まだ帰れない

緊急入院してから、十二日目。

朝食後に、内科の別の医師が訪れた。


名札には内科、医長とある。

つまり、この病院の内科医局の責任者で、主治医の先生の上司にあたる先生らしい。


甲状腺のエコー検査は大丈夫だったようだが、血液検査では甲状腺ホルモンの値が低いのが気になると。


これが今回の心不全での一時的なものなのか、甲状腺の病気によるものなのか、二ヶ月後くらいに再度血液検査して確認したいとの事だった。また、糖尿病の疑いがありそうな値も出ていると。こちらも同じ理由で経過を見たいと。


了承して、9月半ばに予約をお願いした。

あの先生の師匠なら大丈夫でしょう。

さて、どんな展開になる事やら。


主治医の先生も別枠の時間に来てくれました。色々な検査結果が出揃うのが明日の午前中なので、退院は早くて明日の午後になるという事だった。


今日の退院は、無いよと。

そういう事なのだ。


うーん、検査とかもうやる事ないならとっとと出たいのですが。

早く犬に会いたいし、来週月曜日から仕事復帰なので準備したいのですが。


仕方ないね。

今日もまた、息の詰まる監禁生活を満喫していきましょうか。あと少しの我慢我慢。


とりあえず、退院予定が具体的になったので、来週復帰できる事を職場に連絡しておいた。

ひとまずは、今回の入院に関して、医師の診断書の提出が必要との事。了解。看護師さんを通じて先生に診断書をお願いした。


この日は本当に検査とか何も無く。

明日には退院なのに、やっぱり心電図の監視装置は外してもらえず。

なので、行動範囲はこの階だけで。


外に出たい。

体動かしたい。

犬と一緒にあちこち散歩したい。


まあ、そんだけ回復してるという事なんだけど。

そのぶん、あまり意味もなく退屈させられている気がしてしまいます。

逆に軟禁生活がものすごくストレスで健康に悪いです、はい。


すみません。

死にかけてた人間が、命を救われたばかりなのに、もうワガママ言ってる。

反省です。

健康は、お金じゃ買えない宝物だね。

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