第4話 謎の毒と意外な共犯者①

解毒剤のおかげで侍女たちが回復したことで、あたしは一安心。でも、これで終わりじゃない。誰が、どうやって毒を仕込んだのかを突き止めなきゃならない。


「ジャンヌ様、今後の調査について少しお話ししましょうか」とルシアンが提案してくれた。


「うん、ぜひ聞かせて。どうやって犯人を見つけるの?」とあたしは興味津々で答えた。


二人で宮廷内の一室に移動し、調査の作戦会議を始めることにした。ルシアンが地図や資料を広げて説明を始めた🗺️📜。


「まず、毒が仕込まれたサラダの材料がどこから来たのかを調べる必要があります。料理を担当した者たちへの聞き取り調査も行います」とルシアンが説明する。


「なるほど、それで材料の出所を突き止めるのね。誰がどのタイミングで混入させたのかを知るのが大事ね」とあたしも真剣に考えた。


「そうです。ジャンヌ様もご一緒に聞き取り調査に参加していただけますか?」とルシアンが頼んできた。


「もちろん、任せて!一緒に犯人を見つけ出そう!」とあたしは力強く答えた💪。


まず、あたしたちは厨房に向かった。そこには料理を担当するシェフや侍女たちが忙しそうに働いていた👩‍🍳🍲。


「お疲れ様です。少しお話を伺いたいのですが、よろしいでしょうか?」とルシアンがシェフに声をかけた。


「はい、何でしょうか?」とシェフが答えた。


「昨日の夕食のサラダの材料についてお聞きしたいのです。誰がどのように準備したのか教えていただけますか?」とルシアンが尋ねた。


「サラダの材料は通常通り、私たちが選び、調理しました。ただ、昨日は特別に新しい野菜が届けられたのです。それを使いました」とシェフが答えた。


「新しい野菜…?それはどこから届けられたの?」とあたしは聞いた。


「それが、普段の仕入れ先とは違う場所から届けられました。宮廷の庭師が特別に栽培したものだと聞いています」とシェフが答えた。


「庭師…?ちょっと怪しいわね」とあたしはつぶやいた。


「ジャンヌ様、一緒に庭師のところに行ってみましょう」とルシアンが言った。


「うん、そうしよう!」とあたしはすぐに行動を開始した。


庭師の住む小屋に着くと、そこには年配の男性が働いていた👨‍🌾。彼は庭の手入れをしながら、時折こちらを見ていた。


「お邪魔します。少しお話を伺いたいのですが」とルシアンが声をかけた。


「どうぞ、お入りください。何かお困りですか?」と庭師が答えた。


「昨日の夕食に使われた野菜についてお聞きしたいのです。それを特別に栽培されたと聞きましたが、詳しく教えていただけますか?」とルシアンが尋ねた。


「ええ、その通りです。新しい品種を試験的に育ててみたのですが…何か問題がありましたか?」と庭師が少し不安げに答えた。


「実は、その野菜が原因で食中毒が発生しました。あなたが育てたものに毒が含まれていた可能性があります」とあたしが言った。


「そんな…!私が育てた野菜に毒が…?信じられません!」と庭師が驚いている。


「でも、何か変わったことはありませんでしたか?例えば、誰かが庭に侵入したとか」とあたしはさらに聞いた。


「そういえば、数日前に見知らぬ若い男が庭に入り込もうとしているのを見かけました。すぐに追い払いましたが、何をしていたのかはわかりません」と庭師が答えた。


「その男が怪しいわね。もっと詳しく調べる必要があるわ」とあたしは言った。


「ジャンヌ様、その男についてもう少し詳しく教えていただけますか?どんな格好をしていたとか」とルシアンが尋ねた。


「確か、黒い服を着ていて、顔は隠していました。何かを探しているような感じでした」と庭師が答えた。


「ありがとう、庭師さん。それで十分です。ルシアン、彼を探す手がかりになりそうね」とあたしは言った。


「そうですね。早速手配して、宮廷内を調査しましょう」とルシアンが言った。


ルシアンと一緒に宮廷内を歩きながら、あたしは考えた。この事件はただの食中毒じゃない。誰かが意図的に毒を仕込んだ可能性が高い。しかも、その人物がまだ宮廷内にいるかもしれない…。


「ジャンヌ様、少しお時間をいただけますか?」とルシアンが急に言った。


「え、どうしたの?」とあたしは驚いた。


「実は、もう一人、話を聞いておきたい人物がいます」とルシアンが説明した。


「誰なの?」とあたしは聞いた。


「それは、王妃様の侍女長です。彼女は宮廷内の事情に詳しいので、何か知っているかもしれません」とルシアンが答えた。


「なるほど。じゃあ、すぐに行こう!」とあたしは元気よく答えた。


王妃様の侍女長の部屋に着くと、彼女は書類を整理しているところだった📑。


「お邪魔します。少しお話を伺いたいのですが」とルシアンが声をかけた。


「どうぞ、お入りください。何かお困りですか?」と侍女長が答えた。


「昨日の食中毒事件についてお聞きしたいのです。何か心当たりはありませんか?」とあたしは尋ねた。


「実は、昨日の夕食前に、料理を運んでいるところを見かけた人物がいます。彼は普段は厨房には関わらない者ですが…」と侍女長が答えた。


「誰ですか?」とあたしは急いで聞いた。


「それは、宮廷内の書記官です。彼は何度か厨房に出入りしているのを見かけましたが、特に怪しい動きはありませんでした」と侍女長が答えた。


「書記官…?」とあたしは眉をひそめた。


「そうです。彼の名前はエドワードです。彼が何か知っているかもしれません」と侍女長が言った。


「ありがとう、侍女長さん。それで十分です。ルシアン、彼に会いに行こう」とあたしは言った。


「そうですね。早速手配して、エドワードを呼びましょう」とルシアンが言った。


エドワードの部屋に着くと、彼は書類に囲まれて仕事をしていた📜。


「お邪魔します。少しお話を伺いたいのですが」とルシアンが声をかけた。


「どうぞ、お入りください。何かお困りですか?」とエドワードが答えた。


「昨日の食中毒事件についてお聞きしたいのです。何か心当たりはありませんか?」とあたしは尋ねた。


「食中毒事件…?それについては何も知りませんが…」とエドワードが答えた。


「しかし、あなたが厨房に出入りしているのを見かけた者がいます。何か理由があったのですか?」とルシアンが尋ねた。


「ええ、実は書類を届けに行っただけなのですが…」とエドワードが言った。

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