異世界は全く甘くない。転生しなくてもいいですか?
井嬰 木正
プロローグ 〜テンプレ〜
長くそしてきっちぃなぁと思っていた一週間が終わり今は金曜の夜21時過ぎ、家の近所の駅で降りた後、
時間も遅いので夕食は家の近くのコンビニで惣菜が弁当と後は酒のつまみでも少し買って帰ろうかと考えながら自宅へと向かい通い慣れた道を歩いていた。
21時で閉店したスーパーの前を通り過ぎて十字路を左に曲がってコンビニの前に着くと店の前で言い争う若い男女が目に入った。
よくみると女性の方はいつもコンビニのレジに立っている女の子だった。
明らかに困っている感じで全く知らないわけでもないので「こんばんわ。お店の外に出て何かありましたか?一応ここ住宅街なんであまり大声で騒ぐと警察呼ばれちゃいますよ」
あえて男の方は無視をして女性に声をかける。すると
「あぁん!おっさんは関係ねぇだろすっこんで…」
バーンという激しい音と光に全身を包まれ激しい痛みに襲われる。
薄れゆく意識の中でこれは雷にでも打たれたのかなぁと思っていた。
目が覚めるとそこは知らない天井でした。という感じではなく、いや知ってる知らないでいえば間違いなく知らない天井なんだけど古い外国の教会みたいな荘厳な場所にいた。
「ようやく目が覚めたか、では全員起きたことじゃし説明させてもらおうかの」
目の前にはダンブル○アみたいなおじいさんが貫禄たっぷりに立っていて、横を見ると先ほどの男女がいた。
「まず初めに君らは裁きの雷によりすでに亡くなっておる。この事実は覆らんから納得してもらうしかないの」
「すいません、なんとなく雷に打たれた記憶はあるので死亡したのはなんとなく理解できます。ではなぜ私たちはこうして会話もできる状態なんでしょうか?そしてあなたは誰なのですか?」
ごくごく当たり前の疑問をダンブル○アにぶつけてみる
「ほほほ、これはすまなかったなぁ。儂は君らの世界で言うとことの神様という存在と思ってもらっていいじゃろう。そしてここは神のいる世界、神界じゃ。本来君らはまだ死ぬ予定ではなかった。じゃからこうして神界へと呼び出し今後について説明をしようとしているという状況じゃ、良いかな?」
「えーと神様ありがとうございます。とりあえず現状については少し理解できましたので説明の方をお願いしてよろしいでしょうか?」
「よろしい、他の2人も良いかな?」
隣で頷く若者2人、俺もよくわかっていないので2人ともあまりよくはわかっていないだろう。だがとりあえず説明してくれるというなら先に説明してもらい少しでも情報を手に入れたい。
「まず君らは地球ではすでに亡くなっているため生き返らせることはできん。よって地球とよく似た異世界へ転生してもらうことになる。ちなみに君らと似たような境遇の人間は結構おってな、その世界は君ら日本人がこうあって欲しいと思う異世界になっておる。なんか異世界のイメージがこの数年固定化されてきておっての早い話ラノベの世界に転生することになると思ってもらえば良い」
異世界・神様・転生 まんまラノベだなぁと思いながら神様の言葉に耳を傾けていた。
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