妖怪足◯◯女記録
裸足ストーリー
足の指の間ムズムズさせる女
「ありがとうございましたー!」
アイドル見習いの私は、今日もステージでのパフォーマンスを終え、帰りの電車に乗るために駅に向かっていた。
「はぁ…。また振り付け間違えちゃったなぁ…。」
「…ん?」
今日の反省をしながら歩いていると、足の指の間に違和感を感じ始める。
「ん…かゆい…。」
「水虫…、とかじゃないよね…?」
痒みを抑えながら歩いていくが、歩くたびに痒みが増していく。
「かゆい!かゆい、かゆいかゆい!」
なんとか痒みを抑えて駅のトイレに駆け込む。
すぐさま靴下を脱いで、足の指の間を手で開いて確認するが、水虫や痒みの原因らしきものは見当たらない。
「うぅ…、もう我慢できない…!」
「あぁ!はぁ…!きもちいい…。」
痒いところを掻いたときの一時的な快感。
一時的…で終わればいいのだが、時間が経っても痒みは治まるどころかどんどん悪化していくばかり。
「フフフ♪フフフフフ♪」
「…!誰…!?」
どこからか聞こえてくる笑い声に、両足の指の間を掻きながら問いかける。
「普段人前で可愛く振る舞っている女が、ひとりで一心不乱に自分の足の指の間をカキカキしている姿、無様で滑稽だわ♪」
全身裸の白くて不気味な何かが、私の姿を嘲笑いながら姿を見せた。
「やめて…!なんで…こんなことするの…。」
涙を浮かべ、カキカキしながら不気味な存在に訴えるも聞き入れてくれる様子はない。
「フフフ♪もーっと痒くして、もっともーっとカキカキしましょうね♪」
妖怪記録、『足の指の間ムズムズさせる女』。
女性の足の指の間を狙い少しずつムズムズさせ、その痒みに耐えられなくなりカキカキするところを見て楽しむ悪趣味な妖怪。
もし、あなたも足の指の間が痒くなったら、それは『足の指の間ムズムズさせる女』の仕業かもしれません。
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