Exsisting Infantry
拉麺眼鏡
phase:0.99
気づけば買っていた
少し先の未来。すべての国は国連によって銃火器、銃弾の製造を禁止され
銃火器というものがもう使われなくなり、ある程度安定した世の中となっていた。
その頃世界では現実の銃火器を再現したFPSの人気が再燃し、色んなコンシューマーゲーム機やPCではその波が何度かにわたって押し寄せ、世界各地では多くの
プレイヤーがいる。社会人や政治家、ましてや子供までもが遊んでいる。
そんなゲームの進化の中、今より10年前にある新たなゲームが生まれた。
VRゲーム「ガンズ・アルタイル」。現実の銃の動きをそのまま再現し、
よりリアルな戦闘ができ地球のほぼすべての箇所を再現したオープンワールドマップによってその人口は一気に増加、全世界で10億人以上が遊んでいるという
とてつもない勢いでその人気を加熱させている。
~203X年、x月12日~
「買ってしまった...ついに。」と、なにかを呟き一人の男が家電量販店から出てくる。その手に持っているのはVRヘッドセット「ベクロス」の箱であり、その
箱に同梱されているのは「ガンズ・アルタイル」のソフトである。
仕事仲間がやっているのを見て、自分もやりたくなった...と言いたいところだが、
実際は自分でやりたくて買いました。数か月分貯金をしてようやく買えた。
ヘッドセット同梱で6万...高かった。正直とてもいい買い物をしたと思うが、
ここまで耐えるのにだいぶ疲労がたまっている。早く家に帰って
遊びたいところだ。
車で家に帰る途中、辺りには多くの「ガンズ・アルタイル」の広告が見える。
銃火器を広告に出していいものか、と思うものだがこの世から現実で使う
銃火器は消えているのだから別にいいかと頭の中からその問題を外し、
自宅に着いた。
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2024 10/13 14:57 一部改定済み
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