番外編:ゾンビアタック
「ガソリンと整備工具は持った?」
「しっかり持ったが、まだジョンソンが帰ってないぞ!ええい助けに行ってくる!」
終末のように荒廃した街中で辺りにうめき声がたくさん聞こえる中、
3人の集団がゾンビに対して銃で応戦している。手足には傷跡がたくさんあって
建物の陰などから絶えずゾンビが襲撃してくる。街からの脱出まで
あと少しだというのに...
ガンズ・アルタイルとは別の同じゲーム会社が開発しているVRゲームソフト
「ライズ・オブ・アンデッド」。これはPVP(対人戦)向きのガンズ・アルタイルとは違い対ゾンビのPVE(対環境戦)専用で、オープンワールドではないクエスト制など色々と差異がある。またこのゲームは会社がまだ黎明期のころに作ったもので銃の名前が架空の物となっており架空の銃もそれなりに多い。
「それにしても、随分人が少なくなったな。前来た時は10万人くらい遊んでいたのが確認できたんだが、今じゃ1万人か。」
「そりゃそうよ。ほとんどのゲーム人口がガンズ・アルタイルの方に流れちゃってるんだから、プレイ人数が減るのも当然でしょ?」
「それもそうだな。だが、こういう敵が押し寄せてくるゲームもまだ捨てたもんじゃない。」
ゲームのセーフゾーンに当たるところで男女3人が話し合っている。この3人組以外にも人はいるが、ガンズ・アルタイルに比べてあんまり人が少ない印象を受ける。
拠点はバラック住宅が至るところに建てられ、修理中の車や空のガソリンタンクなどが置かれているようだ。
「さて、今回はどうする?今やってるのはレイドだが...」
「なら、レイドで構わない。武器は?」
「なるべく弾をばらまけるやつが欲しいね...例えば
「バカ言え、あれは購入するだけでも10万Dかかる。今はたった6万しか持ってないんだ、その手に持ってるHK33で我慢しろ。」
結果、このチームはレイドと呼ばれる大量のゾンビの襲撃から拠点を守るミッションに参加することになった。
ゲームのロードが終了すると、物が散らばり、辺りに大量の土嚢とヘスコ防壁が積まれている。チームのメンバーはすぐさまバリケードを作り出し、襲撃に備える。
「そういえば、私の倉庫に昔買ったラインメタルMG3あったの忘れてたよ。使うことなく置き去りにしてた。」
「気づくのが遅かったな!奴らが来るぞ!」
気づくと、遠くにすでに10,000匹以上のゾンビがこちらへと走ってきている。
「撃て!」その合図で射撃が始まった。撃ち出される弾丸にて次々とゾンビが
倒れていくが、すでに目前へと迫ってきていた。
「さすがにレベル3だと量がえげつないな!」
と後ろに後退しながら銃を撃つ。地雷を設置していたのかゾンビが通ったところから
大きな爆発音がして肉片が飛び散る音もするがまったく止まる気配がない。
「あと何匹だ?」
「5万!半分までやったぞ!」
広場にはすでにゾンビが溢れかえり、一瞬でも気を抜けばすぐにゲームオーバーになりそうな量だ。とにかく鉛玉を撃ち続けてゾンビを足止めするしかない。
「航空支援を呼んだ!ある程度楽になるぞ!」
リーダーの男が無線を持って物陰に隠れた。遠くからジェット機の音が段々近づいてくる。
「爆撃来るのかよ!今俺追われてるんだぞ!」
「攻撃機だから近接航空支援だ!とりあえず範囲から離れろ!」
ゾンビに手榴弾を投げ込むとともに、建物の上へと昇ってゾンビを耐えしのぐ。
「来るぞ!」
その瞬間、A-10サンダーボルトのGAU-8 アヴェンジャーが地上のゾンビ達を
その弾丸で蹴散らし、それと同時に落ちてきた大量の手榴弾がゾンビ達を
吹き飛ばした。
「...やっと終わったか。」
ミッションクリアと同時に拠点に戻り、報酬を受け取る。
「報酬全員に5万6000Dに...え?M249ゲット!?」
「おい、それ俺のじゃねえか?渡してくれよ。」
「いや私の!その機関銃は私のよ!」
とわちゃわちゃしてみんなでM249を奪い合い、結果的に女性のアバターの
人物が取得したのだった。
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[新規メール,グループチャット]
ユーザー:Hangiwi2201
>ガンズ・アルタイル遊んでみるか?
ユーザー:Ryuo3091
>いいね、いつにする?■月の■日なら空いてるけど
ユーザー:Ayeau8329
>じゃあ私も参加させて
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はい、作者です。出来たらこれもシリーズ化したいんだけど、VRっていう都合上やりずらいし、ミッション制だから書くのがむずそう。だから、できたらほかの人にお願いしたい。
さて、この人物たちはのおちのち本編にも登場...させることもあるかもないかも。
え?いつの間にか小説の順番が逆になってるって?気にするな!
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