第8話自分のステータスを見てみよう
「まぁ、済んじゃったことは置いておいて。ぶちょー、自分のパラメーター見てみて」
コイツ知力が低い分切り替えが早いな。
「いいから早く見てっ」
「ヘイヘイ」
パラメーターを見るか、どうイメージするかな。そういや息子達が見てたアニメにそんなシーンがあったな。
確か・・・
「ステータスオープン!」
「何?その呪文みたいなの?そんなのいらないわよ」
うるさいな、イメージするのにぴったりだったんだよ。
お、画面みたいなのが見える。
【名前】ゲイル・ディノスレイヤ
【魔力】8/12
ん?これだけ?アニメだと体力とか素早さとか魔法属性とかもっと色々表示されてたんだが。
それに12ってのは持ってる魔力で、残り8ってことか?
「そうそう、それで合ってるわ」
残り8ってなんで魔力減ってるんだ?まだ魔法使ってないぞ。
「はぁ、アンタねぇ、パラメーター見るのも魔法って説明したでしょ」
あ、そうだった。だとするとステータスオープンで魔力4使うってことか。
「アンタ計算早いわね・・・。パラメーター見るのに使った魔力は1よ。あとはこうして私と話してるのに使ったの」
計算が早い?なんのことだ??
「ちなみに他の項目もイメージと魔力を上げて行くことで見えるようになると思うわ。どうせ今見てもショボい数値なんだから見えてもムダでしょ」
ショボい言うな。まだ赤ちゃんなんだから仕方がないだろうが。
「それに魔法属性なんて無いわよ。いや、魔法属性はあるんだけど、基本的に全部の属性使えるから表示する必要が無いって言った方が正しいかな」
全属性が使える?
おぉ、これが俺の才能か!
チートってやつじゃないか。
「誰でも全属性使えるわよ」
は?
「魔法で発展するように作った世界なのに、なんで使える属性縛る必要あるのよ?」
いや、言われてみれば確かにそうだけど・・・。ものすごい才能があるとかいうから、自分が特別なのかと思うじゃないか・・・
「ただ使えるかどうかはその人次第なのよね」
なんだそりゃ?
「イメージ出来るかどうかって言ったでしょ。使えてもイメージ出来なければ使えないの。どゆあんだすたん?」
なんかムカついてきたな。
「じゃあ、特別な才能ってなんだよ?」
「あ、また魂が溜まってきてるわ。まったねー!バイバイ~!!」
おいこら待て!まだ話は終わって・・・
・・・ちっ、どっか行きやがった。
しかし、俺の才能ってなんだろうなぁ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます