ミリアと秘密の島

のんのん

第1話 急な悲劇

ここは地球の片すみにある小さな島。

島は、美しい森が広がり、たくさんの生物が、生き生きと暮らしていました。

そんな島に人類がやってきたのは、今から約一万年前。

人々が活発に暮らすようになりました。今日も祭りが始まるようです。


「お母さん、お母さん!」

島で一番元気な少女ミリアが言いました。

ミリアの母は、その島の女王です。父は、ミリアが生まれた二日後に姿を消したのでした。

「なぁに、ミリア。遊んでないでお祭りの準備をしましょう。」

ミリアは首をブンブンふりました。

「お祭りの準備はもうできたわ。あのね、お母さんにプレゼントがあるの。わたしていい?」

ニヤニヤしながらミリアは自分のカバンから、小さな箱を取り出しました。

お母さんはとてもとてもワクワクしながら箱をのぞき見るように、していました。

「いくよ!3・2・1、じゃーん!」

美しいエメラルドグリーンの宝石がはめられたブレスレットを見ながら、

「まぁ、なんて美しいのでしょう。」と言いました。


そんな時、お城のかねが鳴りました。

「ミリア、もうお祭りに行く時間だわ。素敵なブレスレットどうもありがとう!」そう言いながら女王の部屋を出ました。


ミリアも部屋を出ようとした瞬間、家族写真らしきものをみつけました。

その写真には、お母さん、ミリア、お父さん、最後に見たこともない写真に写うつっているミリアと比べて、同い年ぐらいの男の子がいました。


パッパラパッパパ!ミリアは急いで祭りのほうへ行きました。しかし、祭りが始まってからは、そんなことはもう忘れていました。


「きゃああ!」お祭りのちょうどクライマックスぐらいの時、お祭りの広場から女の人の叫び声が聞こえました。ミリアは慌てて声がする方向へかけてきました

叫び声をあげた人の前にはなんとお母さんが倒れていました。

「お母さん!返事をして!お願いだから!」


お祭りは直ぐに止まり、女王が無事か、

城の者たちは慌てて病室に女王をねかせました。

「お母さーん!!」

ミリアはお母さんからもらった宝石でできたネックレスを握りしめながら、大きな声で叫びました。


お母さんは目を少し開けました。そして、こういいました。

「ミリア。元気でいてね…」「島…。島の呪いを解きなさい…」

「お母さん…。無理しないで!お願いだから…」

ミリアは慌てています。

「ミリア!」ゲホゲホ…。「聞きなさい。もう長くわないわ。」

貴方が最後の希望よ。家族を救うのよ!…。泣かないでね。」

女王は最後の言葉を残して、いってしまいました。

…。誰も言葉が出ず、ミリアは泣きじゃくるばかりです。


その夜お城では葬式が行われ、国民達が物凄く悲しみました。

女王に助けられた人は少なくありません。

皆、女王を心から感謝し、別れを告げました。


物語は、ここで終わりません。今からが、旅の始まりなのです。

最終的にハッピーエンドになるとも限りません。

続きを読みたいなら、ページをめくりましょう。

貴方もお話の中へ入りましょう。


第一章 終

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