第20話 インガナ共和国首都ダンジョン都市ルルコダ


 

トマカのスタンピードも片付き俺はギルマスに紹介してもらった馬車を見に来ていた、馬車は大きくない方がよくて荷台に二人が乗れる位で丁度良くていいのが有った

中古だが安い金貨3枚で購入して自分で改造するつもりだ、乗ってきていたトーマスを馬車につなぎそのまま南下してガルの町に向い走り出した、矢張りこの世界の馬車は良く揺れたがそのまま暫く走りトマカの町から大分離れた所に馬車を止めた、馬車を改造するために止めたが何処から手を付けて良いのか分からない、俺には馬車の知識がないからだが俺は一度馬車を鑑定して見ると馬車の構造やどうやってできているかが頭に入ってきた、俺はこの馬車の構造を確認してみたが車輪は無理そうだったゴムが無いなのでばねに特化した改造にしてみた車輪は全部で4つ有りそこにミスリルとアマダンタイトの合材で色を地味にしてコイルばねを作り装着してみた、この状態で暫く試乗して10km位走りまた止めコイルばねだけでも大分ましになったが次に板バネを作り大、中間、中、中間、小の順番で5枚重ねにして取り付け試乗してみた、この世界の道はほぼ土なので轍が作られ走りにくいそこで俺は馬車に重量軽減の魔法を付与してみた、これにより馬車の重量が30%ほどになり揺れも収まり非常に快適な乗り物になった、トーマも重い馬車よりいいので次の止めたところで今日の泊地にすると決めた。


 そこでト-マスに飼い葉を桶に入れてもう一つの桶に水を出して置いた、飼い葉にミネラルを入れようとバックの中を探り入れると魔石も2個一緒に入ってしまった、トーマスは嬉しそうに魔石を食べて終うと体が淡く光りだした、なんの魔石を食べたのかもわから無かったが進化したト-マスを鑑定して驚いてしまった、ハイホ-スキングになって居て俺に念話してきた「俺ト-マスだよ。魔石有難う美味しかったよ。おかげで進化できたし俺結構強く成ったと思うけどレベル幾つになっていた?」と念話してきたのでレベル45だと教えると、「やったー!俺強く成った」と喜んでいたしそれから「これからもよろしく」と念話が来た、俺も「よろしく。仲良く旅をしよう」と念話しておいた。


 それからガルの町を経由して共和国の首都インガナの町に着いた、アライ海に面した都市で人口150万人を誇る大都市で巨大と言うのに相応しい城壁が町を覆っていた、ここは西門でこの国の町に入る定番の水晶が設置されていて順番に水晶に触れるように促されていた、この国の安全度を上げるのには重要な事だと俺は感心していた、俺の順番が来たので水晶に触れ冒険者のタグを見せると直ぐに通されたが冒険者ギルドの場所を聞くと、すぐ近くだと教えて呉れ其処に向いつつ周りを見ているとギルドに着く前に宿があったので入ってみた、そこはインガナの揺り籠亭と言う名の宿で空きが有ったので其処に宿を取り馬車を預けギルドに向かった、ギルドは戻りの冒険者が多くごった替えしていたが馬車を預けて来て良かったと思ったし此れでは図書館の場所も聞けないで宿に引き返した、宿で夕食を食べ部屋でまったりしながら明日図書館で何を調べたいか考えだした、一番は異空間作成についてだがその次はトラマ帝国についてと付与について錬金術と色々と調べたいことが出てきた、次の日の朝宿の受付でもう1泊の延長をお願いして図書館の場所を聞いた、場所はこの町のほぼ中央に在って冒険者ギルドの中央支所がある傍に在るそうで簡単な道順を書いてくれ其処に向かった。


 インガナの町は人口150万人の巨大都市なだけで南北に10km東西に10kmのほぼ四角の形をしている様で、中央付近には中央会議所や学校に図書館に中央ギルドが集中している様だ中央会議所の周辺には各地の代議士の別宅があり警備も厳しくされて居るそうで中央会議所は会議のある時は道々で検問がされている様だ、しかし図書館に行くには其処に行かなければ成らないし必要な事なので一応行って見ることにした、宿で聞いた道順を辿って行くと前方に大きな建物が見えてきたが特に検問と言う物もなくスムーズに図書館に付けた、図書館で聞くと今日は会議も無いし普通の生活が出来ているが会議のある時はこの辺一帯が物々しく成り兵士も巡回するし検問はあるしで生活がし難くなるそうだが今日は平穏だった、来週からは会議が始まるのであなた今日来たのは正解ですよと書士から言われた、それからその書士に錬金術の本とトラマ帝国に就いて書かれた本と魔法の極みと言う本を借りて読み新たな知識が増えると共に、魔の森についても本を読んで知識を増やしていった。


 宿に帰り図書館で得た知識を考え直していた、先ずは異空間についてだが詳しいことは書かれていなかったと言うか、この世界では時空魔法の使い手はまだ見つかっていないことが書かれていて、使えるのは神の領域だと書いてあったが今の世界も神が別空間に作りだして世界でその神を創造神と呼んでいるそうだ、俺が精神を集中させて異空間作成を唱えると宿の部屋の中にドアが現れ其処を喉いてみた、見ると全く何もないところで真っ白な壁があり見た感じでは10m四方の狭い空間の様に見えた、恐る恐る中に入ってみたがやはり何もないし周りはやたら白いが別に眩しくはなかったし10m四方が有れば例の家は出せると思い出してみた、何ら心配する事も無く普通に家が出せたし出した反動か空間が広がった気もするし、実際広がっていたのが後から分かり20m四方に成っていたが相変わらず壁が白く味気ない草原か湖があればいいのにと考えるとごっそり魔力が減った気がした、白い壁がなくなり草原が広がりその手前には300mX300m程の湖が出来ていた。


 俺の魔力がごっそり減りその代わりに草原と湖が出来たことを考えるとここは俺の魔力と引き換えに新たな空間が出来ることが分かった、異空間は空気もあり俺の家も出せるし明るいと言うかなで明るいか判らないが兎に角外と同じぐらいに明るい、俺は異空間の家に入り風呂を使い外に出て宿のベッドに横になり他のことも考えていたがこれで何時も寝る場所の事は考え無くて良くなったことはわかった。


俺がインガナの町での遣りたい事はほぼ終わり次の町に行く時が来た、ルルコダのダンジョン都市で4つ目のダンジョンだここを制覇すればトラマ帝国に行くつもりで下調べしたのだが、先ずはルルコダのダンジョンに行くつもりでここからは馬車で3日ほどの距離だ、俺の馬車を引くト-マスはハイホ-スでハイホ-スキングに成っているのでパワーと持久力に優れ余裕に3日で付いた、そこで考えたが今から町に入っても宿が取れない可能性があるそれなら手前で野宿する方が良いと考えた、俺の家には風呂もあり温かい俺の異空間は年中25度に保っているからだがもう直ぐ3月になるがまだ夜は寒い、朝まで俺の家に入り異空間でいてたが外に出るとまだ寒く感じるし顔に当たる風はヒンヤリしていた。


 ルルコダの町に入り何時もの様にギルドにより情報収集に努めることにした、ここのダンジョンもフジノミヤ・グレイトが制覇したそうだがその後制覇者が出ていないそうで階層も70層に増えていると言う事だった、そこで俺はふと思ったことがあった以前のダンジョンはすべて50層で今は70層に成っているのは何か理が有るのかと気になった。


 

 


 

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