縦の独白
如月ちょこ
第1話
君ってさ、僕の中でいちばん面白い人だから。
はらをかかえて、何度も何度も笑いあったね。
僕は、その時間がなによりも大好きだったよ。
のんきに、楽に過ごしていられる少しの幸福。
生きている、そう感じられる唯一の時間でさ。
命が、誰にも平等にあることがよくわかった。
と、なんかポエムみたいな話になったけどさ。
心の中に積もりきった思いを、今話しています。
のうりに、俺たちの思い出が溢れてきていて。
殺すぞ、ってお互いに言い合ってたのもネタで。
人に使う言葉じゃないのはわかってたけどさ。
鬼の居ぬ間に、もとい、先生や親の居ぬ間に。
だめだってことは、自分が1番わかってたけど。
絶望的に学校のテストの成績が悪かった時も。
対して学校で友人関係が上手くいってる時も。
にこっと笑って、君は僕の元に帰ってきたね。
君が、私の一番だから。その、嬉しい言葉が。
のみに行った時みたいに僕のことを狂わせた。
こんな関係が、自分にはとても心地よかった。
ともだちに、そんな関係は歪だと言われても。
もともと仲良くしていた君の方が信用してた。
呪いと言われても仕方がないと思う共依存で。
いまとなってはおかしいってことに気づいた。
またね、僕の愛しかった人よ。ありがとうね。
すぐに、君の依存も解けるように願ってるよ。
ねぇ、気づいてた? これは、“縦”の独白って。
縦の独白 如月ちょこ @tyoko_san_dayo0131
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