第8話 緋色の花
街の外に出た少年は、砂でできた丘の上からオアシスの、それも少年が来た方とは反対の方向を見る。そこにはオアシスの水源と、遠くから謎の川が合流し水場ができていた。作業をする人々が遠目に見て取れる。
少年は一人で納得する。なぜならそれは少年たちが迫害されうるに十分な理由だったからだ。
ツンと香る潮の匂いに首を傾げつつ、また何かに思い当たって一人合点をつき、少年はオアシスに戻る。
砂山を降りた少年。
足取りは軽いが、その心には大きな重石がのしかかっていた。
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