獄の変《ひとやのへん》〜【平安パラレル】陰陽師と平安武士がタッグを組んで朱顛童子率いる百鬼と怨霊に戦いを挑む!もう一つの平安時代〜
兒嶌柳大郎
序
春風の中、散樂(さんがく)の一座がのんびりと次の国に向け旅をしている。
一座の娘であろうか、ひとりの童女(わらわ)が菜の花に舞う胡蝶とともに踊っている。
その優美な舞はまるで夢か幻のようであった。
人間のうちで最もずるいといわれた男は神すら欺いた。
そのため神罰を受け、冥府では岩を山の上に押し上げる仕事を命じられた。
岩は山頂に達するたびにころげ落ち、未来永劫(えいごう)に呻吟(しんぎん)することになる。
引用:「シーシュポスの神話」
また親よりも先に亡くなった子供は、冥土の河原で父母供養のために石を拾って積み上げ、石塔を作る。
完成する直前に鬼が来て、苦労して積んだ石塔を崩してしまう。
それは皆、報われない努力を続けること。
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