『骸の肌理』

御今覚筆

VERSE

『骸の肌理』


美しさで生きていけると

目を閉じていた

その心の世界こそが

現実に見えてた

「正しさとはかくあるべき」と

隣の笑顔を守れずに来た


当たり前過ぎたこれまでが

「歪みでした」と

言わせる世の中が逆に歪みで

この正しさは真実のたぐい

芸術家が探してきたものだと


教えてくれた作品がまだ

世のここにある

聖火のように受け継いだ

この輝きが弱さでも…


-


探してるものが僕だった

僕には足りない僕だった

真裏が表の輪のように

気付けばそこにある僕だった


探してるものが僕だった

僕に愛を預けた僕だった

孤独が掟の名のように

あの日もそこにいた僕だった


それを踏まえ明日、僕は

どんな意味を探し、書くのか


=


1番大事なものが

ずっと隣にあったと

1番大事にしてた日々が

壊れて知るのは

皮肉でも

悪戯でもなくて

悲劇のような喜劇の継承


-


興醒めだって

去り行く背中を押して

もじもじしてくれる憧れに

手を振る

そんな誰かが素敵に見えて

がらにもなく僕も詩をつづる


教えてくれた作品がまだ

世のここにある

聖火のように受け継いだ

この輝きを明日が拒むとて


書くよ


-


探してるものが僕だった

僕には足りない僕だった

真裏が表の輪のように

気付けばそこにある僕だった


それを踏まえ明日、僕は

どんな意味を探し、書くのか


=


骸に沸いた蛆を食べ

病んできた世間の遥かで

今日も星を探す想いの後ろへ

その光が照らした陰が伸びてる


君だ


=


美しさで生きていけると

目を閉じていた

その心の世界こそが

現実に見えてた

「正しさとはかくあるべき」と

隣の笑顔を守れずにいた


=


探してるものが僕だった

僕には足りない僕だった

真裏が表の輪のように

気付けばそこにある僕だった


探してるものが僕だった

僕に愛を預けた僕だった

孤独が掟の名のように

あの日もそこにいた僕だった


それを踏まえ明日、僕は

どんな意味を探し、書くのか


そして出会う君と朝に

この詩が昨日であればな

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『骸の肌理』 御今覚筆 @OIMAKAKUHUDE

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