フェノメティックプレゼント

カズミチ

1話 いつも通りの

目を開くとあたり一面に眩しい光が広がっていた。

僕以外にはだれもいないみたいだった。

ここはどこなんだろう。

そんなことを思いながらあたりを見回してみる。

すると、遠くのほうで何かが光った。

ような気がする…



辰哉たつや兄ちゃん!早く起きて!

 学校遅刻しちゃうよ!」

「うぅん、あと五分...」

「このバカ兄ちゃん!」

バシィッ!

という音とともに僕の頬に衝撃が走った。

朝から小学4年生の弟、爽哉そうやにビンタ

で叩き起こされいつもの日常が始まった。

(はぁ...今日からまた学校か...)

どうしても土日が明けて月曜日は学校に行く気が

全く起きない。

それもそのはずだ。友達が多ければそれはそれは

楽しい学校生活を送れるのだから学校に

行く気にもなるのだろう。

ただ友達がいれば...の話だ。

僕には友達がいない。

おまけに部活にも入っていないので

人間関係は壊滅的だ。

そして僕は朝ごはんも食べずに準備を終わらせ

重い足取りで学校に向かうのだった。

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