第1話 好奇心を隠せない

「ふぅ。ようやく仕込みが終わったー。疲れたー。」

 彼は、料理人見習いのクラッグ。いつも失敗をして、残業ばかりの毎日を送っている。

「おう!お疲れ!」

「ありがとうございます!シリスさん!」

「全く、また同じミスしやがって。ま、いつものことだから、慣れちまったけどな!」

 彼は、クラッグの先輩のシリスだ。いつも優しーく指導するのだ。


 一度、ここらで自己紹介でもしときますか。どもー。語り部的なやつやります。マリガス・ベストールと申します。いきなりこんなん出てきてすみませんね。まぁ、何者か簡単にいうと、別世界の神様的な立ち位置です。あんまり気にしないでください。お邪魔してすみません。どうぞ、物語の世界へお戻りくださいな。


---ある森の入口にて

「この森、普段は禁止の看板立ってたけど、無くなってるし大丈夫でしょ。」

 あっ、言い忘れてたわ。クラッグは、森に入り、植物を食べるのが趣味なんです。それだけです。では。

---少し進んだ先で---

「あれもこれも、見たことない植物ばっかりだ!全部食べてみないと!いやー、たまんないなー!」

 あー、全然知らないのに。また、熱だしても知らないぞー。休んだ時の原因それで、怒られたこと、何回あんだよ。

「うーん、、、?なんか甘いような苦いような味だなぁ。まっ、いっか。次の食べよ。こっちは、中が液体で満たされてる?なんか、粒が浮いてるし。でも!食えば何でも一緒でしょ!あれ...?頭が痛いような...。や...ば...い。」

 あっ、倒れちゃった。え!やばい!どうしよ!主人公倒れちゃった!終わっちゃうの!?これ!......。あれ?なんか、「生えて」来てない?頭から。ツノみたいなの。

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探竜物語 マイトール @lierscence

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