Chinese Ancient Letter
夢美瑠瑠
第1話
「この英語は何の意味か?」というのが、ふつうは分かりにくい…だいたいいい加減に類推しただけですが、中国の古代文字、で、「漢字」。
日本語の、かなと漢字交じりの文の、独特さというか?柔軟さ?バリエーションの豊富な感じは、論者によるか知らんが、まあ寿ぐ、称揚する人が多い感じだろうか。
英語だと、端的に、基本は26文字ですべて賄わねばならない。日本語の、漢検一級の出題範囲だけでも、3万字近くあるらしい。で、ほぼ見たことも聴いたこともないような奇妙奇天烈な字ばかりなのです…本当に漢字というものに通暁しようと思うと、だから非常に遼遠な前途が待っているみたいです。ボクは、漢検二級レベルは、ほぼコンプリート?網羅していて、めったに間違えませんが、一級は正解するのもレアなレベルです。漢和辞典にもない字が多いから、勉強する意味とかあるんかな?とも疑義が生じる。
Mさんという女優が、一級合格したとかよくテレビで話していますが、実用にならない?宝石とかの類を持っているようなもので?覚えた字を手紙とかで使うケースもめったにないかと思う…が、高等数学の公式を日常に使うことも希少で、そういう勉強も脳トレとか、基礎的な鍛錬にはななるかも、です。
「好きこそものの上手なれ」と言って、ボクは漢字愛?嗜癖があって、四字熟語とか、綺麗な漢字だけでできた長い決まり文句などが好きで、すぐ覚えてしまう。で、文章にも使う。フェチ、というのかな?例えば「
別にメモを取るわけでなく、こういう面白い表現は何となく覚えて、で、たまに洒落で文章に使ったりもします。
由緒正しいような雰囲気が出るし、アナクロな面白味があったりもする。
「ハクガイガイ」という言葉も好きだが、変換にはすぐ出ない。雪の降る様子です。
「霏霏と」も雪の降る形容です。使ったことはないが、なんとなく好ましい。
にわか雨を、「驟雨」と言って、この字も好きです。が、気取った感じで?古いので、たぶん使ったことはないです。吉行淳之介さんの芥川賞受賞作の題名です。
三島由紀夫さんは「背徳」を「悖徳」と書く。「浩瀚」という字を使っていたことある。いかにもいかめしいような文学者が好きそうですね?
特定の作家がよく使う表現があって、それで誰の文章かがわかることもある。漱石さんは、「のつそつ」を、輾転反側の意味に使う。鷗外さんは「囹圄」という言葉を、「即興詩人」という戯曲の翻訳で使っていた。これはかなりムズイ表現ですが、「牢屋に入っている」身の上のことです。筒井康隆さんの「私のグランパ」という小説では、冒頭に、この言葉がわからない、というエピソードがある。刑務所に入っていた祖父が出所してくるというので、たまたまこの古色蒼然とした言葉が、主人公の目に留まったのです。導入で、格調高いような文学世界に入っていくというような?効果がありました。
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