんじゃなかった。

この世界ではウィルソンと呼ばれる青年は、

異世界に転生した事を悔いていた。

まあ、自分が望んで転生したわけでもないので、

転生を悔いるという選択は少し的外れといえば

的外れである。

ウィルソンに何かを決める決定権等無かった。

ただ、運命に翻弄されてきただけである。


ウィルソンは今、これまでの人生を全て後悔する程の絶望感に苛まれている。

だが、彼にはやるべきこと、心の底からやりたいことがある。

今目の前にある、彼の恋人アゲハの顔の部位。

首から下の体の部位は、現在四等分され

世界に散らばっている、自分達を騙した卑劣な悪党に持ち去られている。


許すわけには行かない。

探しに行かなくては。

ウィルソンは、まず手始めに目の前で恐怖を

宿した目で自分を見つめる男の拷問を

行う準備をした。


さあ、復讐劇の始まりだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

転生しても転生しても、地獄の様な日々から抜け出せないのだが @touhokumegane

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る