第5話 夢と絶望の狭間

 翌朝、設楽慎二は目を覚ました。だが、目覚めた瞬間から昨日の出来事が脳裏に押し寄せ、まるで悪夢が現実と溶け合ったかのように彼を縛りつけた。布団の中で硬直した体のまま、彼は天井を見つめていた。視界に映るのはただ無機質な白い天井――しかし、その上には忌まわしい記憶が何度も再生されていた。


「……夢ならよかったのに」


 乾いた声で漏れたその言葉は、薄暗い部屋に儚く消えていった。空間に響くのは彼自身の呼吸音だけ。外からは、車の走行音や人々の雑踏が聞こえてきたが、それらは慎二にとって無関係な遠い世界のものに思えた。


 昨晩、警察署から帰宅して以来、慎二は時間をただ無為に過ごしていた。一昨日目撃したあの異常な光景――血の匂い、剥き出しの暴力、凄惨さの極致――それらのすべてが脳裏に焼き付いて離れない。現実を受け入れる余裕もなく、彼の精神はすり減っていた。


 重い体を動かす気力もなく、慎二は顔にかけっぱなしのARグラスに手を伸ばした。指先で軽くタップすると、ニュースフィードが目の前に浮かび上がる。だが、そこに流れてくるのは、芸能人の不倫や天気予報といったどうでもいい話題ばかりで、あの事件については小さな記事が隅に載っている程度だった。


「……こんなのより、もっと伝えるべきことがあるだろ……」


 慎二は震える声で呟いた。だが、その苛立ちの裏には深い恐怖があった。自分だけが知る"何か"――その存在が慎二の中で大きく膨れ上がり、彼を飲み込もうとしていた。それを誰かに話すべきなのか、それとも隠しておくべきなのか。何も分からない。晴れることのない霧が心を覆っていた。


 ようやく重い体を起こし、慎二は部屋の中央に置かれたテーブルに目を向けた。その上には、事件の夜に買ったまま放置された冷凍食品の袋がある。すっかりと溶け切ってしまったそれを見て、「食べないと」と頭では思うが、胃は締め付けられたようで、食欲の片鱗すら湧かなかった。


「……どうして俺なんだよ……」


 ぽつりと呟いたその声は、自分自身に向けられた呪詛のようだった。拳を握り締め、テーブルの端を叩きそうになるが、力は入らない。ただ座り込むしかなかった。カーテンで遮られた薄暗い部屋には、朝の陽光すら届かず、外界との断絶を象徴していた。


 膝を抱え、頭を垂れる。時計の針は規則的に進んでいるが、その音すら遠く聞こえる。周囲は確実に時を刻んでいるのに、自分だけがその流れから取り残されているような感覚――その停滞感が、胸の内に重く沈殿していた。


 慎二は目を閉じた。開けたところで、そこに待つのは悪夢の続きのような現実――逃げ場のない苦痛でしかない。閉じた瞼の裏に浮かぶのは、より鮮明になった記憶だった。あの日の光景、あの血の匂い、耳をつんざくような叫び声。それらが渦を巻いて慎二の意識を蝕んでいく。


「……やめてくれ……」


 そう思っても、記憶は止まらない。まるで無慈悲な映写機が延々とフィルムを回し続けるように、彼の頭の中で繰り返される。重苦しい絶望感が胸の中を支配し、わずかな光すら見えない暗闇に引きずり込まれる感覚だった。


 その時、不意に耳元で軽い振動音が鳴り響いた。慎二のかけていたARグラスが小さく震え、右端に浮かび上がった着信アイコンが視界の隅にちらついた。気の抜けた目でそれを確認すると、画面には「高村一也」の名前が表示されている。友人の名前にわずかに眉を動かしたものの、慎二はしばらく応答する気になれなかった。


「……出るべきか……いや、でも……」


 逡巡する間にも振動は続く。その音が静寂を破り、部屋の薄暗い空間に微かな現実感をもたらした。慎二は、何かに押し出されるように震える手で応答ボタンをタップした。


「……もしもし」


 正気を欠いた、かすれた声が漏れる。電話越しに聞こえる一也の明るい声が、どこか別世界の音のように感じられた。


「慎二! お前、昨日も今日も大学来てないけど、大丈夫か? 単位、ヤバくないか?」


 一也の言葉はいつものように気軽だが、その裏に慎二を案じる気配が漂っている。それが慎二には重荷に感じられた。


「ああ……そうだったな。行かなきゃ……」


 口先だけで返したその言葉には、行動する気力の欠片も感じられなかった。慎二は声の調子が自分でわかるほど平坦で冷たいものになっていることに気づいた。


「行かなきゃって……お前、本当にどうしたんだ? 何かあったんじゃないのか?」


 慎二のわずかな異常を察したのか、一也の声色が変わった。慎二は一瞬息を飲む。友人の心配が、温かいはずなのに痛みを伴って彼の胸を刺した。


「いや、別に何もない。忘れてただけだよ」


「慎二、嘘が下手すぎだろ」


 電話越しの一也の声が、その暗い思考を中断させた。軽い調子の言葉に救われる思いがする一方で、慎二にはそれを正面から受け止める気力がなかった。


「ほら、どうせいつも入れてるバイトもサボる気だろ?」


 図星を突かれた慎二は、少しの間反応が遅れた。バイトの時間にはまだなっていないが、一也の言葉に、自分がこれからどうするべきかを考えざるを得なくなった。思わず首を振りながら、言葉を探す。


「そんなわけないだろ! 大学も……本当に忘れてただけだ」


 声に力を込めようとしたものの、虚勢が空回りしているのが自分でも分かった。言葉の薄っぺらさに嫌気が差しながらも、これ以上追及されるのが怖くて、慎二は言葉を続けた。


「そういうところは相変わらずだな」


 一也は軽く笑いながらそう言った。その何気ない一言が、慎二の胸の奥に小さな痛みを残す。何もかもが「相変わらず」で済むわけではない――そんな思いが頭を過ぎり、彼は小さく息を吐いた。


「ほら、飯でも行くか? 駅前でサクッと呑もうぜ」


 一也の軽やかな誘いに、慎二は少しだけ救われるような気がした。こうやっていつも通りに声をかけてくれる友人の存在が、どれほどありがたいか。その一方で、あの事件を知る自分だけが抱える孤独が、心の奥で静かに囁いていた。


「いや……今日は、やめとくよ」


 慎二は視線を伏せながら答えた。その声には、どこか決定的な響きが含まれていた。一也は一瞬の間を置いたが、それ以上は追及してこなかった。


「そっか。じゃあ、また今度な」


 通話が切れると、部屋は再び静寂に包まれた。慎二は手にかけていたARグラスを外し、ベッドに深く突っ伏した。冷たいシーツの感触が頬に当たる。外から聞こえる車の音や人々の笑い声はどこか遠くに感じられ、それらは自分とは無関係の、別の世界の出来事のようだった。


 そんな時、不意に腹の虫がぐぅっと鳴り響いた。慎二はその音に驚き、次の瞬間、ひどく嫌な気分になった。「こんな時にでも腹が空くのか……」自分の体が、今の自分の心情を全く無視しているかのように思えた。


「そういえば……あの日から水しか飲んでない……」


 ふとそう思い出した慎二は、重い体を引きずるようにしてベッドから這い出た。机の上に放り出されたままのレジ袋に手を伸ばす。冷凍食品が無造作に詰められた袋の中から、慎二はハンバーグのパッケージを取り出した。それは彼の普段の大好物だった。どんな時でも食欲をそそられるはずのもの。


 だが、パッケージに印刷された美味しそうな肉の写真を目にした瞬間、慎二の頭の中で何かが弾けた。


 ――あの赤い血。肉の生々しい感触。そして、あの日の記憶。


 胸の奥から吐き気が湧き上がる。それは一瞬で全身を駆け巡り、慎二は食べ物を手放すと同時にトイレへ駆け込んだ。


「うっ……!」


 胃の中は空っぽのはずだった。それでも体は無理やり何かを吐き出そうとする。こみ上げる感覚に耐えきれず、慎二は便器に顔を突っ込んだ。出てきたのは透明な胃液だけ。それでも吐き気は止まらない。涙がにじみ、息も乱れる。ようやく体が動きを止めると、慎二はその場に崩れ落ちた。


 トイレの冷たい床に座り込んだまま、慎二は小刻みに肩を震わせた。目の前の白い便器がぼやけて見える。全身に力が入らず、ただ床に手をついて体を支えることしかできなかった。


「あの日……なんで俺が……」


 声にならない言葉が口の中で消える。慎二の頭の中は、記憶と現実が入り混じった混沌に支配されていた。吐き気は収まったが、それ以上に重苦しい感情が胸を押しつぶし、彼を立ち上がらせることを許さなかった。


 部屋の外では、相変わらず人々の暮らしが動き続けている。そのことが、今の慎二には耐え難いほど虚しく感じられた。



 ♢♢♢



 ――あれから何日が経っただろうか。


 慎二はベッドに横たわったまま、天井を見つめていた。時計の針が動いているのは知っているが、それが示す時間に意味を見いだせない。朝と夜の区別も曖昧で、カーテンを閉め切った薄暗い部屋は常に同じ色をしていた。


 食事は相変わらず手につかなかった。机の上には、手をつけられないままの冷凍食品や、飲みかけのペットボトルが散乱している。それらを片付ける気力さえ湧かず、部屋は次第に散らかっていった。


 体は日に日に弱っていくのが自分でも分かる。手足は細くなり、顔色は青白く、鏡を見るたびに自分の変わり果てた姿に息を呑んだ。しかし、それさえも他人事のように思える。何もかもがどうでもよくなっていた。


 電話もメッセージも全て無視した。一也からの連絡が何度か入っていたが、慎二は応えることができなかった。大学からのメールも放置し続けている。自分が社会から切り離されていくのを感じながらも、それを止める気力はなかった。


 そういえば、警察署で紹介されたカウンセリングにも電話をかけてみたこともあった。受話器の向こうから聞こえる穏やかな声は親身に話を聞こうとしてくれたが、慎二は何を話せばいいのか分からなかった。ただ、震える声で事件の記憶を切り出そうとした瞬間、喉が詰まり、どうしても言葉が続かなかった。


「無理だ……」


 慎二は無意識に首を左右に振って、そのまま一方的にARグラスの電話を切った。相手がどう思ったかなんて考える余裕はなかった。ただ、どれだけ話しても、この苦しみが消えることはないという絶望が心の奥で渦を巻いていた。


 結局それ以来、カウンセリングにかけることもやめてしまった。何度かその電話番号が通知に浮かんだが、「どうせ話したところで何も変わらない」と考えて無視するようになった。それは、自分が問題解決を諦めた瞬間だったのかもしれない。


 部屋の中に漂う沈黙は日に日に重たくなっていく。孤立感は深まり、頭の中では事件の記憶が何度も再生される。どんな方法を試しても、それが消えることはない――慎二はそう信じ込むようになり、自らをさらに孤独の中へ押し込めていった。


 ふと、ARグラスの隅に未読通知のマークが浮かび上がる。それは一也からのメッセージだった。普段なら即座に削除していただろうが、ぼんやりとした意識の中でなぜか慎二はそれを開いてしまった。


『お前、どうしてる? 大丈夫か? 無理なら無理でいいけど、せめて一言くらい返せよ』


 短い文面に込められた一也の真摯な思いが、慎二の心にほんの小さな波を立てた。それでも、何を返せばいいのか分からない。指を震わせながら文字を打つが、途中で何度も消してしまう。結局、何も送らないまま通知を閉じた。


 ふらつく足取りで部屋の隅へ向かうと、慎二は床に倒れ込むように座り込んだ。背中を壁に預けて膝を抱える。外から聞こえる子供たちの笑い声や車のエンジン音が耳に入るたび、自分がその世界からどれだけ離れてしまったのかを痛感する。


「……俺は、どうすればいいんだ……」


 掠れた声が静寂に溶けていく。目を閉じると、またあの日の記憶が押し寄せてきた。頭を抱え込むが、それでも記憶は止まらない。赤い血、絶叫、そしてそのすべての中心に立つ、自分自身。


 部屋に漂う静寂が徐々に重さを増していく。自分だけが時間の中で取り残され、世界がどんどん遠ざかっていくような感覚。その孤独に、慎二は静かに耐え続けるしかなかった。


 そんな状況の中、再びARグラスに通知が表示された。慎二は「また一也からか」と思いながら、渋々視線を右端に移したが、表示された差出人の名前を見た瞬間、目が釘付けになった。


 それは『火星移住プロジェクト』からのメールだった。慎二は反射的にメールを開いた。件名にはこう書かれている。


『【火星移住プロジェクト】オリエンテーションのご案内』


 画面に浮かぶ文字をぼんやりと眺める。火星移住プロジェクト――それは、慎二が長年夢見てきたものだった。幼い頃から宇宙への憧れは強く、星座早見盤を手に夜空を見上げたり、NASAのミッション映像を飽きることなく観たりしてきた。その情熱は変わらず、『火星移住プロジェクト』を知ったとき、応募しないという選択肢はなかった。


 しかし――。


 事件が起きたあの日を境に、その情熱は恐怖の影に霞み始めていた。慎二の頭を支配しているのは、赤い血に染まった現場、鼻の奥にこびり付いた鉄の臭い、そして次に浮かぶのは自分自身が襲われる現場であった。


 慎二は画面を閉じることも読み進めることもできず、その場に固まっていた。胸の奥から、再びあの日の記憶がよみがえり、全身が冷たい汗に包まれる。


「――火星……」


 慎二はかすれた声で呟いた。その言葉が、妙に遠く感じられる。事件以来、未知への期待よりも恐怖が強くなっている自分を実感する。かつて『夢』として胸を膨らませていた火星移住という言葉が、今では自分を押し潰す重荷に思えた。


「俺が……またあんな目に遭ったら……」


 慎二は小さく震える手で顔を覆った。事件の記憶が断片的に浮かび、再び体が動かなくなる感覚に襲われる。未知の火星で、自分がまた恐ろしい現実に直面したら――その想像が慎二をさらに追い詰めた。


 ARグラス越しのメール画面がぼやけて見える。慎二は何度か深呼吸をしたが、胸に湧き上がる不安を消すことはできない。


「――俺に火星なんて……」


 諦めにも似た声が漏れた。その声の中には、事件を引きずる自分への怒りと、動けなくなっている現状への苛立ちが混じっていた。


 もう一度メールを開く。そこにはオリエンテーションの日時と場所が記載されていた。


 ――――


 日時:二週間後の日曜日 午後2時

 場所:東京都内某所(詳細は後日通知)


 ――――


 二週間後――それは、今の慎二にとって短いようで途方もなく遠い時間だった。このまま部屋に閉じこもって過ごすのか、それとも何かを変える努力をするのか。どちらにしても、現状のままではいけないことは分かっている。


 慎二は膝を抱え込み、壁にもたれた。外から聞こえる子供たちの笑い声や車の音が遠く響く中、彼の中には静かに恐怖だけが残った。事件の記憶に飲み込まれ、動けない自分。だが、画面に浮かぶ『火星移住プロジェクト』の文字だけは、胸の奥で小さな光を放っていた。


「火星……」


 再びその言葉を呟いた。過去に憧れた場所が今は遠く感じられる。それでも、完全にその可能性を捨てることだけはできなかった。



 ♢♢♢



 さらに数日が経ち、慎二はふと外に出ようと思い立った。それが『火星移住プロジェクト』のオリエンテーションのメールの影響なのか、それとも単に閉じこもる生活に耐えられなくなっただけなのか、自分でも分からない。ただ、何かに背中を押されるような感覚があった。


「――外に出るか……」


 慎二は重い体を起こし、散らかった部屋の中で適当に上着を手に取った。鏡を見ると、やつれた顔の自分が映っている。青白く、覇気のない表情に気づかないふりをして、靴を履き、ドアを開けた。外に出た瞬間、ひんやりとした空気が肌を包み込む。


 季節は秋から冬へとゆっくり移り変わろうとしていた。冷たい風が木々の間を抜け、少しずつ色を失い始めた葉が、歩道にカサカサと音を立てて舞っていた。空は澄んでいるが、日差しは弱々しく、どこか冷たさを感じさせる。慎二は思わず襟を掴んで体を縮めた。


「寒いな……」


 ぼそりと呟きながら、いつもの駅前を目指して歩き出す。道沿いの街路樹はまだところどころ赤や黄色に色づいているが、その鮮やかさにはどこか寂しさが漂っている。季節の境目のこの空気は、慎二の心情を映し出しているかのようだった。


 駅前に着くと、昼過ぎの賑やかさが広がっていた。行き交う人々の息が白くなり始め、近くのカフェではコートを羽織った人たちが温かそうな飲み物を手に談笑している。慎二は広場の端に足を向けると、いつものベンチに腰を下ろした。


 目の前を通り過ぎる人々は誰も彼を気にしない。それが安心でもあり、どこか孤独を感じさせるものでもあった。学生、ビジネスマン、カップル――それぞれが日常を送る中、慎二だけが時間の流れから取り残されているような気がした。


「……何してるんだ、俺……」


 自問してみても答えは出ない。慎二はポケットに手を入れ、ARグラスを取り出して顔にかけた。未読通知のまま放置されていた『火星移住プロジェクト』のメールが目に入る。それをタップし、再びオリエンテーションの日時と場所を確認する。


 ――――


 日時:二週間後の日曜日 午後2時

 場所:東京都内某所(詳細は後日通知)


 ――――


「二週間後……」


 ぼんやりと呟いたその声は、駅前の喧騒にかき消された。日付は変わらない。だが、参加するべきなのか、参加して何かが変わるのか、自分でも分からない。慎二の心にまとわりついているのは、不安と恐怖、そして行動することへのためらいだった。


 冷たい風が吹き抜け、慎二の体をさらに縮ませた。ポケットに手を入れたまま、ふと視線をコンビニへと向ける。とりあえずペットボトルでも買おう――そんなことを思いながら立ち上がった。何かを成し遂げるわけではない。ただ動くことで、少しでも自分を現実に繋ぎ止めておきたかった。


 歩き出した慎二の足元では、枯れ葉が風に揺れて小さな音を立てていた。季節が変わっていくように、自分も何か変わるだろうか――そんな淡い期待が、慎二の胸の奥で微かに芽生え始めていた。

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