ハーレムランカー〜少女たちの力でいつの間にかSランク!?〜

スパルタンEX

重婚OK!



 20XX年。政府は終わらない少子化対策としてランクによる重婚。つまりハーレム婚というものを認めた。


 しかし、誰でもなれるという訳ではなく判断基準として

「①、遺伝子的な強さ

 ②、養えるだけの財力

 ③、人柄」

 という主にこの三つの基準によってランク付けを行いそれによって結婚できる相手の数が決まるというものになる。


 ランクの詳しい内容は


「S、年収が手取りで約3000万円で結婚できる人数は5名まで。

 A、年収が手取りで約2000万円で結婚できる人数は4名まで。

 B、年収が手取り約1500万円で結婚できる人数は3名まで。

 C、年収が手取り約500万円で結婚できる人数は2名まで。」


 である。なおこの収入は結婚した相手が働いている場合に本人がいいと言えば相手の収入も合算される。

 そして、重婚をした家庭には人数におうじて国から助成金が出ることになっている。因みに一夫多妻でも一妻多夫でもOKなのだ。


 この法律が最初に提案された時はそれはもう荒れに荒れた。

 特にXで活動している自称フェミニストや活動家達などがたが。

 しかしこの法律では必ず重婚しろという強制はなく、あくまでランクがついた中の範囲で重婚を認めるというものだったため、一般の層からはさほど反感はなかった。


 さて、そんな背景があるため今の学校では昔よりも男女共同で何かをするというものが増えている。

例えば、グループ学習や給食、体育の授業などでは必ず男女平等にペアを組むというものだ。もちろん事前に先生に相談すれば考慮はされるがそういうものがなければほぼほぼ強制である。



 俺がなんでこんな事を言い出したかと言うとついに高校に入るからだ。

 高校からはついに本格的にランク付けが始まるからだ。

 とは言っても年収なんかはわかるわけが無いのであくまでも遺伝的な強さと高校生活における態度などを判断基準として擬似的なランク付けがなされるだけだ。例え遺伝子的に良くても学校での生活が酷ければ評価は低くなるためしっかりとしないといけない。

 しかし擬似的とは言ってもこの評価が高いということは学校生活や成績が良いということであり将来のことを考えると高くするに越したことはないのだ。この評価が高ければ就職先もいいところに入れる確率が高くなるため案外ここのランクがほぼほぼ未来の自分の評価と言ってもいいくらいだ。


 そして今日は入学式兼最初の遺伝子検査があるのだ。


 俺は人並みにハーレムというものに憧れはあるがそれよりもまずは自分の将来を安定的なものにするためにも頑張らないといけない。




 俺の通う学校は偏差値も高く県内でもまぁまぁ上の方にある学校だとは思う。そのため、ランクSの人も1人だけだがおり、Aランクも数名いる。

 そしてその人たちには異性がすごく集まっている。やはりどの時代も将来有望な者には人が集まると言うのは変わらないということなのだろう。


 その中でも唯一のSランクであるこの学校の生徒会長の来栖明くるすあきらが先程の入学式でスピーチをしていた。

 彼女の声を聞いただけではあるが異性と言うよりも同性にモテそうな喋り方をしていた。生徒会長らしくはっきりとした声で話しており長い長い校長の話で眠くなった俺の目をしっかりと覚ましてくれた。

なぜ来賓や校長の話は長いのだろうか?永遠の疑問である。



 入学式も終わり、今日やることは検査からの自己紹介、そして明日以降の話を聞いて解散だ。検査結果は後日貰えるらしい。


 検査自体は血を抜いて口内の唾液を採取をするという比較的簡単なものだったため直ぐに終わりいよいよ高校生活で一番初めの行事とも言える自己紹介が迫ってきた。


 俺の名前的にちょうど真ん中だったため自己紹介あるあるである名前の端どうしでジャンケンをして負けた方からやるというのの影響がないのはラッキーだ。

 案の定ジャンケンを始めどうやらあ行の方から自己紹介を始めるようだ。


 最初らへんの人達は緊張もあったのか少し詰まりながらしていたが中盤に差し掛かると慣れてきたのか皆すらすらと自己紹介をしている。そしていよいよ俺の番が来たようだ。


「俺は滝島秀俊たきじまひでとし。趣味はゲームで主にドラ○エなどのRPGを好んでやってます。

 得意な教科は国語です。

 まだ緊張してるんですけどみんなと仲良くしたいので気軽に話しかけてくれると嬉しいです。1年間よろしくお願いします。」


 という感じで何とか上手く終わらすことが出来た。

 その後も最後まで特に途切れることも無く自己紹介が終わった。


 一段落したところで先生が

「よし。最後は私だな。

 私は北島霧子という。担当は国語だ。まだ緊張しているとは思うが過ごせばそのうち慣れるだろうからあまり気を張るなよ。

 それとさっきやった検査の結果は来週中には届く予定だ。

 あとは…明日からは授業を行うからしっかりと教科書を持ってくることぐらいだな。今日は色々と疲れただろうからもう解散にする。だがあまりうるさくはするなよ。上の学年はまだ終わってないはずだからな。よし、解散!」


 といい今日は無事終わったようだ。

 すると早速クラスメイトのひとりが


「この後簡単な親睦会をやろうと思うんだけど来れる人はいる?もし来れなくても全然構わないよ。それと一応クラスグループを作りたいからこのLNNEのグループに入ってくれると助かる。」


 と言った。

 俺もグループには入るつもりだけど親睦会には行けない。予定という予定は無いが手持ちが無さすぎる。

 なので俺はクラスメイトのグループだけ入って今日は帰ることにした。


 ――――――――――――――――――――


 ハーレムっていいよね。


 良ければ星1でも構わないので評価をお願い致します。

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