第21話 初の母娘丼
酒が入っていたので、そこまで落ち込むことはなかったけど、JK相手に酒に酔ってくだをまくおやじだよな。
部屋割りを済ませてあるようで、俺は葵さんに連れられてベッドルームに入っていく。
ベッドルームに入ると、葵さんが服を脱ぎだした。
今日もできるのだと、俺は思わずうれしくなってきたのだが、次の瞬間に心臓が止まりそうなくらいのショックを受けた。
なんと部屋には葵さんの娘の幸さんが入ってきた。
すでに葵さんはいつでもできる準備が整っているので、半裸状態。
俺は全裸の女性よりも下着が残る半裸状態の女性の方が好きなので、非常にうれしくもあったのだが、そこの彼女の娘が参入なんて、修羅場だろう。
幸さんの様子を見る限り、母親に会うのは久しぶりのようであるし、ゆっくりと母娘の話でもしたかったのだろうか。
もう俺は幸さんからしたら、母親を奪った極悪人認定がされているはずだ。
あかん、現役JKに嫌われた。
……
そんな考えしかできないから女性にもてなかったのに、でも幸さんになんと言い訳をしたらいいか。
そんなことを考えていると、葵さんが驚くことを言ってきた。
「幸は、私と同じように王族の女性としての教育は受けておりますが、その、経験がありません。
もし、本郷様が許してくださるのでしたら、私が幸について教えながらさせて頂く訳にはいきませんか?」
「教えながらって何ですか?
させてって、何?」
「ご主人様。
私は殿下より本日ご主人様に下賜されました。
私にも覚悟はありますが、正直怖いです。
幸いここには私と同じようにご主人様に下賜されている母親もおりますし、一緒にお願いできませんか」
今度は幸さんからこんなことを言われたけど、俺には訳わからん。
ただ、黙っているわけにもいきそうになので、唯々頷くだけだ。
すると、幸さんは自分が今着ている服を脱ぎだした。
させてって、ひょっとしてなのか。
なにやら幸さんの耳元で葵さんがささやいている。
すると、ぎこちなく服を脱いでいた幸さんの様子に変化が現れた。 もう下着姿になっていた幸さんが、そこで一旦手を休め、ゆっくりとした動作で下着を脱ぎ始めた。
まるで俺を誘うかのような仕草までして。
その後は葵さんが上手に幸さんをリードしていき、無事に俺は幸さんの初めてを頂いた。
俺にとっても現役JK相手も初めてのことなのだが、初物を相手することも初めてだった。
正直、俺には経験値が絶対的に足りていない。
プロ相手に何度か楽しませてもらったことはあったが、素人については多分葵さんが初めてのだろう。
メイドさんたちはハニートラップ要員ということで、お金は払わずに済んだが、彼女たちはプロ枠認定だ。
幸さんにトラウマでも与えては大変だったが、葵さんが上手に導いてくれたので、本当に気持ちよくできた。
俺は確かに気持ちがよかったのだが、幸さんも最初こそ痛そうにしていたけど、最後には気持ちよさそうにしていたから、多分大丈夫だろう。
最後に「これからも末永く」なんて言われたことだし、結果オーライといったところか。
その日はそのまま裸で三人大きなベッドで寝てしまったので、翌朝三人ともに酷いことになっていた。
すぐに三人一緒に裸で浴槽に駆け込んで、そのまま朝から三人でしてしまった。
まだここにはアプリコットさんもいるのにもかかわらずにだ。
彼女には申し訳ない。
もう彼女の中では俺はスケベおやじ枠筆頭に位置しているだろうけど、別に彼女に嫌われてもかまわない。
俺には葵さんと幸さんという最強の母娘がいるのだから。
でも、できれば美人には嫌われたくないので、アプリコットさんには紳士的に接しよう。
少なくとも今日からしばらくは狭いクルーザーの中でご一緒することになるのだから。
といっても、あのクルーザーは決して狭くはないけどね。
浴室で、三人で楽しんだ後、みんなで洗いっこをしてから支度を済ませた。
すでにラウンジにはルームサービスで運ばれた朝食が用意されている。
ホテル従業員が用意してくれたとか。
俺たちの声聞こえたかな。
「本郷様、大丈夫です。
何も聞こえておりませんから」
俺の心配を察したアプリコットさんがそっと教えてくれた。
俺たちが朝食を済ませたころを見計らって、あのメイドさん二人が俺たちの部屋を訪ねてきた。
「船長、出港の準備が整っております」
すると横でアプリコットさんも「出国及び日本への入国の諸手続きは全て昨日中にドードンの方で済ませてありますから、いつでも出港が可能です」と報告をくれた。
本当に、周りには仕事のできる人たちばかりだ。
「では、日本に参りましょうか」
俺たちは全員で連れ立って、クルーザーに向かった。
そのままクルーザーに乗り込んで、出港させた。
操船は完全にブルガン軍出身の女性たちに任せている。
基本的のこの船は一人でも操船が可能だ。
ローテーションを組んで、必ず操舵室には二人が詰めているようにしているが、はっきり言ってそこまでする必要もなさそうだった。
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