無能の俺が転生して職業調べたら天才魔法使いだったから世界救ってみた

しろ

第1話 何見せてくれてんのよ!!この露出狂!!


高いところの夜風は気持ちいい。


「...転生。あればいいな」


その一言を最後に俺は屋上から身を投げた。





目が覚めるとベッドの中にいた。


「転生...実在してたんだな。なら、もう少しで美少女が様子を見に来るのか?」


俺はそう思い待っていたのだが...。


「来ねぇじゃねぇか!ちっ。仕方ねぇ、探しに行くか」


そう。何分待っても誰も来ないのである。それならと思い、俺は人を探しに行った。


さっそく俺はベッドから降り、部屋を出ようとするのだが。


「下半身が妙に寒いな」


そう思い下を見ると、無様にも俺の立派なエクスカリバーが晒されていた。


「...なんでだよ。まぁ、気にしても仕方ないか」

おそらく体拭いたりした後履かせ忘れたのだろう。

「...って下着もズボンもねぇじゃねーか。しゃーねーな、ハンドタオルで隠すか」

ベッドの下に水入りの桶のタオルを絞って腰に巻き、俺は部屋を出た。





「ん?奥の部屋...扉開いてるよな。とりあえず下着だけでも確保しないと」


辺りを見渡すと一番奥の部屋の扉が開いていた。いつまでもこの格好でいるのはまずいと思い、開いている部屋に歩を進めた。

「すみません。目が覚めたんですけど、下着がなくて、、、。なにか貸してくれませんか?」


「あぁ、目が覚めたのね。たしか執事の下着があるはずだからそれを......って、あんたどんな格好してんのよ!!!この変態!!!」


女の子は顔を赤くし手で顔を隠した。


「いや!違うんです!!そんなつもりなくて!!!」


俺はびっくりしてしまい、体を激しく動かしてしまったためタオルが落ちてしまった。


タオルの下はなにも巻いてないので、もちろん俺の聖剣エクスカリバーはもろ見えだ。


「「あ」」


「きゃーーーーーーーーー!!なに見せてくれてんのよこの露出狂!!!!」


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいーーーーーーーーー」


俺は謝ったがその言葉はむなしく、返ってきたのは彼女の往復ビンタだった。








「まことにほんとに申し訳ありませんでした。」


俺はあの後お許しを得て、執事の下着と服を借りることができた。


「ほんとよ、、あんな汚いもの見せられて、、、たまったもんじゃないわ」


汚いって言われた。まぁ汚いか。


「とりあえず自己紹介でもしましょうか。私はルビー。この館のお嬢様をしてるわ」


ルビーと名乗った少女は、その名の通りの赤く輝く瞳。どこか深みのある赤髪。そしてそれらを緩和させるかのような白い肌をしている。


っていうかおいおい。お嬢様に見せちゃったのかよ。なんてごほうb...じゃなくてとんだご無礼をしてしまった。


「自分は風間 瑠乃(かざま るの)って言います。先ほどはご無礼を働き申し訳ありませんでした、ルビーお嬢様」


一応お嬢様ということなので丁寧な言葉を意識してみたんだが。


「あー。私、そういう堅いの嫌いだから。もっとフランクでいいわよ」


「じゃあ遠慮なく。ところでルビー。執事さんはどこにいるんだ?」


執事は普段お嬢様の近くにいるイメージなのだが、ルビーの近くには執事らしき人はいない。


「ケビンは私の命令で買い物に行ってるわ。よかったわね、さっきのとこ見られなくて」


「そうだな。見られてたら俺のエクスカリバーは、、」


「えぇ、なくなっていたでしょうね」


これは偏見なのだが、執事といえば剣術に長けていることが多いだろう。だからあのシーンを見られていたら俺のエクスカリバーは切り刻まれていたに違いない。


なんて恐ろしい。想像するだけで悪寒が走る。


そんな話をしていた時だった。


「ただいま戻りましたお嬢様。こちら、頼まれていたものです」


「おわぁびっくりした、、。いきなり現れないでくださいよ、びっくりするじゃないですか」


俺は自分の発言に疑問が浮かんだ。


ん...?いきなり、、現れる、、、?


「お。お化け!?!?」


「はっはっは。おかしなことを言うな、少年。魔法だよ魔法。知らないのかな?」


「ま、魔法...」


確かに転生があるんだから魔法があってもおかしくはないよな。


「知らないのも当然よ。多分この子、この世界の人間じゃないわ。だってこんな顔、見たことないし。おそらくまたあのゲートが開いていてこっちの世界に来たんだと思う」


「げ、ゲート?ゲートってあの、ゲームとかに出てくる世界と世界をつなぐ扉のこと?」


「そうよ。普段は閉じられているはずなのに、何らかの原因で瑠乃はそのゲートに入ってしまった。だからこの世界に来たのよ」


「な、なるほど」


こんな現実離れしている話に追いついていけるのはゲームやアニメをよく見ていたからだ。いやぁ見ててよかった。


「ケビン。帰ってきてもらって早々悪いのだけど、ゲートが開いているかどうか見てきてくれないかしら?」


「かしこまりました」


ケビンさんはそう言うとぱっと消えてしまった。


「あー俺たち暇だな」


「そうね、せっかくだし、屋敷の案内でもしてあげるわ」


「おお、それは助かる。この屋敷広すぎて迷子になりそうだから」


俺はルビーの誘いに乗り、屋敷を案内してもらうことにした。

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