高校,大学時代回想
狼男
第1話 ボッチ
陰キャラとも陽キャラとも話が合わない。ボッチという属性に入ってしまった。誰も口に出してはっきりとは言わない。だけど、自分では自覚している。自分は特定のグループの会話についていけないのだ。二人で話すのはいけるが、グループに入ると興ざめたことを言ってしまう。そして、いつの間にか集団から離脱してしまうのである。
それが顕著だったのは高校生時代である。会話が噛み合わないと何回言われたかわからない。今もそうなのだが、お笑いに疎いのかもしれないが、みんながなぜ笑っているのか分からないことがある。
会話ができない自分が嫌だった。誰にも辛いことを相談できなかった。自分の置かれた状況を説明するのは容易ではなかった。友達がいないことを他の人に打ち明ける勇気はなかった。こんな独りよがりの文章を書いたり妄想したりする癖はついた。人と話すときに会話のシミュレーションをするときもある。思い切って話しかけて、反応してもらえることもある。そう言った時は、嬉しくて興奮してしまう。文章を作る練習がしたい。頭をクリアにわかりやすく伝えられるようになりたい。前向きに行きたい。1人でも充実した趣味を作ればそれで良いと胸を張れるようになりたい。
1人の時間大切にしている自分がいる。大学受験で自信がポッキリと折れた。授業についていけない状況になった。自分で問題を解くことが大切なのかもしれないが、学校の授業に参加することができなかった。ずっと保健室登校をしていた。担任はそのことで家にしょっちゅう電話をかけてきた。
同級生からのパワハラもあった。「頭大丈夫か?」の言われることがあった。
クラスメイトの女子から馬鹿にされることも多々あった。逃げることだけを考えていた。学校をやめる勇気はなかった。今思えば、統合失調症と精神科の先生に診断してもらい、学校を転校すれば良かったと後悔している。いじめをもみ消す先生には今も不信感しかない。おまけに学年全体の同窓会の幹事に僕に直接嫌がらせをしてきたその子がなっている。
その事実に直面したとき発狂しかけていた。
こちらは精神科から薬を処方されて、精神科通いを続けている。自分はもともと何かしら普通ではないのかもしれない。どこかしら集団に馴染めなく、社会不適合者でもある。担任に対して疑問だったのが、ときを同じくして、不登校だったクラスメイトがいた。その子と僕への対応が全然違ったことに驚いた。その子は入院してお見舞いに行ったこともある。直接その子から教えてもらった。僕に対しては、「甘えるな、理性を働かせる、気の持ちようでなんとかなる。」と言われ続ける毎日だ。薬を飲んでいることに対して無理解だった。担任を黙らせる方法がわかった。学校を思い切って2日間休んだ。一つ上の卒業式の日と次の日の2日間休んだ。それ以降、きつく言われることはなくなった。同級生からの嫌がらせも担任から言われるのも早くから手を打っておけば、被害を拡大せずに済んだのにと今でも悔やんでいる。僕の味方はいなかった。ときを同じくして不登校だった彼は、僕の話は聞いてくれるが、僕が言いたくないこともズバズバ聞いてくるのが嫌だった。その子は僕が通信制の高校に転校することを提案してくれた。
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