夢のお話し

ハクアイル

第1話 始まりの夢のお話し

 夢のお話をします。

 

 自分が見た夢の話です。

 

 切っ掛けの夢からお話しします。

 

 夢の中で目覚めたら、周囲は石畳──。

 

 自分の眼前には行き交う人々。

 

 ただ共通しているのは、木造の階段を上から下ってくる老若男女──。


 階段の幅は三メートル程。

 手摺も設られ何かの帰りなのだと理解しました。

 

 自分はその人に聞いてみた。「この先はどこに通じているのですか?」と……。

 

 人は言いました。「この先には社があります」と……。

 

 自分はそのまま上を目指しました。

 

 100メートル程でしょうか、階段を上がりました。

 

 その先には教えられた通り社がありました。

 

 その場に到着した時にも、数人の人々は手を合わせ、お詣りをしている様子でありました。

 

 自らもそれに従い、お詣りを済ませました。

 

 元来た道を引き返すと、自分がいたその場所の全体像が見えました。

 

 上へ長く伸びた白っぽい木造階段──


 高い位置に造られた社──。


 

 この夢を見た当初は気付きませんでした。

 

 自分が見たこの光景は、島根県の出雲大社いずもおおやしろの遥か昔の姿であった事にです。

 



 ここから自分の不思議な夢は始まりました。

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