夏空の天気雨

ファンラックス

雫の章

プロローグ

 私は箱の中…私以外には何もない空の箱


 しかし、

 何処から漏れてきたのか水が入ってくる

 私は水に溺れる


 暗い、息ができない、苦しい。助けて!!


 水が入ってくる口の中。叫ぶこともできなかった。

 水の底からは暗闇が迫ってくる。


 あぁ…このまま私死ぬんだ……


 私は水に身を任せながら、深くへと沈んでいった…






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