病状と治療方針

一夜明けて、月曜日になった。

祝日なので、職場への連絡は明日にしておく。


元々、明日は有給休暇を一日取得しておいたのだ。病院に行こうと思って。

まさかこんな急展開になってしまうとは。

一日どころか、有給足りなくなるかもしれないけど。


まあ無理して仕事したところで、私の命を誰かが代わりに持ってきてくれる訳でもないし。

仕方ないです、こればかりは。

妻でも家族でも無理。


自分の命は自分で守りましょう。

幸いにも自分は運良く、良い医師さん達の協力に巡り合いました。


感謝です。

そして、丈夫な私の身体にも感謝!


後から医師に話を聞く度、普通なら歩けずに倒れてる、死んでてもおかしくないほどの酷さだったのに、私は自力で歩き呼吸し車を運転していたようだ。それだけ肺活量や体力的に余裕があったから、なんとか生き延びていられたらしい。


私はどうやら、半分死んでたようだ。

ゾンビに近い存在だったらしい。

お札とか貼られたら、灰になってサラサラと崩れてしまっていたかもしれない。


治療の方向性は、当初から変わらず継続中。

あの内科の先生が、そのまま私の主治医となってくれた。


医師が作成してくれた、診療計画書なるものを、何度も何度も私は読み返している。


下された病名は、

『急性心不全』。


病状:

呼吸困難、浮腫、食欲不振。

胸部X線写真にて心臓拡大、肺うっ血、胸水貯留を認めました。

心臓超音波検査では、左室壁運動の低下と心臓弁膜症の所見を認めました。


治療については、記述が長いので要約すると、安静にする事、利尿薬の持続的静脈内投与(要は点滴や注射で薬入れるよって事)、状況次第で必要なら対応する薬剤使うよ、って感じかな。


とにかく、身体中に溜まった水分を、尿として排出。

弱った心臓や腎臓の働きを、適切に補助する飲み薬も併用して、血圧も下げてコントロールすると。


要は、今はドーピングしてでも心臓をもたせているうちに、どんどん水抜きする、そしたら臓器にかかっている負荷が減って回復に向かうはずと。


ただ、急に何が起きてもおかしくないので、すぐに対処できるように、入院する必要がある、という事なのだった。納得。


主治医の若き医師は、

『ここにいる限り、絶対に死なせません』


と言い切ってくれた。


この人に、任せようと思った。

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