第4話 叩く
夜になるとドアを叩く
それも決まった ドアを叩く
リビングには、母が 一人でいる
その時だけドアを叩く
それも意外と激しい音で
そんなに力があるのだろうか?
もう亡くなった おじいちゃんに
これは母から聞いた話で 私は体験していない
父が二階にあがり 1、2時間してからだそうだ
まるで父が 寝静まるのを待っているかのように
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