第18話 裏、裏、表


俺の名前は当山という。

当山信二という。

早速だが俺には友人Aが居る。

そのAの名前は木村陶冶という野郎。

俺は陰ながらサポートしている。


どういうサポートかといえばまあ単純にうば...じゃなくて。

木村が動いているのをサポートしてやったりしている。

応援したり、だ。

まあそして自分にも恋人が出来たらなぁとか思ったりもするが。

出来そうにないけど。


俺は自宅に帰って来てから所謂、東郷翔也の事に関して調べ始めた。

刺された屑野郎の名前だ。

っていうか俺より屑とは流石と言える。

舎弟にしてやっても良いが。

まあそれは冗談だが。


「...入れないな」


因みにだが俺は学校では成績優秀じゃないクソ馬鹿である。

物理でこの前は100点のテストで10点を取った。

馬鹿野郎である。


そんな俺だが...こっちの才能。

つまりパソコンの才能は高いのである。

所謂、ハッキングが得意だ。


んで俺は早速、東郷翔也のアカウントにアクセスしていた。

だけどまあクソ東郷翔也め。

パスコードを使い捨てにしてあったり。

しかもハッキング防止の為か2段階認証。

んでパスワードを数字の公式にしていたりとかなり厄介だった。


「だけどまあ俺の手によればなんともねぇ」


俺はそう呟きながら跡が残らない様なパソコンでハッキングを仕掛けた。

それから俺は情報を閲覧する。

というかまあ時間も限られてしかもアラートが鳴るので直ぐ撤退だが。


「んー?」


そして読み始める。

そこには...東郷翔也の悪行が記されている。

とは言ってもコイツじゃない様な。


それも元凶が、だ。

何だコイツ...?

これじゃまるで操り人形じゃね?


「...何だコイツ。キモいな」


そもそもお金を巻き上げているのはコイツじゃ無いのか?

そう思いながら俺はアカウントにハッキングを仕掛け続けて開いた。

鍵付き垢とか突破する。

まあ所詮はこんなもんだ。

一回突破すりゃパスワードを掛けてないのも同然。


「...金をどっから持って来ているのか...ってかご丁寧にインターネットバンキングの情報まで載せてらっしゃる。何でこんなもん撮ってんだ」


俺はハッキングを仕掛けた写真入れの中にインターネットバンキングの画像が有るのに気が付いた。

コイツ何?キモイの?

というか...郵貯か。

そこから何か差し引いたりしているが。

振込先は何処だ。


「...」


そして考えながら観ているとアラートが鳴った。

俺はそのまま撤退する。

それからアカウントのログイン履歴などを消した。

しかし良い情報が得られた気がするが。

キモイ。


「自撮りとかさぞキモいな。何で通帳の画面なんぞ」


そこまで呟きながら俺はパソコンをシャットダウンさせてから考え込む。

しかしまぁ。

最新日の画像を観たけど。

あれは...おかしい。

金が無くなっている。


「...何かおかしい気がする」


俺はそう呟きながら考え込む。

だけど答えが出なかったので風呂に入った。

というか明日、木村に分かる範囲で説明しよう。

そう思いながら俺は風呂に入った。



翌日の教室にて。


「何...」

「まあ奴が元凶じゃ無いな。...何処が元凶か知らんけど実際...結構上が居るぞ」

「...」

「因みにアイツ父親が居るな?」

「居ると思う。ソイツは確か映画監督だ」

「うーん。成程」


当山が電話掛けて来たと思ったら何でそんな情報まで知っている。

そう思いながら俺は考え込む。

それから当山の答えを待つ。

すると当山は考えた末の言葉を話した。


「東郷翔也は初めから計画的に刺されたんじゃないかな」

「...そんな馬鹿な事ってあるか?」

「いや。憶測だけどな。...んでその犯人は...多分、有名な賞の候補になっている映画の監督だな」

「...何でそんな事を」

「憶測だけど。...何らかで要らなくなったかだな。まあ何で要らなくなったのか分からないがそれで捨てたんじゃないか。東郷翔也は」

「だとすると滅茶苦茶、悪質だな」

「悪質以上の悪質だな。...というか最悪の場合...捕まる。まあでもこれが嘘か本当か分からないけど」


当山は(*'ω'*)的な顔をする。

俺はその言葉に考えを巡らせる。

東郷翔也の尻拭いか?

そんな事を思いながら俺は目線を横にする。

すると教室のドアが開いた。


「せんぱ...あれ?どうしたんですか?」

「いや。特には何もないよ。...元気か」

「はい。元気ですよ?」

「そうか。そりゃ良かった」

「変な先輩」

「...」


俺は顎に手を添える。

すると当山がぱぁんと手を叩いた。

それから大声を発する。


「おめーら!」

「どうした。当山」

「コイツを血祭りにあげるぞ!」

「「「「「おう」」」」」


いきなり何を言ってんだコラァ!!!!!

そう思いながら俺は周りを見渡す。

すると当山はベロベロ( ゚Д゚)ベロベロと舌を動かす。

前言撤回。

このクソ野郎。


「お前羨ましいんだよ。ガチに。だってそうだろ?女優好かれるなんぞ!!!!!死ねよ!ヒャッハー!!!!!」

「「「「「死ね!木村ぁ!!!!!」」」」」

「止めろテメーら!!!!!」


そして当山は('Д')となりながら司令官となる。

それから俺にクラスメイトを差し出した。

血祭りにあげられてしまった。

でも何だろうか。


当山...心からキレてる?

そう思える様な感じだった。

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