妄想科学戦隊オナニンジャー

第1話 正義の味方

俺の名前は神崎雄二47歳

竹の塚の風呂なし便所共同の四畳半一間のアパートで一人暮らしをしている。

隣に住む若い兄ちゃんはとっかえひっかえ女を連れ込んでは性行為に及ぶ為薄い壁を通して年中喘ぎ声が聞こえて来る。

そして俺の部屋はどうやら事故物件らしく俺以外誰もいないのに勝手にドアや窓が開いたり、勝手にテレビがついたり金縛りに合い目を開けると見知らぬ女性(幽霊)が物凄い形相で覗きこんでいたりなんて事も割と頻繁にある。しかし最低賃金で働く俺にはこの辺の家賃相場より遥かに安いこの物件は魅力的だ…

それと毎日の飲酒がやめられず腹がぼこんと出た中年体型、禿げ散らかした頭。その頭をなんとかふさふさに見せかけるため髪を横に流した所謂バーコードハゲと言った容姿だ。

友達0で生まれてこの方異性とお付き合いした事のない真性童貞の独身だ！

職業は、いやこの話はおいおいして行こう。とりあえずはコンビニでアルバイトをして生計を立てているとだけ言っておこう。

今日もお釣りを間違えたり誤発注による大量の廃棄弁当の発生、掃除のいい加減さを一緒のシフトに入っている後輩ベトナム人アルバイトこってりしぼられてきた！

心身共に疲れ切りママチャリで家路に帰ろうとした時俺の携帯に着信が！

中国人マネージャーの凛々からだ！

凛々「レッド！社長いや元帥から緊急出動命令あるよ！苗場食品の猫缶工場にもふもふ団と怪人が現れて大暴れ直ちに現場に急行するあるよ！」

そう俺の本業は正義の味方！

世界の平和を守るために日々戦う誇り高きスーパーヒーロー妄想科学戦隊オナニンジャーのリーダー、オナニンジャーレッドなのだ！

俺は公衆便所で急いで赤い隊服に着替えた。

変身とか言って直ぐに変身できる訳じゃない。現実はシビアなのだ…

隊服は5人戦隊物が着ているような衣装だ　

胸には手裏剣のエンブレム

ヘルメットの額にはフル勃起し血管の浮いたちんぽ、その先端からはスペルマが噴射されたエンブレムが付いている！

目の所は黒いUVカット加工の施された強化プラスチックでできている！逆光でも安心して戦える！

股間には社長いや元帥がアフリカ土産で買ってきた牛の角で作ったチンコケースがついている。これで鍛えようのない股間の防御は完璧だ！

股間周りは妙に膨らんでいるがこれはイチモツがデカいとかデカいように見せかけているわけでは無い。これに関してはまた後で説明しよう！

そして愛車のママチャリの籠にプラ板で作った冨田自動車の高級車のラクサスのRのエンブレムをつければスーパーヒーローであるこの俺にふさわしい乗り物にカッコよく変身だ！補助輪が付いているがそう言う細かい事は気にしないでもらいたい！

本来なら本物のラクサスに乗りたいところだが最低時給で働く俺には無理な話だ！

そして俺は自動車普通免許を持っていない…

何度も言うが現実はシビアなんだ！その辺の所は理解してもらいたい。

そして自称ラクサスを全力で漕ぎ現場に急行する俺を誰かが呼び止める！

？？？「そこの赤い服の君ちょっと待ちなさい！」

俺は任務で先を急いでいるのに何だと言うんだ…

第二話に続く

この話はフィクションです。実在する人物団体とは関係ありません。