コロナになった!

御手洗孝

第1話 とうとうコロナ上陸。。。

 実は当方、今までコロナに罹っていなかったらしい。

 というのが今回コロナに罹ってわかった。

 こんなに皆罹っているんだから、無症状で罹っていたのかも? とか思っていたが、そんなことはなく、運良く免れていただけだった。

 ワクチンは2回接種した。

 3回目も打とうと思ったが、ストップがかかった。

 2回目の接種時に40度の熱が出て、非常に苦しい思いをし、激しい副反応があったため、2回目以降のワクチン接種はできなくなってしまったのだ。

 コロナが5類に移行し、マスクもしない人が多くなり、店にアルコール消毒が無くなってきた昨今も、未だ外出時にはマスクをし、消毒薬があるところでは手の消毒、帰ってきたらすぐにうがい手洗い、風呂場に向かいシャワーを浴びるという生活を続けていた。

 もしかしたら、この生活を続けていたから罹っていなかったのかもしれない。

 何故今更そんなに?

 ってなる人もいるだろうが、ワクチン2回目の際に本当に死ぬかと思ったのだ。

 40度の熱を出し、解熱を飲んで下がっても39度、地球は回るし、トイレに一人で行けない、動くときは這っていく状況、食事も喉を通らないし、あぁ、ワクチンで死ぬかも? と本気で思ったくらいだった。

 そして、それが治った後、コロナに罹るとあんな感じになるの? という不安が常にあり、コロナにだけは罹りたくない、罹ってもあんな感じは嫌だと思うようになり、徹底した自己防衛をすることにしたのだ。

 とはいえ、世間的にはコロナは風邪という風潮であり、アルコール消毒をおいていない店舗も増えたので、外出時には自分用のアルコールを持ち、のどスプレーを欠かさないようにしていた。

 だが、敵は身近なところからやってきた。

 そう家族だ。

「なんか怠い気がする」

 から始まったそれは、2日後には早退してくるという状況に。

「風邪かなぁ~」

 とか呑気なことを言うので病院を薦める。

 我が家には検査キットをおいてなかったので、どうせなら病院で調べてもらうほうが早いと思ったからだ。※実際は待ち時間などもあるため、病院よりも検査キットを買ってきて調べたほうが早い。

「え? 別にいいよ、風邪だろうから」

「コロナかもしれんでしょうがぁ!」

 無理やり連れ出して検査。

 はい、陽性。

 そして現在としての後悔。

 この時、罹患者である家族を素早く一部屋隔離しておけばよかった。

 なぜならその5日後。

 当方が罹患することになるからである。



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