~幻覚(ゆめ)の活命(いのち)~(『夢時代』より)
天川裕司
~幻覚(ゆめ)の活命(いのち)~(『夢時代』より)
~幻覚(ゆめ)の活命(いのち)~
…不自由から成る孤独の人陰(かげ)から未来(さき)に近付く脚色(いろ)の生果は、世毎の許容(うち)から器量を酔わせる〝自由の牙城(とりで)…〟に腰を抜かした…。未知に息衝く無謀の暗黙(やみ)には一人(ひと)の果実が引用を観て、一人(ひと)の独創(こごと)を感覚(いしき)に留(とど)める無知の過憶(かおく)を人壁(かべ)に寄り見た。
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…良く知る故にm、俺を認(みと)めて貰うのに尽力して居た。俺には、普段一緒に居る友人がその時も居た。
チムチムチェリーを認(みと)めさせる・させないで結構四苦八苦して居た。
兎女(うさぎおんな)が出て来て、タンザニア男(おとこ)と結構仲良くして居た。これ迄よく見た、不細工だろうが何だろうが気に入られれば男は女に好かれる、あの光景・情景を、その時にも二人(兎女とタンザニア男)は醸し出して居り、学生風情の若さを俺に見せ突け、俺はタンザニア男を少々羨ましく思った。俺の家の一階の居間と、親父の寝室(畳の部屋)、あとキッチンがその時の舞台の様(よう)だった。
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不幸の人山(やま)から詐欺師が現れ、日本の山から猿を引き出し、自分の儲けに総て注(つ)ぎ込む度緊(どぎつ)い欲へと邁進して往き、権力ばかりを自分に集める不在の八性(おろち)にどんどん生育(そだ)ち、少宙(そら)の頭上(うえ)から生憶(きおく)が発(た)つのは普請(ふしん)の再起の生録(きろく)であった。自己(おのれ)の過去から身分が遠退く未来(さき)と未(いま)との精神(こころ)の哀れは、加減を知らずに見様(みよう)を補う幻(ゆめ)と孤独の独気(オーラ)を振り撒き、白亜(しろ)く棚引く哀れの目下(ふもと)は翌朝(あさ)に落ち着く翳りを見合せ、一女(おんな)の憤怒を美体(びたい)に退(の)け得る幻覚(ゆめ)の千夜(とばり)と王家と識(し)った…。日々の幻覚(ゆめ)から過去を覗ける紐を引っ張る小宙(そら)の女神は、日本人(ひと)を見棄てて利益を汲み取る不在の八頭(おろち)にお辞儀をして居る…。白亜(しろ)く漂う過去(かこ)の生憶(きおく)は漆黒(くろ)く成り立つ情欲から成り、暗黙(やみ)の静寂(しじま)を未来(さき)へ懐かす自由の正義を畳んで往った…。自体(おのれのからだ)に自信を観て往く乱心(こころ)の王者は価値を置き去り、旧い佳日に自由を塞げる固陋の相図(あいず)を気色に観ながら、易い生憶(きおく)に理知を足(た)らしむ自己(おのれ)の生憶(きおく)を自在に咲かせた…。幻(ゆめ)の暮らしに魅了され往く仮死の生憶(きおく)は乱心(こころ)を保(も)ち出せ、白亜(しろ)い人壁(かべ)から雲母を見上げる気楼と陰府(よみ)との明かりを大手に、自在に稼げる「自由の要(かなめ)」は身欲(よく)の盲者(もうじゃ)と加減を見た儘、女性(おんな)の軟裸(やわら)を優雅に見送る私断(しだん)の正義を底儚(そこはかな)く見た。一人(ひと)の小敗地(アジト)に発狂(くるい)が咲くのは見様見真似の財産から見て、白亜(しろ)く途切れる淡路の迷路に情事(こと)と遠退く哀れは置き去り、淡い人形(かたち)に御託を並べる未知の生果は偽装を盛(も)った…。自由に扱う過去の夜伽は一人(ひと)の同調(シンパ)に不安を見て取り、淡い佳日に未亡を培う安い正義を生憶(きおく)に換えた。幻覚(ゆめ)の命に文言(ことば)が過ぎ去り、淡い生憶(きおく)に気色が発(た)つのは、自己(おのれ)の美声(こえ)から過論(かろん)が跳び出る人物(もの)の哀れの孤業(こぎょう)に観て取り、白亜(しろ)く灯れる正義の身許は化身を見忘れ有頂(うちょう)に発(た)った。分厚(あつ)く成り立つ不純の活命(いのち)は人山(やま)と好く似た故郷に翻(かえ)り、幻(ゆめ)に匿う未亡の自主(あるじ)は孤々(ここ)の旧さに臆病を見た…。一人(ひと)の最中(さなか)に苦労が出戻る〝一人(ひと)と悪意…〟の暗間(やみま)に立つのは、日々と現行(いま)との一通(とおり)の空間(すきま)に怒涛に帰(き)せ得る悪夢を観た儘、白亜(しろ)い行李に自由を匿う陰府(よみ)の感覚(いしき)に火照って往った…。気楼と現行(いま)との夜陰(やいん)に紛れて、自由に勝ち取る感覚(いしき)の外(ず)れには、幻覚(ゆめ)に匿う活命(いのち)が生き発(た)ち孤踏(ことう)の労苦を煩い出した…。
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…俺は相変わらず兎女に少々警戒して居た。
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一人(ひと)の過去より従順(すなお)が流行(なが)れて、身欲(よく)の効果がその目を詠むのは、退屈(ひま)に息衝く盲者(もうじゃ)の心底(そこ)から鈍(くも)って成り立つ老婆であった…。自己(おのれ)の肢体(からだ)に自由を見付けて、過去の空想(おもい)に壇(だん)を観るのは、夜半(よわ)の身欲(よく)から精神(こころ)を辿れる朗(あか)るい貌(かお)した老婆であった…。分厚(あつ)い人壁(かべ)から無垢が成り立ち、不幸に看破(みやぶ)る緑(ろく)の謳歌は、自由と現行(いま)との暗間(やみま)に燃え立つ俄然の道標(しるべ)と蘊蓄である。一人(ひと)の独創(こごと)に雲母が囁き、白亜(しろ)い自主(あるじ)が乱心(こころ)を奪(と)るのは、自由に落ち着く文言(ことば)の人陰(かげ)との身欲(みよく)に伸ばせる果楽(からく)の裾にて、淡く成り立つ不可視(ふかし)の静間(しずま)は暗(やみ)に紛れて遠退き始めた…。一人(ひと)の未知から個録(ころく)が生い立ち、白亜(しろ)い景色が魔法を観たのは、幻(ゆめ)と欲とが〝人間(ひと)…〟を失(け)し往く分厚(あつ)い人壁(かべ)など造って行った…。気楼を看破(みやぶ)る奈落の底には〝自由と小敗地(アジト)…〟の光源(こうげん)だけ観て、生憶(きおく)違いの主観(あるじ)の他にも一人(ひと)に見立てた生準(きじゅん)が仕上がり、無垢の人型(かたち)に頭脳が蹴上(けあ)がる身欲(よく)の王者の未完を識(し)った…。自由に集まる耄碌達には私欲(よく)の礫が銅像を建て、未知に近付く怒りの憂慮に糧が遠退く自主(あるじ)を戸締り、一人(ひと)の気色に未亡を買うのは暗黙(やみ)の信途(しんと)の有頂に在った…。過去の相図(あいず)に個録(ころく)を詠むのは一人(ひと)の未活(みかつ)に活命(いのち)を追いつつ、過去への最中(さなか)を自由に扱う主従の残骸(むくろ)を透明にもした…。未知の生憶(きおく)を下露羅(ゲリラ)に観るうち気楼の大手は斬新(あらた)を紡ぎ、自活(かて)の列(ならび)に身憶(みおく)を呼ぶのは禍根の生義(せいぎ)の斬新(ざんしん)とも見得、分厚(あつ)い感覚(いしき)に有頂を観るのは一人(ひと)の孤独の王者と識(し)った…。無類に集まる乱心(こころ)の生憶(きおく)は不審と初出(いろは)の孤独を観た儘、自由に愛せる孤踏(ことう)の鈍(くも)りは未知に棚引く無純(むじゅん)を愛した…。一人(ひと)と自由の琥珀の残香(かおり)は幻覚(ゆめ)の感覚(いしき)と呼吸を絵に取り、過去の未完(みじゅく)と俗世(このよ)の未完(みじゅく)を朧に渡せる余韻を観て居た…。思牢(しろう)の空間(すきま)に未完(みじゅく)を観るまま文言(ことば)に仄かな男・女(だんじょ)は静まり、旧い邸(やしき)の虚空の信者は無知を極める未解(みかい)を頬張り、幻(ゆめ)の餌食に呼吸を究(きわ)める自由と現行(いま)との自活(かて)を保(たも)った…。一人(ひと)に捧げる孤独の賛歌は、自由を紐解き〝未来(さき)…〟を遠退け、一人(ひと)の夜路(よみち)に潤滑して往く固陋の栄華を奇問(きもん)に問いつつ、旧い景色が自己(おのれ)を割かせる〝自由と未(いま)…〟との迷路の成果(はて)には、過去(むかし)の寡に未来(さき)を信じる「人の過録(かろく)」は普請(ふしん)を解(と)いた…。無知の翳りに一人(ひと)が落ち着き幻覚(ゆめ)の渚に身欲(よく)が立つのは、感覚(いしき)に乗り立つ乱心(こころ)の向こうに幻覚(ゆめ)を仕立てる加減と成った…。紺(あお)い人形(かたち)の一通(とおり)は確かに、一人(ひと)に成り立つ無根を匿う暗黙(やみ)の愚行(おろか)を牛耳りながらも、一句に灯せる無心の生義(せいぎ)は過去に落ち向く臭気を愛して、価値の寝床を感覚(いしき)に灯せる魔人の陽気を瞬時に保(も)った…。低い小宙(そら)から遠鳴(とおな)る生義(せいぎ)は慈しみに立つ哀れを培い、未来(さき)へ灯せる乱心(こころ)の暗黙(やみ)には乱心(こころ)を保(も)たない正義が在った…。
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…可愛いとは思うのだが、安心出来ない為、好きに成れない。
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…一人(ひと)の幻覚(ゆめ)から故録(ころく)を欲張り、過去の栄華を気力に着せ替え流情(るじょう)の独義(ドグマ)に奔走させ得た…。一人(ひと)と身屈(みくつ)の孤独の背後に人密(みつ)を統(たば)ねる遺言が立ち、漆黒(くろ)く盛(さか)れる無垢の流行(ながれ)は貌(かお)から明日(あす)に成り立つ不穏を傅け、意味を識(し)らない孤々(ここ)の行方は明日(あす)に並べる無戒(むかい)を突いた…。一人(ひと)に息衝く文言(ことば)の懊悩(なやみ)は不通に傅く個録(ころく)を幻見(ゆめみ)て、自然に白(しら)ける無垢の吟味(あじ)には過去を想わす思春(はる)に尽した…。暗(やみ)と経過(ながれ)に杜撰が降(お)り立ち、温味(ぬくみ)を知れない過録(かろく)を問うのは、一人(ひと)の活き血と凝(こご)りを忘れた旧(むかし)に成り立つ色気が発(た)った…。不快に色立つ不遇の放棄は仮面に息衝く闊達さえ識(し)り、無心に色立つ不覚の過去には夜の暗(やみ)には色気を絆せる固陋を欲しがり、金(きん)の初歩(いろは)に人を牛耳る過去の緑(ろく)から孤独を成した…。日々と現行(いま)から夜陰(やいん)を失(け)し去り、無心の自覚(かくご)を棒に振るのは意味を識(し)らない無言の一派で、気楼に近付く想い殿(との)には陰(かげ)に見送る青空(そら)へと逝った…。無尽(むじん)に責め入(い)る孤独の両刃(やいば)は温度を識(し)らない装いを識(し)り、日々の内には過去を知らない時計の経過(ながれ)は人密(みつ)に弾ける無知を浚(さら)った…。未完(みかん)に伴う精神(こころ)の成果(はて)には暗黙(やみ)に匿う感覚(いしき)を取り持ち、漆黒(くろ)く成り立つ事件の暗黙(やみ)には半信半疑の活命(いのち)を保(も)った…。過去の温味(ぬくみ)に脚色(いろ)が成り立つ幻覚(ゆめ)の朝陽は仄香(ほのか)を裏切り、人密(みつ)に活き着く無心の暗(やみ)には翌朝(あさ)に静まる脆弱(よわ)さが成った…。既知に息衝く孤録(ころく)の暗(やみ)には徒歩に息衝く不審を保(も)った…。旧い邸(やしき)の格差を保(も)ち込み、不彩(ふさい)に成り立つ乱心(こころ)の経過(ながれ)は一人(ひと)に準じて不幸を装い、不幸の果てには生録(きろく)が養う個々には明日(あす)を匿う万象さえ在る。過去の野心(こころ)にその実(み)を隠して、一人(ひと)と現行(いま)との呼吸の最後は無想に脚色付(いろづ)く不幸を保(も)った…。白亜(しろ)く成り立つ感覚(いしき)の末(すえ)には脚色(いろ)と欲との効果を跳び立ち、脚力(ちから)に具わる乱心(こころ)の生果(はて)には孤々(ここ)の生憶(きおく)を自由に保(も)った…。人密(みつ)に活き着(づ)く無録(むろく)の空間(すきま)は幻(ゆめ)に紛れた悪夢を培い、広い空間(すきま)に不幸を養う孤々(ここ)の緩みを股間に携え、女性(おんな)の活き血に無様を養う不幸と未(いま)との邸(やしき)を知った…。布陣に匿う悦びばかりが暗(やみ)に繕う悪しきを装い、小宙(そら)に近付く乱心(こころ)の様子は暗(やみ)に急げる煩悩さえ観る…。漆黒(くろ)く繁れる乱心(こころ)の欲には無知に近付く無根が二重(かさ)なり、一人(ひと)に意味する精神(こころ)の欲には宥め始める鼓動の温味(ぬくみ)を保(も)ちつつ、幻(ゆめ)と朝陽が繁れる宿(やど)には不侭(ふじん)に固める個録(ころく)を差した…。日々の活き血に暗(やみ)が匿う無録(むろく)の永さは孤業(こぎょう)を好く観て、吟味(あじ)に深める無録(むろく)の長(ちょう)には意味に安まる佳人(かじん)を保(も)った…。分厚(あつ)く静まる未婚の暗(やみ)には生気に静まる孤録(ころく)を吟味(あじ)わい、無知に識(きど)れる録(ろく)の理(ゆめ)には暗(やみ)の動作を思春(ししゅん)に投じ、意味の過去(むかし)に思春(ししゅん)が活き貫(ぬ)き不純と未(いま)との懊悩(なやみ)を解(ほど)き、未知に訊くまま活命(いのち)を象る分厚(あつ)い篭りに未順(みじゅん)を保(も)った…。
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…「世の中の女、みんなこんなもんか…」と思えた切っ掛けである。
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結局、概(おお)きな宙(そら)から人煙(けむり)が延び下(お)り、無心に紐解く乱心(こころ)は大きく、人物(もの)の総てに袖を通せる不義(ふぎ)の刹那は悪夢を生育(そだ)てて、人波(なみ)の静寂(しじま)に幻覚(ゆめ)が語れる浮浪の流行(ながれ)に陸奥(みちのく)を観た…。未来(さき)に紐解く身塵(ちり)の背後に無知が気取れる宇宙は遠退き…暗(やみ)の人間(ひと)から乱舞が往き交う自己(おのれ)の大器は遠慮を知らずに、過去を独語(かた)れる無垢の淡味(あわみ)は自由の旧巣(ふるす)を沈殿させ得た…。使徒(ひと)に繁れる乱心(こころ)は意味を解(かい)さず残骸(むくろ)を棄てた…。気楼に跨る無心(むしん)の大手は自信の無いまま蜷局を巻きつつ、自由と現行(いま)とを精神(こころ)に象る〝襟裳岬の峠…〟を観た儘、一女(おんな)の道標(しるべ)は過去(かこ)を見送る死出の欲芽(よくめ)を粉砕して居た…。自由に謳(うた)れる精神(こころ)の主宴(うたげ)は一人(ひと)の生録(きろく)を自信に換え往き、自由に寄り添う浮き輪の道標(しるべ)は未(いま)を見忘れ、故郷を買った…。理不尽成れども望郷から観て、一人(ひと)の感覚(いしき)は無意識など見て、自由に振舞う乱心(こころ)の要局(かなめ)は自己(おのれ)を差す儘〝繁り…〟を放れる…。気味(きみ)に浮んだ自由の牙城(とりで)は無知の価値から身欲(みよく)を携え、一人(ひと)の律儀に〝泡善(あわよ)くば…〟を観る幻覚(ゆめ)の右翼(つばさ)を自在に操(と)った…。一人(ひと)の八頭(おろち)を欺瞞に問い出し、宙(そら)の許容(なか)まで睨(ね)める乱心(こころ)は、自然に相(あい)した規矩の一声(こえ)から謀反を起こし、昼間の小界(かぎり)を沼に観るまま夢中の棘など詭弁に採った…。欲の微温間(ぬるま)を幻想(ゆめ)に飼いつつ、不渡りして往く思春(ししゅん)の柔裸(やわら)は、自己(おのれ)の無知から精神(こころ)が秘め生く渡航の空間(あいだ)を右翼(うよく)に携え、日々の信仰(まよい)に自信を失う孤高の礫を私欲に識(し)った…。幻(ゆめ)と乱心(こころ)の白亜(しろ)い人壁(かべ)には、自己(おのれ)の無欲が宙(ちゅう)に舞い往き、未知に匿う身塵(みじん)の日(ひ)の掌(て)は希望に反(そ)らせる無口を観て居る…。夜目(よめ)の許容(うち)から光沢(ひかり)が飛び出し、暗黙(やみ)の順路を個欲(こよく)に飼うのは、日々に近付く常識(かたち)を知らない不毛の順路を好(よ)く好(よ)く掌(て)に保(も)ち、身悶えして往く乱心(こころ)の単調(リズム)は過去を見忘れ通せんぼをした…。丸い記憶を旅情に飼ううち幻想(ゆめ)と孤欲(こよく)の未亡は盛(さか)れど、自由に跳び交い無純(むじゅん)に迫れる欲の肴(さかな)を純路(じゅんろ)に知った…。一人(ひと)の活命(いのち)を手筈に着せ替え、過去に落ち着く常識(かたち)は現行(いま)でも、一人(ひと)の空間(あいだ)を無垢に準じる孤踏(ことう)の生義(せいぎ)を不思議に飼った…。未知の静寂(しじま)に感覚(いしき)を遠退け、威嚇射撃を自信に観るのは夜半(よわ)の生気の真逆(まさか)に在って、理不尽成れども呼吸を養う自己(おのれ)の肢体(からだ)の不向きを描(か)いた…。不審に息衝く暗黙(やみ)の栄華は町を酔わせる〝自由…〟を肴(さかな)に、暗(やみ)の内へと端正(きれい)に育む成(な)しの常識(かたち)を概(おお)きく書いた…。司春(ししゅん)に見上げる琥珀の涼風(かぜ)には懐古(レトロ)を想わす不様を牛耳り、暗(やみ)の歩先(ほさき)を巧みに吟味(あじ)わう不解(ふかい)の残骸(むくろ)が概(おお)きく発(た)った…。一人(ひと)の私欲(よく)から我慢が成るのは有名無実の綱渡りである…。
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…俺は何とか兎女に気に入られようと、初めして居た様(よう)だったが、途中から辞め、何か、逆の立場に成った(兎女が俺ともう
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翌朝(あさ)の目下(ふもと)に陽日(ようび)が流れて、気弱な視点に乱心(こころ)が割くのは、不和の灯(あか)りが景色に染め往く旧い水面(みなも)の衰退だった…。日々の価値への高騰から見て〝自己(おのれ)の無垢…〟には暗(やみ)が広まり、幻覚(ゆめ)の独義(ドグマ)に見返りだけ買う旧い気色の見本を観た儘、一人(ひと)に識(し)られず孤独を詠むのは価去(かこ)を見定(さだ)めた脆弱でもある…。自己(おのれ)の未完(みじゅく)に希望が翻(かえ)れる旧い自覚(かくご)の八性(おろち)は未(いま)でも、暗(やみ)を背に観て乱心(こころ)を揺さ振る過労の身欲(よく)から旧巣(ふるす)を追い立て、真昼(ひる)の最中(さなか)に活き血を掴める無心と現行(いま)とは素通りして活き、甲斐を掴めず暗(やみ)を剥くのは女性(おんな)の条理と二重(かさ)なり出した…。未然に近付く孤独の小敗地(アジト)を捩々(もじもじ)凍らせ幻想(ゆめ)を起(おこ)させ、一人(ひと)に優れる宙(そら)の孤独は悲惨を眺めて一灯(あかり)を識(し)った…。白亜(しろ)く成り立つ純心(こころ)の若輩(こころ)の共鳴(さけび)は無知に活き着(づ)く過去(むかし)を幻見(ゆめみ)、紅(あか)い火照りに人密(みつ)が勝ち抜く暗(やみ)に逸(はぐ)れた純度(じゅんど)を識(し)った…。一人(ひと)の許容(うち)から処が逃げ出し暗(やみ)と未(いま)との泥濘溝(ぬかるみぞ)を漏れ、一人(ひと)と活命(いのち)の自由の微温間(ぬるま)は非道(ひど)い哀れを追悼して居る…。昭和の過去(むかし)に宮(みやこ)を拵え、悲惨と現行(いま)との優れを採り出し、男女(ひと)に仰け反る文言(ことば)の人陰(かげ)には〝飲み水…〟さえ無い禿冠(かむろ)の上にて、低い帳が幻覚(ゆめ)の成らずを低い人陰(かげ)への展望など在る…。無心(こころ)の活路に自主(あるじ)を観るうち暗黙(やみ)の魅惑は旧(むかし)を彩り、男女(ひと)と現行(いま)との悲痛の彼方は〝行方知れずの無録(むろく)…〟を描(か)いた…。未開に基づく糧の自然(あるじ)は浮遊に浮かれた未熟を保(も)ち出し、女性(おんな)の過去から自由に活き貫(ぬ)く一人(ひと)の背後を無根に観て居た…。自由の所以(ありか)を寄信(きしん)に保(も)ち出し、無知の行方を恥に留(と)め得る街の静味(しずみ)に身欲(よく)を願った…。白亜(しろ)く成り立つ不根(ふこん)の自主(あるじ)は無類に活き発(た)つ不幸を想わせ、自由と現行(いま)との人間(ひと)の信途(しんと)は不毛に装う過去(かたち)を彩(と)った…。一人(ひと)の身欲(よく)から平々(ひらひら)流行(なが)れる労苦の末(すえ)には、可愛い女性(おんな)が点々(ころころ)転がり、無垢の脚色(いろ)から自然(あるじ)を保(も)つ上、暗黙(やみ)と未(いま)との過去の行方は自然(あるじ)の行方に連名して往く…。一人(ひと)の身欲(よく)から残骸(むくろ)を織り成し、無垢の旧(むかし)と気楼の信途(しんと)は人密(みつ)に恥じ入る杜撰が成った…。過去を彩る返答(こたえ)の在り処は自由に誘(いざな)う残骸(むくろ)を詠みつつ、自然(あるじ)の背中を一人(ひと)に見送る不自由ながらの人形(かたち)を射った…。間近に見限る不当の演戯は人密(みつ)に辿れる旧さを吟味(あじ)わい、一人(ひと)に知れずに自己(おのれ)を澄ませる「自由の無形(かたち)」を懐古(レトロ)に象(と)った…。分厚(あつ)く成り立つ人壁(かべ)の優美(ゆうび)は自然(しぜん)と〝行方…〟の自主(あるじ)を見据え、街の身欲(よく)から純粋だけ観る未知の労苦に明日(あす)を高める…。「自由」に愛する孤録(ころく)の迷路は無知と現行(いま)との信義(しんぎ)を立たせて、自然(あるじ)に好く観た人密(みつ)の並びは自由の愛撫を古参に渡した…。
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…川端康成が出て居た様(よう)だ。これ迄の歴史に於ける真実に就いて、喋って居た記憶が在る。
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不可解成る哉、俺の肢体(からだ)は「自由」を忘れて、一人(ひと)の自主(あるじ)を都会へ空転(ころ)がしながらも、低い白雲(くも)から夜半(よわ)を統(たば)ねる過去の栄華は清め割かれる。無心に紐解く個録(ころく)の柔裸(やわら)は小金(かね)を観る間(ま)に騒々しく成り、無心に紐解く脆弱(よわ)い気色を使途(しと)の空間(あいだ)に生育(そだ)てて在った…。無知の陽(ひ)に見る精神(こころ)の柔らは一人(ひと)に優れる男・女(だんじょ)を求めて、幻覚(ゆめ)の自主(あるじ)へ素戻(すもど)りして往く途方を含めた栄者(えいじゃ)を保(も)った…。自由に匿う人物(もの)の活命(いのち)は私闘と運命(さだめ)の自主(あるじ)に疎く、一幻(ゆめ)の静寂(しじま)へ未完(みかん)を紐解く翌朝(あさ)の途切りを自由に遣った…。一人(ひと)の活命(いのち)に企図が活き貫(ぬ)く自由と私欲(よく)との精神(こころ)の成果は、翌朝(あさ)に匿う身欲(よく)の自主(あるじ)に未活(みかつ)と現行(いま)とが説明だけ識(し)り、幻(ゆめ)の我欲に未亡を合せる不名誉から成る私塾を得て居る…。過去と現行(いま)との厄日の空間(あいだ)は理不尽成れども小宙(そら)を哀しみ、哀しみばかりが固陋に潜(くぐ)まる邪(よこしま)だらけを円熟にした…。一人(ひと)の活命(いのち)に欲芽(よくめ)を観るうち固陋の空間(すきま)は宙(そら)を仰ぎ見、暗(やみ)と光沢(ひかり)の淡路の旧巣(ふるす)は自由に匿う余震を見て居り、一人(ひと)の空間(あいだ)に鬨を這わせる身重の生果を杜撰に置いた…。一人(ひと)の欲から精神(こころ)が這い出し、無言の幻覚(ゆめ)から八性(おろち)が這い出る暗黙(やみ)の目下(ふもと)は一点(あかり)に活き着け、一人(ひと)の煩悩(なやみ)に悪事に好く似た卑猥な主観(あるじ)が生育(そだ)って往った…。白亜(しろ)く煌(かがや)く人間(ひと)の壁から蛍の点(あかり)が忍んで在って、自由と現行(いま)とが果(さ)きに片付く無音の孤独に平らを観て居る…。未知の精神(こころ)に身欲(よく)が載るのは固陋の生果の孤独に好く似て、旧い小敗地(アジト)に小さく空転(ころ)がる無地(むじ)の気色を最近良く観た。一人(ひと)の自然(あるじ)にぽつんと蔓延る無知の価値など「自由」に睨(ね)め付け、一人(ひと)の生義(せいぎ)に小敗地(アジト)を統(たば)ねる過去の身欲(よく)など端正(きれい)に彩(と)った…。旧い気色に男女(ひと)が欲張る孤独と飽きには〝未完(みじゅく)…〟が遮る生態など在り、一人(ひと)の形に幻覚(ゆめ)を統(たば)ねた未来(さき)の労苦を自由に描(か)いた…。地味の気色と孤独の様子は不可解から成る魅力を携え、自由と自在を鬨に描ける旧い空気へ仄(ぼ)んやりを知る…。幻覚(ゆめ)の欠片(かけら)を自由に束ねる未来(さき)と現行(いま)との虚空(そら)を見る内、独人(ひとり)に冴え生く孤独の歪みは母性(はは)を見詰めた美しさに成る…。無知の生録(きろく)に「自由」が高まる不純と翌朝(あさ)とが温味(ぬくみ)に絡まり、一人(ひと)に挨拶(ことば)を安転(ころ)がし始める浮浪の自主(あるじ)は元気を失う…。感覚(いしき)の許容(うち)から人間(ひと)が発(た)つのは分厚(あつ)く成り立つ人壁(かべ)を条理に、一人(ひと)を独歩(ある)ける過去の柔裸(やわら)は無心に吠え往く火照りを識(し)った…。美空(そら)の両刃(やいば)に過録(かろく)が伴い、安く揮える無知の柔裸(やわら)は過去を愛して縮まりを知り、白亜(しろ)く埋(うも)れる固陋の空(すき)から一人(ひと)の両刃(やいば)を澄ませて行った…。一人(ひと)の基本に生本(きほん)を観て取り、過去から現行(いま)への無口の繁味(しげみ)は柔い人形(かたち)に繕いを識(し)り、無残の人形(かたち)と過去(むかし)の脚色(いろ)から人に語れる努力を描(か)いた…。
*
…康成はどこか不気味だった。何故か?何か、俺にとって身の危険と成る様な、何等かの思惑・性質を隠し持って居た為、の様(よう)だった。
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一人(ひと)に始まる個録(ころく)の王者は思春(ししゅん)の千夜(とばり)を身欲(よく)に任せて、浅い景色に自由が成り立つ不毛と現行(いま)との司春(ししゅん)を保(も)った…。自由に羽ばたく桎梏(かせ)の両刃(やいば)は不毛と幻(ゆめ)との吐息を掠めて、白亜(しろ)い景色に未完(みかん)を二重(かさ)ねる一人(ひと)の生果を吟味(あじ)わい始めた…。一人(ひと)に安める個録(ころく)の相図(あいず)は四六(しろく)に求めた自由に照り映え、一人(ひと)の故縁(えにし)に奇妙を齎す過去の幻(ゆめ)から奥義を得た儘、一人(ひと)の空間(あいだ)に縮まる奇妙は〝行方知れずの杜撰…〟を識(し)った…。幻覚(ゆめ)の無口に気力が迷わす無重(むじゅう)に見兼ねた温味(ぬくみ)の淡路は、紺(あお)く見積もる神秘(ふしぎ)と現行(いま)との暗(やみ)にふざける佳日を伴(とも)にし、白亜(しろ)く漂う暗黙(やみ)の景色に自由を求めた過日(かじつ)を携え、一人(ひと)の信義(しんぎ)に過去を保(も)たない無味の小敗地(アジト)へ透って往った…。未知に傅く過去の行方は自由に額(ぬか)ずく一人(ひと)を装い、白亜(しろ)く成り立つ旧(むかし)の勇気は感覚(いしき)に採り置く自在を採った…。一人(ひと)の色彩(いろ)には宮(みやこ)が上(のぼ)れる不和の脚色(かざり)に身悶えしながら、幻(ゆめ)に縺(もつ)れる「自由の牙城(とりで)」を世渡り上手に粉砕して活き、地道に辿れる無垢の牙城(とりで)は未知に赴く気色を保(も)たねど、現行(いま)に悩める未活(みかつ)の勇気は自信の無いまま夜宙(よぞら)を識(し)った…。未知に寄り付く自体(おのれ)の成果は自己(おのれ)の過録(かろく)を腰に結わえて、一人(ひと)と現行(いま)との暗(やみ)の舞台を意味に解(ほぐ)して無敵を除き、人間(ひと)の表情(かお)から可笑しく成り生く過去(むかし)の栄華は器用に逆らい、自由と未(いま)とが淡路を紐解く相(あい)の両掌(りょうて)を月(つき)に観て居た…。離婚の不幸が人間(ひと)へ訪れ、価値に冴え生く孤独の王者は、御供に差し出る一幻(ゆめ)の間際の目下(ふもと)に概(おお)きく人壁(かべ)を追い立て、幻覚(ゆめ)の未完(みじゅく)に気色と弄(あそ)べる「自由」と現行(いま)との王座を観て居る…。無心に紐解く故録(ころく)の〝行方〟は退屈(ひま)を余せる企みなど識(し)り、身欲(よく)の過去から常識(かたち)を見定(さだ)める無垢の両掌(りょうて)に未解(みかい)を引き立て、分厚(あつ)い景色に自己(おのれ)を発(た)たせる「自由の両腕(かいな)」は色彩だけ採り、何時(いつ)に見果てぬ暗(やみ)への憂慮は起信(きしん)に纏わる奥義(おくぎ)を保(も)った…。一人(ひと)の無知には使途(しと)が高まり、自由と現行(いま)との未完(みじゅく)を装い、幻覚(ゆめ)の内(なか)から許容を保(たも)てる一人(ひと)の残骸(むくろ)を欲芽(よくめ)に貴(たっと)び、翌朝(あs)の微温間(ぬるま)を佳日に渡せる思慮の悪夢を透らせ始めた…。一人(ひと)の幻(ゆめ)から樞(ひみつ)が採られる悪しき佳日は夢幻(むげん)を見守り、低い小宙(そら)から呼吸を絡める未活(みかつ7)の進歩は宇宙を観て居り、一人(ひと)の傍(そば)から過去を覗ける〝旧(むかし)の初歩(いろは)〟は加減を識(し)らずに、暗(やみ)に基づく幻(ゆめ)の欠片(かけら)は一人(ひと)の主観(あるじ)を謳って在った…。白亜(しろ)く便(たよ)れる無謀の四季(きせつ)の高みは安い旧巣(ふるす)を温度に敷き詰め、自己(おのれ)の光沢(ひかり)を感覚(いしき)へ誘える〝未亡の気色…〟へ旅情を描(か)いた…。
*
…しかし俺は、何処か神秘的なオーラ(独特の雰囲気)を持つ康成が、周りの奴等に見せびらかしたい程に、好きだった様(よう)だ。
*
不屈の宙(そら)から真幌(まほろ)が傅き、普遍に息衝く虚しさだけ観る固陋と現行(いま)と幻覚(ゆめ)とが息衝き、自然(あるじ)に基づく白亜(しろ)い経過(ながれ)は暗(やみ)に独歩(ある)ける懊悩(なやみ)を識(し)った…。過去の活き血が個録(ころく)に在るのは無知と未(いま)との女性(おんな)を象り、男女(ひと)に片付く小宙(そら)の息吹は非道に基づく雨降りを観た…。一人(ひと)と現行(いま)との過去に活き尽(き)る一人(ひと)の陽日(ようび)は無残に有り付き、白亜(しろ)く貪る低い小宙(そら)の自然(あるじ)は恰好(かたち)と退屈(ひま)との暗(やみ)を巡って、過去と未(いま)との暗黙(やみ)の清閑(しじま)は無機に彩る琥珀を保(も)った…。一人(ひと)に活き着(づ)く精神(こころ)の成果(はて)には旧い小敗地(アジト)が過失に基づき、小宙(そら)に蔓延る自由の経過(ながれ)は悲痛に擡げる懶惰を識(し)った…。尻込みして生く無類の生憶(きおく)は一人(ひと)と身欲(よく)との人形(かたち)に近付き、不意に蔓延る美欲(よく)の乱心(こころ)は無秩(むちつ)に見送る欲張りさえ識(し)る…。無知に囲める無刻(むこく)の信途(しんと)は非道と暗黙(やみ)との価値を見送り、白亜(しろ)く途切れる自然(あるじ)の身許は無謀と初歩(はじめ)の轆轤を保(も)った…。浮き沈みの在る固陋の役目は夫人の演戯に身悶えして生き、未来(さき)に始まる無価値の延びには始動と人形(かたち)の不思議を彩(と)った…。意味に活き尽(き)る不幸の身欲(よく)には不審に基づく暗場(やみば)を片付け、漆黒(くろ)い小宙(そら)から人間(ひと)を象る乱心(こころ)の初出(はじめ)は一人(ひと)に伸び尽(き)る乱心(こころ)の役場は浮浪と活路の厚味(あつみ)を傅け、非道の過去から無屈(むくつ)の浮浪は無心と未(いま)との人形(かたち)を保(も)った…。分厚(あつ)い人壁(かべ)から無屈を詠み棄て、不幸に伸び尽(き)る不審の自然(あるじ)は神秘(ふしぎ)に囲める無罪に似て居る。男女(ひと)の経過(ながれ)に不審が成り立つ〝不敗と勇気…〟の凡庸(ふつう)を観て採り、白亜(しろ)く流せる旧い自然(あるじ)は無垢に伸ばせる篩を保(も)った…。不死に囲める無屈(むくつ)の炎は過去に息衝く小言を保(も)ち付け、暗黙(やみ)と現行(いま)との無活(むかつ)の流歩(りゅうほ)は不彩(ふさい)に色付く乱心(こころ)を彩(と)った…。紅(あか)く染め生く陽(よう)の空には不彩(ふさい)と初出(はじめ)の色気を保(も)ち出せ、女性(おんな)の貌(かお)には自主(あるじ)が基づく過去の人形(かたち)を塞いで在った…。無知の初出(はじめ)に脚色(いろ)が浮き出し、意味に残れる過去の暗黙(やみ)には不敗と脚色(いろ)との安堵を盛(も)った…。日々の成果に無録(むろく)が沸き立ち侵略して生く固陋の果てには、意味を識(し)らない陽(よう)の木鹿(ぼくろ)がこれ見よがしの不倖を盛(さか)らせ、一人(ひと)の信途(しんと)へ宙(そら)を咲かせる分厚(あつ)い人形(なり)への未活(みかつ)が成った…。浮浪と未(いま)との孤独を眺めて脆弱(よわ)い自覚(かくご)は自己(おのれ)を着廻(きまわ)し、低い小宙(そら)から人形(かたち)が蔓延る自己(おのれ)の無垢など通せんぼをして、非道(ひど)く成り立つ無垢の両掌(りょうて)は分厚(あつ)い人壁(かべ)への無屈(むくつ)を折った…。一人(ひと)に知られず浮浪の自主(あるじ)は塞いだ小宙(そら)から過去が活き出し、一人(ひと)を見限る過去(かこ)の行方を過去(むかし)に立たせる無謀を識(し)りつつ、旧い定律(おきて)は過去(かこ)を欲張る無屈(むくつ)の活歩(かつほ)に自然(あるじ)を盛(も)った…。低い天井(そら)から過録(かろく)が見出す幻覚(ゆめ)と活命(いのち)は活性され生き、自己(おのれ)の自然(あるじ)を無録(むろく)に灯らす幻覚(ゆめ)の自主(あるじ)と肩を組み出す…。幻(ゆめ)に寝就ける不毛の思春(はる)には牙城(とりで)を揮わす吐息を保(も)ちつつ、一人(ひと)の男・女(だんじょ)と琥珀を幻見(ゆめみ)る固陋の行方を暫く観て居る…。
*
…いや、俺と康成とのこれ迄の関係の成り立ちを、周りに居る皆に見せたいだけだったかも知れない。そうする中でも、俺は矢張り康成を純粋に気に入って居た様(よう)に思うが。(おそらく中途)
*
一人(ひと)に始まる乱心(こころ)の裾には身欲(よく)の向かいが明日(あす)を拡げて、未知に匿う白亜(しろ)い四季(きせつ)の不幸と初出(はじめ)の事前を識(し)った…。思惑(こころ)に活き発(た)つ無垢の道標(しるべ)は過去に紡げる悲惨を伴い、未知に囲める漆黒(くろ)い人壁(かべ)への無知と未(いま)との不彩(ふさい)を象(と)った…。未知に息衝く人形(かたち)の許容(なか)には不幸に相(あい)する無垢を匿い、白亜(しろ)く有り付く四季(きせつ)の暗(やみ)に活き着く不彩(ふさい)の活命(いのち)は無知に遺棄する乱心(こころ)を追い立て、一人(ひと)に匿う暗(やみ)の道標(しるべ)は紫色した不道(ふどう)を保(も)った…。一人(ひと)の未知から過去(むかし)に活き着く自体(おのれのからだ)は小宙(そら)に漂う理識(りしき)を象(と)った…。一人(ひと)に語れる無想の暗(やみ)には理解と人間(ひと)との関係を識(し)り、未知に始まる無効の記憶は明日(あす)に活き発(た)つ不審を保(も)った…。一人(ひと)に活き尽(き)る無色の退屈(ひま)には過去(むかし)の人形(かたち)に〝捥ぎ立て〟を識(し)り、男女(ひと)の小敗地(アジト)に浮遊が流行(なが)れる不幸の柔らを布陣を彩(と)った…。一人(ひと)の感覚(いしき)に無想(ゆめ)が吟味(あじ)わい、分厚(あつ)く成り着く幻覚(ゆめ)の形(なり)には未知に匿う落差を象(と)った…。美彩(びさい)に包(くる)まる美しさを観て、非道に息衝く不悶(ふもん)を採るのは過去に傾く女性(おんな)とも成り、未知に匿う不能の思乱(あらし)は悲壮と未(いま)との暗(やみ)との空間(あいだ)を象(と)った…。白亜(しろ)く成り立つ不倖の空間(あいだ)が未知に流行(なが)れる匿いを識(し)り、翌朝(あさ)の無形(かたち)が人間(ひと)を好くする不遇の思乱(あらし)に無活(むかつ)を挙げた…。人間(ひと)に近付く孤独の自主(あるじ)は旧(むかし)に脚色付(いろづ)く愚昧を吟味(あじ)わい、一人(ひと)に立ち生く浅い佳日は不動の活き血に男・女(だんじょ)を見て取り、分厚(あつ)く語れる旧(むかし)の初出(いろは)は不死に彩る活気を求めた…。未知に息衝く乱心(こころ)の役目は脚色(いろ)に埋(うも)れた小敗地(アジト)を見定め、一人(ひと)の自主(あるじ)に虚無を究(もと)めた旧(ふる)びた活気に思春(ししゅん)を盛(も)った…。未知と孤独の暗黙(やみ)の許容(うち)には悲壮に暮れ往く思考を保(も)ち出し、両親(おや)の孤独を人壁(かべ)に装う女性(おんな)の美形(かたち)は輪舞曲(ロンド)を彩(と)った…。無知に息衝く乱心(こころ)の暗(やみ)には一人(ひと)の経過を貶め始めて、理知と回想(ゆめ)との未覚(みかく)の音頭は過去に小躍(おど)らす無言(ことば)を飼った…。一人(ひと)に息衝く不幸の自主(あるじ)は美彩(びさい)に息衝く乱心(こころ)を立たせて、一人(ひと)に役立つ感覚(いしき)の回想(ゆめ)には旧来(むかし)の脚色(いろ)など発(た)たせて往った…。過去の理識(りしき)は豊富に成り立ち、意味に匿う乱心(こころ)の暗(やみ)には無垢の人形(かたち)に自主(あるじ)を保(も)たせた…。一人(ひと)と意味との身欲(よく)の人形(かたち)は活尽(いき)り、白亜(しろ)く吟味(あじ)わう乱心(こころ)の役には理潤(りじゅん)と暗黙(やみ)との無活を試み、一人(ひと)に傾げる不通の暗(やみ)には不俱に偽る不覚を呑んだ…。
*
…終りに担げる乱心(こころ)の活路は白亜(しろ)く辿れる躰を保(も)った…。未知に息衝く不想(ふそう)の暗黙(やみ)には活き血の弾みを不穏に保(も)った…。
*
…一人(ひと)の噂を巷に聴きつつ柔い仕種に精神(こころ)を追うのは非道の彼方へまっしぐらに立つ無根の上手(じょうず)に徹底して生く…。過去の仕種に災いだけ観て、欲の大手は杜撰に活き出し、小宙(そら)に蔓延る乱心(こころ)の優雅は幾様(きよう)に逆らう木霊を観て採り、明日(あす)の肴(さかな)を自由に統(たば)ねる魅惑に遺棄した小言を吐いた…。悲痛に物憂い人壁(かべ)を寄せ観て、故郷に落ち着く無心に静寂(しじま)に…、人物(もの)の哀れに見様見真似を急き立て始める未来(さき)の同調(シンパ)を概(おお)きく立たせて、一人(ひと)の類(るい)から垣(かき)を成すのは〝俗世(このよ)に認(みと)める栄華〟と成った…。自由に先立つ精神(こころ)の活き血は〝自由〟に燃え立つ一日を観て、白亜(しろ)く棚引く人煙(けむり)の傍(そば)より過去を忘れた児(こども)を識(し)るのは、唐変木でも我が子を愛せる人間(ひとのあいだ)の習わしだった…。一幻(ゆめ)の無口に微妙が乞う内、奇妙と現行(いま)とが安(やす)みを知り付け、吟味(あじ)の無いのを自由に這わせる個々の視(め)に立つ好(よしみ)は概(おお)きく、無間奈落(むけんならく)の興味の裾から過去に寝そべる悪夢を乞うた…。一人(ひと)に集まる不動の宮(みやこ)は一人(ひと)の哀れを結実させ活き、白雲(くも)の途切れに細々(こまごま)した瞳(め)を奇妙の両眼(まなこ)に突立(ついた)てて活き、一人(ひと)に育む個録(ころく)の端(すそ)には「自由」を着飾る延長が在る…。過去の流行(ながれ)に無機を好く観て、幻(ゆめ)と精神(こころ)の正者(せいじゃ)は今でも、白亜(しろ)い景色に常識(かたち)を留(とど)める無根の生気を貶め始める…。女性(おんな)の背中は朝陽に燃え立つ女身(にょしん)の鑑(かがみ)を両掌(りょうて)に持ち据え、下降して生く乱心(こころ)の縁者は故縁(えにし)を安めて身近を追った…。分厚(あつ)い鑑(かがみ)を美彩(びさい)に取り付け、暗(やみ)に葬る自覚(かくご)を観る内、一人(ひと)の独義(ドグマ)に固陋を授かる無知の柔裸(やわら)は今でも素通り、一人(ひと)に取り持つ滑稽(おかし)な小悪(こあく)は未知の空間(すきま)に這入って行った…。男性(おとこ)に欲張る一女(おんな)の異形(かたち)は、猫を借り往く独理(ドグマ)を見通せ、侵略して生く個録(ころく)の柔裸(やわら)は不彩(ふさい)の過去(かたち)を色付け始めた…。一人(ひと)の鼓動と活命(いのち)に脚色付(いろづ)く元(もと)の栄華は身寄りを失くされ、侵略して生く日(ひ)の粉(こ)の初端(すそ)には語り継がれる雄弁など在る…。色魔の人陰(かげ)から未屈(みくつ)が成り立ち不純に居座る暗黙(やみ)を睨(ね)めては、人密(みつ)に育む一通(とり)の人形(かたち)に活路が芽生えて貪欲だけ観る〝固陋の幻見(ゆめみ)…〟を概(おお)きく具える…。
…幻覚(ゆめ)の活命(いのち)にその身を成ら締め、分厚(あつ)い人壁(かべ)から縁(えにし)を観るのは、問わず語りの奇妙な芽を保(も)つ人災ばかりの有頂(うちょう)と成った…。女性(おんな)の自主(あるじ)が孤業(こぎょう)を排して、生憶(きおく)に統(たば)ねる自主(あるじ)の傍(そば)では、一人(ひと)に塗(まみ)れて宇宙(そら)を描(か)き出す〝夢中の日(ひ)の粉(こ)…〟を延命とも見る…。自由に駆け出す孤独の千夜(とばり)は「過去(かこ)」を忘れて孤独を知り付け、淡い末路をその掌(て)に描(えが)ける一女(おんな)の空虚を男性(おとこ)と描(か)いた…。(
~幻覚(ゆめ)の活命(いのち)~(『夢時代』より) 天川裕司 @tenkawayuji
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