第22話 聞けなかった事
葉月夜子は
ファーストフードと雑貨屋を辞めて
仕事を夜だけにした
夜だけで充分な収入になっていたので
昼間に働く必要が無くなった
夜子は
夜の仕事は今しか出来ない事だと感じていた
これまでに沢山のホステスを見てきた
若さという武器が使えなくなってからも
その世界で生き続けられるのは
ほんのひと握り
夜子には店を持つ夢も器量もない
綺麗と言われるのは多分今だけだ
いずれ誰かと出会い、結婚をして
家庭に入って幸せな奥さんになる
それが相応の未来だろう
そんな事を考えながら
水無月歩夢との帰り道を思い出していた
あゆむは想像していた何倍も
優しくて魅力的な人だった
これまでに付き合ってきた男達とは
明らかに何かが違う
夜子は次にあゆむと話す時は
菜々の事を聞いてみようと思った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます