恐ろしい女子社員

第1話

昔、新潟で小学生の女の子が十年近くも監禁され、やっと助け出された事件があった時の事。

勤めていた会社でもその話題がよく上がっていました。

Ａ子さんが言いました。

「うちの娘がそんな目に遭ったら、私はただじゃおかないわ」

Ｂ子さんが言いました。

「そんな奴、マシンガンで撃ち殺してやりゃあいいんですよ」

Ｃ子さんが言いました。

「そんなの、ドンって一発でしょう。そうじゃなくて、今日は人差し指、今日は中指って一本ずつ切り落としてやるのよ」

D子さんが言いました。

「じゃあこうしましょうよ。両手に出刃包丁を持って、そいつを滅多刺しにしてやるんですよ。しかもグサっと刺して、そこをグリグリして、また別の所をグサっと刺して、グリグリして。二千回くらい、グサっグリグリ攻撃よ！」

Ｅ子さんが言いました。

「そんな奴、生きたまんま火あぶりにしてやるんですよ」

Ｆ子さんが言いました。

「両手両足をふんじばって、生きたまま海に沈めてやるんですよ」

G子さんが言いました。

「こんなのどうです？ゴルフボールに油を塗って、火を付けて、燃えているそのボールをそいつに向かってスコーン、スコーンと打ち飛ばしてやるんですよ」

H子さんが言いました。

「そうそう、死ぬほど怖がらせてやるのよ。それで最後に、お前が五人目だ、って言って、トドメさしてやるのよ」

Ｉ子さんが言いました。

「素っ裸にして、ビルの屋上から逆さ吊りにしてやるんですよ。で、餓死するまでほっとくんですよ」

J子さんが言いました。

「靴に釘を仕込んで、そいつを蹴りまくってやるのよ」

私が言いました。

「フルコースで、やってやりゃあいいんですよ。それ全部」

男性社員が言いました。

「恐ろしいな、うちの女性陣は」

そうよ、恐ろしいのよ。

うちの女どもは。

逆らうんじゃなくってよ。

ふんっ<(｀^´)

ｺﾜｲｺﾜｲ(∩´﹏`∩)⇽男どもの様子