02「幾千幾万幾億」#なくさずの詩より


 幾千幾万幾億の物語があり、幾千幾万幾億の忘れられた物語があり、幾千幾万幾億の想いの果てに、幾千幾万幾億の星空を見る。晴れ渡る空と静まりかえる夜の幾千幾万幾億の繰り返しに、人の幾千幾万幾億の命を知る。やがて紡がれて消えるさだめでも、貴方はそこにいる。

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