がーるずしぇっど
大沢 朔夜
プロローグ
「これも売っちゃって構わないよね?」
ロボットのプラモデルを持って、私は尋ねた。それを聞いて、パソコンに向かってプログラミングをしていたダイヤちゃんは、
「おう! 構わねえぜ! もう飽きたからな!」
と、私のほうを振り向いて勢いよく答える。
私と一緒に、ダイヤちゃんがいらないと言ったものをスマホのカメラで撮影していた
「常にちゃんと持ち主の確認を取ってて偉いね、すみれ」
と、私を褒めた。
私と好美さんががさがさ音やシャッター音を立てながら動き回っていたり、ダイヤちゃんが声を張ったりしても、
「すー……。すー……。すー……」
と、すやすやと寝息を立てながら、丸テーブルに突っ伏して寝ている。
そんな私たちの姿を見て、
「今日もがるしぇは平和ねえ」
と、ビーズクラフトを作っていた手を止めて言った。
私はそれを聞いて、思わず笑みをこぼす。
そんな居場所に私が入り浸るようになるまで、少し話は戻る――
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