九星術の初歩（気学はなるべく使わないで）

第22話 艮宮傾斜

艮宮傾斜

　どっしりと構えていて石橋を叩いて渡るタイプです。持ち前の慎重さのおかげで、人生で大きな失敗はしないでしょう。生活は質素倹約を地でいっており、周囲からはケチだと思われることもしばしばです。金払いの悪さが原因で、知らず知らずのうちに味方を失っていることも多いので、ときには気前よくふるまうことも憶えましょう。お金を大切にするので貯蓄はかなり得意です。

　日常動作はスローで、臨機応変な対応をすることは苦手です。若い頃から不思議と落ち着いた雰囲気があり、そのため異性に頼られ好感を持たれます。性格的には淡泊で家庭的なのですが、家族との関係は必ずしも良好とはいえないかもしれません。だからというわけではありませんが、人生の悩みは尽きないでしょう。しかし、生き抜く力は確実に持っています。信心深いところがあるので、スピリチュアルな分野や宗教に関心を持つ人もいます。

★適職の例

　不動産業、建築業、機械工場関連、デパート・スーパー経営、ホテル・旅館経営、金融業、弁護士、宗教家など。

★凶星が入ったときの傷病の例

　腰、関節、骨、左足、背中。

艮宮　八白土星

　艮はすなわち山であり、艮宮には「止まる」「阻む」「断つ」といった意味があります。これらは高い山を前にして、歩みを止める様子を表しています。一方で、「始める」「改める」といった意味もあり、これは高い山頂に意を決して挑むさまや、ルート変更して進むといった様子から来ています。性質的には土というより硬い岩に近く、同じ土（大地）の象意を持つ坤よりも変化に乏しいです。そこから「意志の強さ」「蓄財」といった意味も表しますが、その反面、頑固で融通が利かないといった意味も併せ持ちます。

★方位…北東（丑、寅）

★季節…晩冬〜初春

★時間…１〜５時

★形状…凸型

★色…灰色、こげ茶

★家族でいうと…末息子

【基本的な意味】親子関係、年下の兄弟、親類縁者、親しい友人、不動産、山、故郷、相続、曲がり角、終始、変わり目、高い、蓄積、後継者、改革、終点、復活。

【天気】立春、曇天、気候変動、季節の変わり目

【場所】山、高台、丘、小屋、家庭、倉庫、アパート、マンション、ホテル、駅、駐車場、階段、歩道橋。

【人物、職業】子ども、子どもっぽい人、兄弟、友人が多い人、背が高い人、太った人、資産家、不動産業、建設業、土木業、古物商、リサイクル業、警備員。

【身体、健康】腰、背中、鼻、手足の指、右半身、関節、背中、耳、盲腸。