第42話

彼女と別れて

葉月夜子にもふられて

俺は投げやりになっていた


もう女なんか信じられない…


俺を好きだから誘ったんじゃないのか?

これは遊ばれたってやつなのか?

遊ぶにしても何で俺なんだよ

好きじゃなくてもあんな風に...


夕日の射すベッドの上

長い髪が汗ばんだ肌に張り付いて

頬と耳を赤くして乱れる夜子を思い出す


あんな風になれるのか


葉月夜子に惹かれている自分に観念すると

どうしようもなくなり頭を抱えた


いつまでも引き摺っても仕方ない

杉田はずっと俺に気を使ってくれてるし

心配かけてしまってる


もう忘れないと!

顔を上げて、立ち上がろうとすると同時に


文月菜々と葉月夜子の楽しそうな笑い声が

耳に刺さった


同じクラスで忘れるのは無理だろう...

俺は少し脱力し

ふっと笑って力無く立ち上がると

杉田を探しに廊下へ出た

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