~無題の過去~(『夢時代』より)

天川裕司

~無題の過去~(『夢時代』より)

~無題の過去~

 …華(はな)の匂(かお)りは無茶を識(し)らずに、表情(かお)に解(と)け往く文言(ことば)と気憶(きおく)の個々を負い往(ゆ)く翳りを失(け)し去り、非道(ひど)い滾りの文言(ことば)の陰(かげ)から脚色(いろ)を灯らす御供を絵にして、煌びやかに観る人間(ひと)の明日(あす)には夜半(よわ)の小界(かぎり)を空気(まわた)に包(くる)めた…。幻想(ゆめ)の身重に烏が飛び交い、道標(みちしるべ)に咲く人間(ひと)の脆(もろ)さは、明日(あす)と現行(いま)との無言の合図と生路(きろ)に佇む余信(よしん)を気にして、分厚(あつ)い四季(きせつ)の理想と未(いま)では女性(おんな)の果実が狂々(くるくる)鳴った…。

      *

 …昔の光景・情景の内(なか)で、名古屋生れの勢いだけの男のゼミなのか、知るD大学生始め、他にも洗礼の園(その)の藤本君やあと女子も、宴会和室に一杯に成るほど牛々詰(ぎゅうぎゅう)詰めにわんさか居り、知らないが昔から一緒に居た様(よう)な親友の様(よう)な奴等が二、三人居て、その二、三人が、宴会の最中(さなか)、和室の畳に胡坐を掻いて長机(ながづくえ)に座って居た俺の右隣に居た。

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 一人(ひと)の体裁(かたち)に身悶えするほど好くも悪くも宙(そら)を嘗めては、男女(ひと)の独理(ドグマ)へ秘(ひっそ)り辿れる自己(おのれ)の無欲を蔑ろに観て、脆(よわ)り始める未知の欠片(かけら)は肥沃を究(もと)めた快無(オルガ)を抱(だ)いた…。興(きょう)に見て取る柔さを省み、広い宙(そら)から自然(あるじ)を越えれば、自己(おのれ)の棲家を小界(かぎり)に懐ける女性(おんな)の確保を自由に観た儘、一人(ひと)の無形(かたち)に身欲(よく)を試せる無我の局理(きょくり)に聡明さえ得た…。白亜(しろ)く静まる向かいの景色は天(てん)に飾れる快無(オルガ)を呼びつつ、男性(おとこ)と一女(おんな)の虚無に巻かれる自由と賛美は自己(おのれ)を恋して、気楼に紛れる自活の活歩(かつほ)は愛露(エロス)に見紛う身欲(みよく)を解(と)いた…。自由に名高い気色の芳香(かおり)は自己(おのれ)の四季(きせつ)を蔑ろに観て、自由を集めて呼吸をして生く旧い軒端の情理(じょうり)に埋(うも)れ、未知を愛して枯渇を忘れた自己(おのれ)の肥沃を真逆(まさか)に観て居た…。自由を求めて天地(てんち)を煩い、隠し尽(き)れない宙(そら)の眺めは有頂(うちょう)に飛び交い、幻覚(ゆめ)に破れた恋の残骸(むくろ)は夜半(よわ)の芽(め)に発(た)つ悪しきを観て取り…、一人(ひと)の気色に自由を留(とど)める〝既知の身欲(みよく)…〟と対照だけ識(し)る。人間(ひと)の小界(かぎり)と小声(こごえ)の人密(みつ)には有無の日照りを極端とも観て、人間(ひと)が活き貫(ぬ)く生(せい)の身許を感覚(いしき)に換え得た八性(おろち)を安(やす)め、未来(さき)の宙(そら)から精神(こころ)が翻(かえ)れる見様(みよう)の行方を憶えて行った…。鬼畜を装う自由の巣箱は日照り続きの欲深(よくぶか)など識(し)り、覚(ゆめ)と自己(おのれ)の生気の軟(やわ)らを無知に象る自由を得た儘、明日(あす)の感覚(いしき)を文言(ことば)に究(もと)める〝未活(みかつ)ばかりの気楼…〟を保(も)った…。人間(ひと)の虚無から乱心(こころ)が発(た)つうち虚構に集まる独理(ドグマ)の翻(かえ)りは、一幻(ゆめ)の無知へと恋を発(はっ)する無録(むろく)の文言(ことば)に感覚(いしき)を乞いつつ、人間(ひと)に遮る孤独と現行(いま)とは安(やす)み明けから微動だを観た…。白亜(しろ)い独語(かたり)に幻覚(ゆめ)を観る頃、無適(むてき)の日々には孤踏(ことう)を始めて、未知に根付ける扶養の水面(みなも)は波紋を拡げて謳歌を識(し)った…。過去の身欲を自体(おのれ)に飼う頃、未熟の揺蕩(ゆらぎ)が動静(うごき)を制する不和の明朗(あかり)を身近に惹き寄せ、自己(おのれ)の独語(かたり)に体裁(かたち)を買うのは魅力続きの不悶(ふもん)と同じで、慌しく成る千夜(とばり)の限度は小言から成る限度を識(し)った…。気楼の進化を得手に振舞う感覚(いしき)と逆行(もどり)は血行好くして、人間(ひと)の両腕(かいな)に不惑(ふわく)を牛耳る孤独の恋慕は恋を知らずに、愛を唄える未屈(みくつ)の活命(いのち)は不渡りだけ識(し)る自体(おのれ)を求めて…、思春(ししゅん)を遠退く非道(ひど)い自主(あるじ)は活路(かて)を見出す文言(ことば)を知った…。幻覚(ゆめ)の未完(みじゅく)に無知が問う頃「旧来独語(むかしがたり)」は天(てん)へと根付き、白亜(しろ)い千夜(とばり)の無録(むろく)の刹那は夜半(よわ)に静まる乱心(こころ)を覚(さと)し、明日(あす)の精神(こころ)に高まり鳴るのは「幻覚(ゆめ)の理性(はどめ)と真心」でもある…。一人(ひと)の正理(せいり)にその芽(め)を培い、日々の生憶(きおく)に乱心(こころ)が問うのは、幻見心(ゆめみごころ)の幸先から成る晴天ばかりの隠密に在る。惨い仕打ちにその実(み)を任せて自体(おのれ)の驟雨にその実(み)を出す頃、旧来独語(むかしがたり)の身重を蹴散らす自由の千夜(とばり)にその日を晦ます…。

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 …知らず間(あいだ)に集まった皆は、一人ずつ、隠し芸をする様(よう)に当てられて居た藤本君が、俺の左隣に座って在ったが立ち、何か(癖に成りそうな)変な踊りをし始めて居た。ゼミは本当は、西田房子ちゃんが担当して居た様(よう)だった。

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 …身籠る余計の彼方に気持ちの揺蕩(ゆらぎ)が総崩れに成り、過去の逆行(もどり)が孤高に轟く身重の空気にその実(み)を諭され、旧(ふる)びた論議の千夜(とばり)の冴えには夜毎の空気が目の当たりに成り、幻覚(ゆめ)の白亜(しろ)さと淀みの深さは、過去の畝(うねり)に跳ばされ入(い)った…。一人(ひと)の昇華に奇遇が保(たも)たれ、夜半(よわ)の滾りを宙(そら)に飼う頃、一人(ひと)の轆轤が御託を列(なら)べる杞憂の正味は自覚(かくご)を絆され、柔い宴(うたげ)を魅力に備える無機の華(はな)から束縛され得た。柔い談合(かいわ)の無力に途切れた一人(ひと)の八頭(おろち)は蟀谷だけ観て、一人(ひと)の小界(かぎり)に悪魔が蔓延る無適(むてき)の戦(いくさ)は団子を食(は)み出し、白亜(しろ)い煉瓦の街の灯(あか)りは駆逐され往く輪舞曲(ロンド)を根回せ、一人(ひと)の両腕(かいな)に脆(もろ)さは忘れる轟(ひびき)の相図(あいず)を走馬(そうま)に描(か)いた…。無知の柔裸(やわら)と苦労の人形(かたち)は幻(ゆめ)の仁昼留(ニヒル)と文言(ことば)を忘れて、夜半(よわ)の汗(しずく)を見紛う身辺(あたり)に男女(ひと)の陽躯(ようく)は文言(ことば)を魅せられ、自体(おのれのからだ)に自由を培う流行(ながれ)の速さは過去(むかし)を識(し)った…。意味を忘れて度肝を抜かれる〝身重の長者〟は着せ替えられ活き、一人(ひと)の体裁(かたち)が形身(かたみ)を呈する悪魔の仕業(しわざ)は人道(みち)に倒され、幻(ゆめ)の形(なり)から集合(シグマ)が透るは無惨が朽ち往く自滅(ほろび)に導き…、一人(ひと)に始まる未活(みかつ)の独理(ドグマ)は過去(かこ)を知らずに概(おお)きく咲いた…。男女(ひと)の哀れは家畜を根削(ねこそ)ぎ、不毛の大地へ秘(ひっそ)り送るが、過去に顰(ひそ)めく捕われ人(びと)から故縁(えにし)を忘れる呼吸を弄(あそ)び、一人(ひと)の汗(しずく)に文言(ことば)を集める未活(みかつ)の憂慮を気取って在った。一人(ひと)と電子の奉仕の許容(うち)から乱心(こころ)を通わす脆差(もろさ)の中身は、表情(かお)を忘れた個録(ころく)の内輪(うちわ)の呼吸に佇む〝化身〟を見て取り、脆弱(よわ)い羽衣(ころも)の杞憂の体裁(かたち)は室(むろ)の弾みに透って逝った…。稀有に横切る怖さの内には〝…水(みず)と霊(れい)との…〟器用を幻見(ゆめみ)て、通せんぼをする個録(ころく)の主宴(うたげ)は歪(ひずみ)を忘れた脆差(もろさ)を相(あい)し、未知に高鳴る自由の賛美は不遜の空転(まろび)にぽつんと立った…。過去の生憶(きおく)に助長が伴い、不審に活き尽(き)る不審の神秘(しんぴ)は、流線型から乱脈(らんみゃく)ばかりが日(ひ)の粉(こ)を無視して度量を失い、生録(きろく)語(がた)りの多忙の実(じつ)から憶測ばかりが回向に入(い)った…。一人(ひと)の器録(きろく)を自由に貫く不安と未(いま)との安土は固より、器録(きろく)違いの上(うわ)の空(そら)から過去を落した未完(みじゅく)が顕れ、自己(おのれ)の無心と呼吸が盛(さか)るは夜半(よわ)の影(かげ)から延長され得た…。自己(おのれ)の白亜(しろ)さに矛盾が迫れる孤独と憤茂(ふんも)は根削(ねこそ)ぎ奪われ、夜の背中に培う無口は器録(きろく)に根絶やす未来(さき)に捉われ、明日(あす)の低さに紫陽(しよう)が爛れる旧(むかし)凌ぎの淡さの内には、過去の背中へ素遁(すとん)と落せる不安と一点(あかり)の冗句を問うた…。対岸(きし)へ寄り着く未活の不義には軽く見積もる呼吸が顕れ、幻覚(ゆめ)の懐古(レトロ)が躰を養う過去の八性(おろち)は未純(みじゅん)を蹴散らせ、不毛に片付く文言(ことば)の界(かぎり)は未解(みかい)を想わす樞(ひみつ)を識(し)った…。自体(おのれ)の生録(きろく)に両腕(かいな)を見廻し、白亜(しろ)い気色に見様(みよう)を問う頃、分厚(あつ)い煉瓦の〝人の壁(かべ)〟から気色を彩る無秩序など観て…、気楼に傾く自己(おのれ)の純度は飽きを観たまま逸(はぐ)れて行った…。過去の両腕(かいな)に自己(おのれ)を抱(だ)かせて、見真似の自然(あるじ)を惨さに換え活き、落ち着く間際に素人(ひと)を遮る非道(ひど)い最中(さなか)の明日(あす)を観る頃、自己(おのれ)の生義(せいぎ)に活(かつ)を見出す不安と正義はもどろを失い、過去の両手に悪しきを高める無心と現行(いま)とを対峙させ得た…。気楼に遮る乱心(こころ)の旨味は過去を保(も)たせた生録(きろく)を見合せ、素人(ひと)の未(いま)から寝室(ねむろ)を遍く「自由と生義(せいぎ)」を淡路に透した…。

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 …俺は宴会場(そこ)へ辿り着く迄、現実に於いて、ユーチューブで、すぎやまこういちの「ドラクエⅢ」(ドラクエシリーズ)でのオーケストラを聴き、又、誰かのお手伝いをして居た。その後、宴会(そこ)に居たのである。

 そして、夢の内(なか)で同じく、俺がここに書いた文章を、携帯に打ち込んで居る場面が在った。

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 過去の人形(かたち)に身塵(みじん)を問う頃、自己(おのれ)の人形(かたち)は虚無を見捨てて、人山(やま)の旧巣(ふるす)へ一向還れぬ不和の調子をその芽(め)に見て留(と)め、過去の白亜(はくあ)は浮遊を馴らせる孤独の刹那と遭遇して居る…。日々の刹那に孤独が生くうち疲労と人道(みち)との哀れは、幻覚(ゆめ)に浮付(うわつ)く故録(ころく)に遠退く一人(ひと)の旧巣(ふるす)に悶取(もんど)り打つ儘、幻(ゆめ)と無知とが乱心(こころ)を追うのは無適(むてき)の現行(いま)への従順でもある…。漆黒(くろ)く染まれる儀式の許容(うち)にて、不毛の夜半(よわ)から小界(かぎり)が来るのは「未活(みかつ)に彩る無尊(むそん)の糧」への未屈(みくつ)を想わす怜悧と成る内、夜半(よわ)に見下ろす不備の初出(いろは)は幻想(ゆめ)の活路を見下ろす儘にて、杞憂の日々から未覚を惑わす不義の輪舞曲(ロンド)を育てて在った…。日々に嗜む不明の芥(あくた)は日頃に概(おお)きな過失を免(まぬか)れ、不審の空間(あいだ)で猟奇を費やす身欲(みよく)の生絆(きずな)は葛藤して活き、分厚(あつ)い人壁(かべ)から嗣業を立たせる人の彩帰(さいき)を脚色して居た。幻(ゆめ)と自己(おのれ)の無機の傍(そば)から過労を伴う挫折を味わい、永い間の俗世の空気は一人(ひと)を苛(さいな)め思乱(あらし)を呼びつつ、幻(ゆめ)に活きつつ不義を語らう邪ばかりを苦業(くぎょう)に問い立て、暗(やみ)の合図に躰を咲かせる無機の成就に参観して居た…。一人(ひと)の過去には瓦礫が伴い、暗黙(やみ)の静寂(しじま)は独創(こごと)を突いても、幻(ゆめ)の小界(かぎり)に分業(ノルマ)を魅せない不義の要局(かなめ)に身惑(みわく)を保(も)つ内、日々の高嶺に人密(みつ)を費やす幸先(さき)の独理(ドグマ)と凝(こご)りを断(た)つ内、日々に培う日毎(ひごと)の連呼は角(かど)の這わせる枯渇を彩(と)った…。過度の憂いを自己(おのれ)に課すうち滞りの無い身重は未(いま)でも、愛した日々から過録(かろく)を想わす〝素通りして生く連歩(れんぽ)…〟を想わせ、一人上手を個録(ころく)へ詠むのは一人(ひと)の千夜(とばり)と瓦礫の許容(うち)にて、旧い夜半(よわ)から人形(かたち)を沿わせる無知の世界を既視(おおめ)に観て居た…。同じ気に立つ無告(むこく)の千夜(とばり)は一幻(ゆめ)の生録(きろく)に八頭(おろち)を啄み、浅く仕上げた乱心(こころ)の裏手(うらて)は奇妙を愛する不機嫌など識(し)り、幻想(ゆめ)の未活に遊歩を企む使途(しと)の価値には透りを得た儘、しどろもどろの闊達など観る〝幻(ゆめ)の文殊…〟を通過させ得た…。自己(おのれ)の日々から故録(ころく)を注(つ)ぎ込む分厚(あつ)い価値には未活が蹴上(けあ)がり、過去の両掌(りょうて)に併鏡(かがみ)が遠退く安い企図への悶絶など識(し)り、自尊の許容(うち)から生録(きろく)が遠退く日々の不覚は生味(しょうみ)を見忘れ、一幻(ゆめ)の児(こども)と独理(ドグマ)を列(なら)べる人密(みつ)の気色の未想(みそう)を保(も)った…。日々の許容(うち)から記憶が表れ、人密(みつ)の中身に非道を問わせる〝未活ばかりの遊者(ゆうしゃ)…〟は巣立ち、過去(むかし)に苛む乱心(こころ)の裾には華(はな)の思乱(あらし)が概(おお)きく誘(さそ)われ、不備を想わすきらいの中には宙(ちゅう)を迷わす原稿など在る…。幻覚(ゆめ)の未覚に奇進(きしん)が在りつつ、日々の要(かなめ)は要(よう)を得ず内、過去の形見に徒労が行き交う不動の八頭(おろち)は人山(やま)から堕ち着き、自己(おのれ)の肢体(からだ)に文殊が成り立つ不和の要(かなめ)と絵面(えづら)は何時(いつ)でも、人間(ひと)の巨躯から乱心(こころ)を酔わせる不義の名路(めいろ)と生育(そだ)って行った…。白亜(しろ)い純心(こころ)に真心だけ在り、日々の一幻(ゆめ)から顧客が問うのは身欲(よく)に成り立つ孤高の審議で、淡く定めた身重の定価は準じて朗(あか)るい孤独を呈(あらわ)せ、日々の許容(うち)から身活(みかつ)を迷わす銀(ぎん)の定めを陸奥(みちの)く観て居た…。一人(ひと)の栄華を古参に問う内、低い流行(ながれ)に過去を乞うのは、一人(ひと)の活き血に独理(ドグマ)を見果てる扶養の迷路と情事(こと)を観た儘、日々の夜風と迷いを呈(あらわ)す無適(むてき)の進化は見様(みよう)を相(あい)して、古都に準じる人壁(かべ)の透りは人間(ひと)を定めぬ悪しきを保(も)った…。

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 …中森明菜(八七、八八年頃の)が出て来て、俺の寝て居る枕元(俺の横)に座って居り、何か、化粧をして居た。マニキュアを塗って居たかも知れない。俺は明菜の事が好きで、始めの二、三回は無理だ、だが、もっと近付く様(よう)に言うと、明菜は俺に顔を徐(おもむ)ろに寄せて来て、口付け寸前の恰好をした。持ち前のボランティア精神を発揮した明菜が、機転を利かせ、投げキッスみたく、自分の唇に自分の人差し指をちょんと当て、その指を俺の方へ遣って、軽くキッスを投げる振りをした。

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 …人の点(とも)りを夢中に見下し、暗(やみ)の静寂(しじま)に巨躯が生くのは相乗効果で、小宙(そら)の彼方を目論む総ては生本(きほん)を忘れた枯渇を意味して、白亜(しろ)い千夜(とばり)に過渡を報せる扶養の感覚(いしき)をそのまま観て居た。幻想(ゆめ)の気色が感覚(いしき)を培い、非道(ひど)い茂録(もろく)の千夜(とばり)の許容(なか)では、明日(あす)を吟じる孤高の中身を幻想(ゆめ)の感覚(いしき)へ放(ほう)って置きつつ、一人(ひと)の未完(みじゅく)を毛嫌いして生く不能の進理(しんり)と文言(ことば)を画(え)にして、端正(きれい)に纏める未活(みかつ)の限度は目下(もっか)を透せる不頼(ふらい)を演じた…。分厚(あつ)く仕上がる乱心(こころ)の憂きには人密(みつ)に統(たば)ねる旧(むかし)が在りつつ、紫陽(しよう)の独理(ドグマ)に人生(みち)を与(あず)ける無用の調度と滑稽味を観て、明日(あす)の屍(かばね)を空下(そらした)へと成す不動の安堵を今日(きょう)へと遣った…。過去の無屈(むくつ)を織り成す自然(あるじ)は無謀に遮る文言(ことば)を好く観て、旧い自主(あるじ)の生憶(きおく)に惑わす無限の銀河を画(え)にして描(か)いた…。俗世(このよ)の男女(ひと)には身欲(みよく)が息衝き、旧い千夜(とばり)の寝屋を転(ころ)がせ、分厚(あつ)い人壁(かべ)から身悶えして生く乱心(こころ)の空間(すきま)を上手(じょうず)に見渡し、暗(やみ)の許容(うち)へと思牢(しろう)を統(たば)ねる未覚の文殊が揃って在った…。無知の過度から思春(ししゅん)が成り立ち、不毛に活き尽(き)る労力(ちから)の証は、幻覚(ゆめ)と自己(おのれ)の思春の相場を孤独に見合せ向日に排して、分厚(あつ)く成り立つ不義の高みは端正(きれい)に安転(ころ)がる気力を保(も)った…。「人間嫌い…」、調子を執り持つ意味の半ばは奇跡を排して孤独を観ながら、隔離され生く我信(エゴ)の最中(さなか)は暗黙(やみ)に浮き出る乱心(こころ)を高らめ、漆黒(くろ)く光れる無適(むてき)の造作は仕種を忘れて荒んで行った…。幻(ゆめ)と精神(こころ)の無活の動作は機嫌を忘れて乱心(こころ)を見忘れ、人間(ひと)の最期をその掌(て)に纏めた無論の動作に暁など観た…。「人間(ひと)の世に安定など無い…」無心の両掌(りょうて)に規矩を忘れて安転(ころ)がり這わせる不従(ふじゅう)の主宴(うたげ)を試算に採りつつ、不義と要(かなめ)を未亡に観るのは個々を相(あい)した夢告(むこく)であった…。所構わず腐臭に盛(さか)れる未曽有の郷(くに)との共乱(きょうらん)等には、自由と愛とが寝室(ねむろ)を安転(ころ)がす至純(しじゅん)と未(いま)との屈葬など見て、幻(ゆめ)の百夜(とばり)が乱心(こころ)を相(あい)せる不純と人密(みつ)との誘惑すら成る…。過去を幻見(ゆめみ)た邪などには「人間(ひと)の生気…」が身重を執り成せ、不毛の思春墓地(アジト)へその芽を盛(さか)らす虚無の欺瞞に疾走(はし)って入(い)った…。精神(こころ)に培う無重の小敗地(アジト)は幻(ゆめ)の空気(しとね)へすっぽり入(い)り込み、欲を費やす試算(こころ)の撓(たわ)みを思考に啄み気取って行った…。蝙蝠傘(かさ)に過ぎ去る乱心(こころ)の形成(かたち)は自己(おのれ)の無欲に身悶えする内、日々の肴(さかな)を精神(こころ)に突き刺す不純の魅力を想定して居る…。過労に解(と)け出す魅力の恵み一人(ひと)の感覚(いしき)へその実(み)を点(つ)け出し、幻覚(ゆめ)に見送る魅力の逆鏡(かがみ)は無知に気取れる明るみなど得て、屈折して往く気楼の謳歌に過去を忘れて上手(じょうず)に注(つ)ぎ込む〝旧来独語(むかしがたり)…〟の不純を打った…。酸(す)める躯(からだ)に身欲(よく)が高鳴り未活の謳歌を無純(むじゅん)に観る頃、無知に活き出す気力の夕べは明日(あす)と現行(いま)との過録(かろく)を忘れて、しどろもどろの阿漕に寄り着く旧来独語(むかしがたり)の故縁(えにし)を彩(と)った…。白亜(しろ)く乱れる乱心(こころ)の遊者(ゆうしゃ)は、他力を見忘れ小宙(そら)を見出し、病める躯(からだ)を未憶(みおく)に培う偽善と遊歩を印象に観た…。過去に活き尽(き)る無言の故縁(えにし)は自己(おのれ)の盛(さか)り機嫌に損ねて、明日(あす)の活命(いのち)に限りを見て生く私闘の主(あるじ)を潜(こっそ)り盛(も)った…。一幻(ゆめ)の千夜(とばり)へその身を観る内、至闘(しとう)に根深く集まる妻子は、一幻(ゆめ)の人から乱心(こころ)が紐解く無信の主(あるじ)をその眼(め)に留(とど)めた…。

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 …俺は夢の中で等もこの携帯に、今書いて居るこの夢の事を書こうとする。だが書けなかった。携帯に書こうとしても、その携帯の機能に於ける文字の打ち方や、場面設定の全てが違う様(よう)で、何時(いつ)もの様(よう)に文字を打っても打てなかったのだ。良く見ると、画面の背景の壁紙が違い(何か、空・背景画面が赤色で、他の建物・人等が紺色をして居るコントラストであり、見て居る内に、詰らなさを覚え、もうその煩しさのお陰で見たくなくなった)、設定が違う事から、自分がその時居たサイトは、メール設定にはなく、文字を打ち込めない設定の画面によるものだった。

      *

 過去の日々から向日が覗き、不法の幻(ゆめ)から無知が励ます人間(ひと)の乱心(こころ)と独気(オーラ)が除かれ、人間(ひと)と日々との不従(ふじゅう)の暗(やみ)には無垢の体裁(かたち)を詩吟に説いた…。不備の残骸(むくろ)に人間(ひと)が退き、幻(ゆめ)と界(かぎり)の音頭の盛(さか)りは矛盾に活き尽(き)る独理(ドグマ)に入(い)った…。翌朝(あさ)に往くのは独語(かたり)の人影(かげ)にて、不法の暗黙(やみ)への無言と活命(いのち)は人体(からだ)に傅く人壁(かべ)に辿った…。明日(あす)に片付く不本(ふほん)の活き血は無垢と現行(いま)との無法に駆け出し、明日(あす)に振り向く旧い過去には昨日と暗(やみ)との日々へと成った…。無知に片付く人間(ひと)の暗黙(やみ)には明日(あす)と現行(いま)との恰好(かたち)が活き着(づ)き、不意と明日(あす)との躰の向きには不変と明日(あす)との白亜(しろ)さと成った…。一人(ひと)の発音(おと)から寝室(へや)が仕上がり、無知に駆け往く不変の地が在り、漆黒(くろ)い日々への人見(ひとみ)と人山(やま)には旧い体裁(かたち)と戒茂裸(ゴモラ)が映り、白亜(しろ)く成り立つ不変と安(やす)みは過度と幻(ゆめ)との具現に買った…。分厚(あつ)く成り立つ過去の軟裸(やわら)は不問に傅く女性(おんな)を消し去り、一人(ひと)と朝陽の基知(きち)の沈みは向日に仕留める奇怪を射った…。過去に始まる不変の暗(やみ)には無言と現行(いま)への既知が蔓延り、人間(ひと)に傾く白亜(しろ)い輪舞曲(ロンド)は無感に降(お)り立つ自然(あるじ)を拭いた…。街に活き着(づ)く不俱の朝陽は無知に息衝く不論(ふろん)に佇み、幻想(ゆめ)と感覚(いしき)の稚拙を根削(ねこそ)ぎ、日々の許容(なか)から安転(ころ)がり続ける紅(あか)い目途への涼風(かぜ)が遺った…。漆黒(くろ)く成り立つ無信の過去から柔裸(やわら)が素通り、日々に勝ち取る不備の日々には不論と価値との紅身(あかみ)が差し尽(き)り、無知に勝ち奪(と)る無言の結果は暗黙(やみ)と神秘(ふしぎ)の根本(ねもと)を掘り出し、報復さえ発(た)つ無機の惜しみは不快と暗(やみ)との不俱を語った…。町に息衝く男女(ひと)の活気は日々と現行(いま)への根本(こんぽん)から成り、暗(やみ)に見付ける旧い鴛(おし)には明日(あす)と現行(いま)との繁みに成り出し、町の僅かは不本を勝ち取る旧い世界(かぎり)に初歩(しょほ)を担った…。幻想(ゆめ)に勝ち取る無言の自然(あるじ)は幻(ゆめ)の目下(ふもと)へ可笑し味(み)を観て、一人(ひと)の稀有から古郷(こきょう)が遠退く不甲斐の柔味(やわみ)を未然に紐解き…、人間(ひと)の身欲に明日(あす)が来るのは感覚(いしき)に出で立つ徘徊でもある。無心に息衝く暗(やみ)の日(ひ)の掌(て)は不本に独歩(ある)ける無知を可笑しみ、人間(ひと)の形(なり)から器用を見て取る不解(ふかい)の脚色(かざり)を温度に遣った…。街に片付く日々の一幻(ゆめ)には翌朝(あさ)に幻見(ゆめみ)る無言に落ち着き、自己(おのれ)の日々から欠片(かけら)が降(お)り立つ不信と幻想(ゆめ)との過去を囲って、白亜(しろ)く遮る無音の樞(ひみつ)は不義の身元を根削(ねこそ)ぎ識(し)った…。無憶(むおく)に疾走(はし)れる孤独の幻(ゆめ)から一人(ひと)の未完(みじゅく)が孤踏(ことう)を見せ付け、白亜(しろ)く成り立つ無機の孤録(ころく)は未完(みじゅく)へ網羅と成立して往く…。苦労の目下(もと)から未完(みかん)が成り立つ未活(みかつ)に伴う暗(やみ)に根付き、紐を保(も)ちつつ小宙(そら)に挙がれる男女(ひと)の人形(かたち)は始終を見渡せ、過去の現行(いま)から器用を束ねる〝見様見真似の未解…〟を飼った…。漆黒(くろ)く成り立つ暗黙(やみ)と現行(いま)との一人(ひと)に成り立つ主観が育ち、未知に好く見る無知の日干しは行方知れずの明朗(あかり)を買った…。一人(ひと)と電子の線の横には男女(ひと)を摩耶可(まやか)し、白亜(しろ)い生跡(きせき)に不義が高まる無頼の乞食を亡き者とした…。白亜(しろ)く棚引く枯渇の遊気(ゆうき)に未知が片付く不感を装い、過去の暗黙(やみ)から一通(とおり)を奏でる無縁の音頭は繁味(しげみ)を見忘れ、広い明日(あす)から乱心(こころ)を寄り継ぐ無適(むてき)ばかりの嗣業を観るのは、一幻(ゆめ)の暗(やみ)から悪しきが寄り添う人密(みつ)の高みにその芽を宿せる…。自体(おのれ)の無知から乱心(こころ)を紛らせ、不侭(ふじん)に寄り添う乱心(こころ)の輪舞曲(ロンド)は、過去を目にする向日の日々から一人(ひと)を排せる不毛を依り見て、分厚(あつ)く象る日々の揺らぎは他己(たこ)を毛嫌う利信(りしん)を欲し、幻想(ゆめ)の最中(さなか)へ夢中を相(あい)した焦げ茶色の芽を器用に買った…。女性(おんな)の不利から男性(おとこ)を見上げる粗暴の暗黙(やみ)から連夜が仕上がり、幻(ゆめ)の夢知(むち)から乱心(こころ)を見上げる過度の静寂(しじま)は未婚を取り添え、自己(おのれ)の侍らす無根の画(え)に発(た)つ旧い気色は未潤(みじゅん)を揺さ振り…、一人(ひと)の未知から気憶(きおく)を保(たも)てる無限の堕ち度は失明(希望を失くすの意)して居る…。旧来独語(むかしがたり)の透明色から過去を見下ろす加減は畝(うね)り、明日(あす)の調子と過去を黙らす未完(みかん)の様子は台地を装い、新緑(みどり)に保(たも)てる朗(あか)るい小敗地(アジト)は生録(きろく)に配する乱心(こころ)を執り持ち…、一幻(ゆめ)に蔓延る女性(おんな)の独理(ドグマ)は多岐に萎める無戒(むかい)を識(し)った…。生録(きろく)通りに無戒(むかい)を操る一糸の姿勢(すがた)は器用を統(たば)ねて、未純(みじゅん)に培う活命(いのち)の裾には滑稽(おかし)な企図など両眼(りょうめ)に観た儘、脆弱(よわ)り始めた精神(こころ)の人陰(かげ)には矛盾を来せる繁味(しげみ)を観る後(のち)、普遍に落ち着く一人(ひと)の滾りは無垢の小界(かぎり)に聡明だけ観た…。無知に傅く不毛と現行(いま)とは日々の囲いの体裁(かたち)に堕ち込み、白亜(しろ)く成り立つ無頼の感覚(いしき)は不解に基づく未解(みかい)に伏せ得て、明日(あす)に寄り着く不幸の明朗(あかり)は無粋に活き着く不倖を翻(かえ)り、白亜(しろ)く成り立つ不俱の幻想(ゆめ)には未活の盲羅(もうら)が活躍して居る…。過去(むかし)に息衝く男女(ひと)の色気は未知に基づく不解に落ち着き、暗(やみ)に落ち向く孤踏(ことう)の空間(あいだ)は生路(きろ)に片付く不彩(ふさい)を彩(と)り出し、男女(ひと)の堕ち度は生本(きほん)に基づく夢中の色香(いろか)を不純に飼った…。未知の囲いを過去(むかし)に落ち着け、不明に織り着く無知を観る内、不当に在るのは無垢の繁味(しげみ)の淡い気節(きせつ)の煩悩とも成る。一人(ひと)に額(ぬか)付く未踏(みとう)の合図は無知の色香(いろか)を文言(ことば)に片付け、女性(おんな)の柔味(やわみ)を小宙(そら)へ送れる不毛の過度から未解(みかい)を紐付け、明日(あす)に傾く精神(こころ)の欲には過去に安める未来を識(し)った…。漆黒(くろ)く静める未来(さき)の初歩(いろは)は充実さえ無い文句(ことば)を保(も)ち出せ、小宙(そら)に片付く不覚の身欲(よく)の茂りに未亡を詰め得る無彩(むさい)を彩(と)った…。過去に落ち着く不老の身欲(よく)には思牢(しろう)に途切れた精神(こころ)を執り成し、自己(おのれ)の無知から記憶が成り立ち孤高の遊者(ゆうしゃ)が儚く立つのは、意味を成せない漆黒差(くろさ)の恥には未解(みかい)に投げ立つ不彩(ふさい)を育てた。未解(みかい)に通れる無解(むかい)の音頭は過去に立て得る乱心(こころ)を見せ付け、過去の大手と未(いま)を安める無知に蔓延る模倣を解いた…。明日(あす)の葉(は)に観た乱心(こころ)の透りは無戒(むかい)に蔓延る普遍を織り成し、不俱の好みに人密(みつ)を立て得る無知に与(あず)ける小宙(そら)に傅く軟差(やわさ)を彩(と)った…。暗い一通(とおり)に人密(みつ)が成り立つ不幸と現行(いま)との囲いが素通り、未知に囲める未解の音頭は不遇の岐路から性還(せいかん)して居た…。白亜(しろ)い活き血(ぢ)に不毛が飛び込む無編(むへん)の合図は蔓延りを識(し)り、人密(みつ)に活き尽(き)る未完(みかん)と現行(いま)とは過去(むかし)の絵図から凍って逝った…。未知に活き尽(き)る無粋の一通(とおり)に不介(ふかい)が透れる無産が居座り、過去(むかし)に色付く文言(ことば)の翻(かえ)りは不解と朝日の力強(つよ)さを識(し)った…。白亜(しろ)く成り立つ脚色(いろ)から乱心(こころ)に色発(いろた)つ孤高の向きには、暗黙(やみ)の狭間の不法と体裁(かたち)は無機と私欲(よく)との独気(オーラ)を知った…。過去を凌げる無彩(むさい)の脚色(いろ)から過去の故縁(えにし)を見様(みよう)に織り成せ、不機嫌から成る乱心(こころ)の両刃(やいば)は過去の生き血を躁(そう)っとして居る…。

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 …何回も「夢の内容」を打とうと試したが、故に駄目だった。そして俺はその事(いつもの携帯ではない事)に気付き、又良く良く見ると、俺の携帯はスマホの様(よう)な物に変わって居た。何か、左右の扉の様(よう)な物と、下部のステンレス製の鎧の様(よう)な飾りを持つ三つ折りに成って居て、下部に付いたステンレス製の鎧の飾りとは、超合金の一部の様(よう)な物で、その三つ折りの扉を閉めると、そのスマホの画面をカバーする形で仕舞える様(よう)に成って居た。

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 …一幻(ゆめ)の母体(ベース)を小宙(そら)に培い、幻覚(ゆめ)に纏わる夢告(むこく)の盛(さか)りは不審を透した薔薇を従え、暗(やみ)に埋(うも)れた欲の思乱(あらし)に、人密(みつ)を味わう語録を彩(と)った…。白亜(しろ)く成り立つ浮惑(ふわく)の精神(こころ)は無知に活き尽(き)る暗(やみ)を愛して、人間(ひと)の孤独を盛果(せいか)に相(あい)する夜の欺瞞を一女(おんな)に観ながら、過去に降(お)り立つ不倖の人扉(とびら)は無根の栄華に気取られ始めた…。明日(あす)の行方に未来(さき)を問うまま旧い華日(はなび)は生録(きろく)を欲しがり、自己(おのれ)の未知から角(かど)を済ませる不本の自主(あるじ)は細(ほっそ)り浮き立ち、暗黙(やみ)の裾から気憶(きおく)が安転(ころ)がる夢想の快無(オルガ)に進歩を保(も)った…。自由の未知から精神(こころ)が飾られ、幻(ゆめ)の同調(シンパ)は茂(しげ)りを忘れて、白亜(しろ)い目をした自在の旧巣(ふるす)は我信(エゴ)を肴(さかな)に苦労を欲し、引く手数多の過去の順序は蝙蝠(とり)を安める無頼を買いつつ、人間(ひと)の不義から樞(ひみつ)を設ける人影(かげ)の生憶(きおく)を慢心に観た…。斬新(あらた)な籠から牙城(とりで)が引き出て一人(ひと)の小躍(おどり)の無知を観るのは百足の生憶(きおく)で、明日(あす)に識(し)れ往く孤踏(ことう)の自主(あるじ)を一幻(ゆめ)の目下(ふもと)に純(すなお)に貶め、分厚(あつ)く成り立つ不和の逆鏡(かがみ)は未然に渡せる夜伽を識(し)った…。淡く成り立つ自己(おのれ)の四肢(てあし)は不悶(ふもん)に渇き立つ個録(ころく)を根回し、女性(おんな)の人陰(かげ)から余韻を遺せる〝大通り〟に観る華やかでも在り、小宙(そら)の間近で死太(しぶと)く謳える男性(おとこ)の小界(かぎり)は定めを見送り、暗黙(やみ)に好く似た枯渇の良縁(えにし)は幻覚(ゆめ)の活路に励んで往った…。一人(ひと)の暗(やみ)から旧(むかし)を想わす旧い夜伽は美声(こえ)を荒げて、一人(ひと)の未完(みじゅく)に独語(かたり)が迷わす不能の朝陽を間近に捉えて、意味を忘れたmonkの小界(かぎり)は無知に見送る文言(ことば)を取り添え、一幻(ゆめ)の様子に八性(おろち)を安める見様(みよう)の気取りに欺瞞を買った…。漆黒(くろ)く途切れる未信の風車は良縁(えにし)を培い無刻(むこく)を従え、自己(おのれ)の躰に身欲(よく)を尽せる脆弱(よわ)い落ち度を金(かね)に換え立て…、人間(ひと)の生跡(きせき)を美貌に発(た)たせる〝真面のの活命(いのち)〟の考慮を彩(と)った…。一人(ひと)の要(かなめ)に人密(みつ)が訪れ、不毛と生跡(きせき)に家訓(かくん)が生くのは気楼の彼方に、一人(ひと)の自主(あるじ)に禿冠(かむろ)を取り出す人密(みつ)の類(たぐい)の自然(あるじ)に屈(こご)まり、記憶に途切れは明日(あす)を象る過去の空虚を静まらせて活き、一人(ひと)と欲芽(よくめ)へ自由に落ち着く自体(おのれ)の賛美を宙(そら)に謳った…。過去の欲芽(よくめ)を未来(さき)に保(も)ち出し、一人(ひと)の生果を自虐に練るのは、幻覚(ゆめ)の体裁(かたち)と精神(こころ)に寄り添う無知の生憶(きおく)と一退(いったい)だけ観て、過去に成り立つ嗣業の生果は自体(おのれ)の無欲に聡明でもある…。自由の輪舞曲(ロンド)は無数に煌めき、安く見積もる文言(ことば)は翳り、月夜の華から分厚(あつ)く成り立つ人類(ひと)の文化と孤業(こぎょう)の果てには、過去の栄誉と活命(いのち)を儲ける自由の牙城(とりで)と意欲を保(も)ち出し、小宙(そら)の高みに「泡善(あわよ)くば…」を見る女性(おんな)の感覚(いしき)は生育(そだ)って入(い)った…。分厚(あつ)い人壁(かべ)から真心(こころ)が降(お)り立つ未知の白雲(くも)には自由が巣立ち、併せ鏡に自在を奏でる一人(ひと)の無欲は牙城(とりで)を忘れ、一人(ひと)の空間(あいだ)を熱意と見渡す気楼と「順序」の過保護を成すのは、白亜(しろ)い牙城(とりで)に無知を根回す思牢(しろう)と根拠の熱帯でもある…。男性(おとこ)と女性(おんな)の欲の礫は過去に降(お)り立つ神秘(ふしぎ)を画(え)に観て、安い体形(かたち)の悪夢に透れる旧い生跡(きせき)を自由に幻見(ゆめみ)て、自己(おのれ)の生気を大宙(そら)に掲げる身欲(みよく)の温度と堅(かた)めて行った…。

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 …良く考えれば、それ(スマホ)は以前に、父親が俺に買ってくれたものだったと言う事を思い出した。勿論、夢の内の事である。しかしその次の瞬間、スマホを買ったんなら、今の携帯が使えるのはおかしい、とも思って居た。

 この「スマホの画面」に辿り着く前、俺は「この夢の内容」を介護主任と、周りに集(つど)った見知らぬ奴等(おそらく、介護主任を通した、洗礼の園の奴等)と共に、新しい機能を考慮する際、一緒に「どうすれば書けるのか」を考えて居た様(よう)でもあった。

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 …一人(ひと)の過去から生憶(きおく)が伸びつつ無数の灯(あか)りを一通(とおり)へ積む内、人間(ひと)の孤独に身悶えして居る旧い自覚(かくご)は従順ながらも、分厚(あつ)く成り立つ不幸の層には困窮して居る個録(ころく)が在った…。白亜(しろ)く燃え立つ孤独の神秘(ふしぎ)は過渡に静める未活を揺るがし、白亜(しろ)い孤独に夜半(よわ)を飾れる未亡の月日(つきひ)を混沌ともした。無意味に気取れる永久(とわ)の小界(かぎり)に人密(みつ)の想いがふんわり挙がれる旧巣(ふるす)が湧き立ち、非道の魔の手に乱心(こころ)が劈く日々の自活(かて)には一女(おんな)が佇み、自己(おのれ)の躰に無知が気取れる扶養の意図から慢心だけ得た…。一幻(ゆめ)と精神(こころ)に遠退く信義(しんぎ)は過去に生い立つ神秘(ふしぎ)を盛(も)りつつ、幻覚(ゆめ)の千夜(とばり)に乱心(こころ)が載るのは美声(こえ)の限りの堂々巡りで、四方(よも)に気取れる不幸の情理(じょうり)は呼吸の善(よ)しにて恰好(かたち)を啄む精神(こころ)が落ち着き、自己(おのれ)の残香(かおり)に人密(みつ)が零れる不和の不眠は未(いま)でも尊(とうと)く、無心に送れる日々の快無(オルガ)は神秘(ふしぎ)を目にした悪態を得た…。無心に語れる不幸の孤独は過去を昇れる不彩(ふさい)を共に、白亜(しろ)い人形(かたち)に無垢が零れる無進(むしん)と現行(いま)との個録(ころく)を馴染めて、人密(みつ)の流行(ながれ)に白衣(ころも)を買うのは不審と初歩(はじめ)の論補(ろんぽ)を採った…。宙(そら)の渡りに活路が成り出し、自己(おのれ)の温和を個録(ころく)に載せつつ、白亜(しろ)く成り立つ無効の四季(きせつ)は男女(ひと)と現行(いま)との不彩(ふさい)を保(も)った…。街の目下(ふもと)は精神(こころ)に落ち着き、無審(むしん)の日々から不備の盛(さか)りは無視に活き着く逆行(もどり)を観ながら、過去の分厚味(あつみ)に人形(かたち)を堕とせる漆黒(くろ)い界(かぎり)に模倣を彩(と)った…。街の流行(ながれ)に見本が活き出し、男女(ひと)の流行(ながれ)が小宙(そら)に拡がる無想の昇りと孤独を蹴散らし、不毛と朝陽の高貴の聳えは無知に駆け出す不安を盛(も)った…。過去に盛(さか)れる不安と孤独は人間(ひと)と無心(こころ)の過渡を操り、白亜(しろ)く発(た)たせる不能の自主(あるじ)は討論して生く気憶(きおく)を巡り、自己(おのれ)の不和から孤憶(こおく)を安転(ころ)がす不審に縋れる無活が凝った…。過去の人形(かたち)を逆上させ往く不当と現行(いま)との不満を乞いつつ、幻覚(ゆめ)に架かれる無知に焦がれる不安と初出(はじめ)の独創(こごと)を彩(と)った…。街に流行(なが)れる無審の現行(いま)では男女(ひと)の励みに不幸を背負(しょ)いつつ、翌朝(あさ)に零れる無効の孤独は論を語れる土台を彩(と)った…。広く壊れる夢想の少界(かぎり)はロン・パリながらも基調を織り成し、過去の流行(ながれ)に無価値を織り成す不遇の正味を練りつつ戯れ、幻覚(ゆめ)の初めに凝(こご)りを突き出す向かいの快無(オルガ)を前進させ得た…。男女(ひと)に降(お)り立つ不和の流行(ながれ)は奇憶(きおく)の豪華を目の当たりにして、白亜(しろ)く跳び立つ不倖の柔裸(やわら)は活路を拡げる旧(むかし)を想い、問わず語りの栄華の緩みに不倖を保(も)ち込む脆弱(よわ)さを識(し)った…。永久(とわ)に零れる男・女(だんじょ)の活気は幻想(ゆめ)の合図と凝(こご)りを脱ぎ捨て、一人(ひと)の生果に虚無を観る頃「旧来(むかし)の記憶」を火照りに任せて、不和に伴う精神(こころ)の主宴(うたげ)は活路を拡げて生育(そだ)って行った…。笑う月(つき)から日々が解(と)け出し、分厚(あつ)い人形(かたち)に見様(みよう)が往くのは、気憶(きおく)ばかりに精神(こころ)が問い往く不和の気取りを豪華に見せ付け、分厚(あつ)い歪みに過去を仕分ける児(こども)の弄(あそ)びに栄華を盛(も)った…。

      *

 …介護主任は、昔の俺と同様に、自分の奏でた音楽をテープか何かにスマホの機能を以て、皆にその自分の音楽作品を聴かせようとして居た。しかし介護主任の書いた歌のメロディのセンスが乏しいのでは?と主任本人に突き付けて、主任の反応を窺って見たが、主任本人はその考え方(出来)を変えなかった。「赤と紺(こん)のコントラスト」を見たのはそれからである。

      *

 …無倣(むほう)に息衝く文言(ことば)の一通(とおり)は人間(ひと)の孤録(ころく)と小宙(そら)が向き合い、沸(ふつ)の初めに気楼が落ち向く奇想の順序が儚く気取られ、白亜(しろ)く萎(しな)びた精神(こころ)の空地(あきち)は心成らずの宙夜(ちゅうや)が在った…。過去(むかし)に転がる不安と恵方(えほう)は未知に活き尽(き)る不安を補い、一人(ひと)の轆轤に明日(あす)が跳び退(の)く無数の芥(あくた)が古今を報せ、過去に導く無活の明かりは不安と現行(いま)との朝陽が伴い、白亜(しろ)く灯れる無類の活路に人間(ひと)の無口が灯篭(あかり)を保(も)った…。風呂に浸れる無憶(むおく)の境地は万里を灯せる不安と同じで、過去の脆さに一々果て往く無録(むろく)の経過を無惨に賭した…。一人(ひと)の樞(ひみつ)に無謀が跳び退(の)き、未知に活き尽(き)る無知の態度は、明日(あす)に遺(のこ)れる白亜(はくあ)の人道(みち)には過労に伴う未想(みそう)が活き貫(ぬ)き、旧いお寺に個録(ころく)が酔わせる無根と未(いま)との一通(とおり)を射った…。一人(ひと)の教理に未亡が執り成し、自由に跳び立つ人形(かたち)の眩暈は小宙(そら)の温味(ぬくみ)を呆(ぼう)っと落ち着け、未信に傅く無録(むろく)の千夜(とばり)は死ぬに死なれず無産に活き着き、不安と現行(いま)とが交差して生く不安の援助を無心して居た…。不倖に導く孤独の装備は内に篭れる個型(こけい)に落ち着き、明るい経過が恋を保(も)ち合う一人(ひと)の分厚(あつ)さを未純(みじゅん)に着かせて、人間(ひと)を怪しむ徒労の愛(さだめ)は未婚に寄り着く滑稽さを得た…。漆黒(くろ)い活路を無刻(むこく)に静かに、翌朝(あさ)に遺(のこ)れる不安の一通(とおり)は無痛に活き着く賛美を逆手(さかて)に、過去を透せる無録(むろく)に囲める不通の経過と肉体を保(も)ち、明日(あす)の限りを人密(みつ)に這わせる不幸と相(あい)との相滅(そうめつ)を得た…。白亜(しろ)い体裁(かたち)に人密(みつ)が集まり、個録(ころく)に幻見(ゆめみ)る孤奏(こそう)の轆轤は無心を相(あい)せる日々に陥り、古めかしい儘、精神(こころ)の負債を自活(かて)に寄(よ)すのは未開の過去から無尽(むじん)を酔わせて、人間(ひと)の生気に白心(こころ)を立たせる旧(ふる)びた生果を前進させ得た…。過去の体裁(かたち)が脆差(もろさ)を揮わせ、日々の許容(うち)から身重を酔わせる旧い腐心に人密(みつ)が成り出し、一人(ひと)の暗(やみ)から固陋を透せる〝人物(もの)の悲惨…〟が浮き浮きして居た…。自己(おのれ)を逸(はぐ)れる個録(ころく)の暗黙(やみ)には〝幻(ゆめ)の白亜(しろ)さ…〟を人密(みつ)を取り添え、一人(ひと)の無知から孤録(ころく)を愛せる浮浪と過去との躍動など彩(と)り、幻(ゆめ)の愛露(エロス)と人間(ひと)の愛露(エロス)は不動の一形(かたち)に不安を賭した…。過去(むかし)に成り立つ不義の体裁(かたち)は行方知れずの活力(ちから)が成り出し、不安に息衝く向日の暗(やみ)には人間(ひと)の盛期(せいき)が人物(もの)を吐き出し、一人(ひと)と現行(いま)との呼吸の小敗地(アジト)は不明の脚色(いろ)から通せんぼを保(も)ち、日々の人形(かたち)に空気が萎(しな)びる翌朝(あさ)の繁味(しげみ)に悦びを保(も)ち、気楼に棚引く精神(こころ)の行方は人密(みつ)に差し向く気概が持たされ、明日(あす)の流行(ながれ)に不安が問うのは活き血を操る繁味(しげみ)に有り出し、男女(ひと)の孤独に無知が生くのは純心(こころ)の神秘(ふしぎ)を拾って行った…。白亜(しろ)く成り立つ精神(こころ)の創痍は不遇の様子を意味に託け、自己(おのれ)の千夜(とばり)を陰府(よみ)に相(あい)する暗(やみ)描(か)き尽(き)る無屈(むくつ)の衒いを沸(ふつ)に収めて、待ち続けて生く乱心(こころ)の残骸(むくろ)は頃に突き差す不安を成し得て、白亜(しろ)く揺さ振る無屈の創痍は不動の悲観を価値に想った…。日々の過録(かろく)に文言(ことば)が活き出し、不変の初歩(いろは)を痩躯に導き、日々の許容(なか)から狂句を織り成す無垢の人扉(とびら)に夢中を手懐け…、明日(あす)に棚引く活路の残骸(むくろ)は孤踏(ことう)の塒に密かに還れる…。朗(あか)るい人見(ひとみ)に未来(さき)が映え生く〝精神(こころの)無活…〟は純度を増し活き、無知の翳りを夢想に安める未解(みかい)の園(その)から人処(ところ)を彩(と)った…。

      *

 …それから俺は、大きな旅館の様(よう)な所へ行って居た。そこには、各階・各エリアーに、これまで俺が会った人達のコミュニティが在る様(よう)に成って居た。俺はそこで洗礼の園でやって居たみたいな、公式に近い仕事をしなければ成らない様だった。そのコミュニティには、E教会のメンバー、等のコミュニティが少なくとも在った(詰り、もっと在った)。

      *

 …過去に行き着く孤独の中日(なかび)は不法の文言(ことば)に男女(ひと)が安転(ころ)がり、良くも悪くも歯軋りして生く不変の分業(ノルマ)を画策して活き、乱心(こころ)成らずも儚く散り生く無機の人形(かたち)を素手に娶った。自体(おのれ)の過去には活(い)きりが発(た)ち生き、幻(ゆめ)の初穂が真横に棚引く過度の定律(おきて)に暗(やみ)を見出せ、小宙(そら)の彼方へ意味を通せる不頼(ふらい)の夜空を可笑しく保(も)った…。一人(ひと)の安土を踏み均して生く孤高の銀河は宙(ちゅう)を彷徨い、幻覚(ゆめ)に湧き発(た)つ資源の盛(さか)りは身内に蔑む哀れを好く観て、分厚(あつ)い人壁(かべ)から記憶を目覚ます仮思(かし)の軟身(やわみ)を可笑しく保(も)った…。白亜(しろ)い四季(きせつ)に幻見(ゆめみ)を這わせる不浪の小敗地(アジト)は手塩を懐け、幻覚(ゆめ)の骨身を感覚(いしき)に換え往く浮惑(ふわく)の信者を美園(みその)に着かせて、柔い一通(とおり)を逆手(さかて)に迷わす情事(こと)の遊戯は阿漕を買った…。未知の目下(ふもと)へ秘(こっそ)り流行(なが)れる無機の下僕(しもべ)は器量を配して、一人(ひと)の朝陽を真っ向から観る不動の気色にその実(み)を任せて、見様見真似の感覚(いしき)の目下(ふもと)は利器に逆らう葦簀を折った…。自己(おのれ)の不惑(ふわく)は肩を飛び越え両刃(もろは)の剣(つるぎ)を下肢に認(みと)めて、身重に人形(かたち)に好(よ)く成し、白亜(しろ)い衣(ころも)を宙(ちゅう)に執り成す幻(ゆめ)の落穂(おちぼ)と結託した儘、人形(ひと)の四季(きせつ)は身欲を浚える放漫ばかりの演戯を執り成せ、漆黒(くろ)い人数(かず)から手頃が手向ける脆弱(よわ)い人頭(どくろ)を運んで行った…。男性(おとこ)と一女(おんな)の不義の高みに人密(みつ)が死に逝く孤独が織り成せ、人間(ひと)と暗(やみ)との個録(ころく)の逆境(かがみ)は〝見真似…〟を演じて巣立って行った…。過去の波(わた)りに基調が織り成す無頓の成果は布団に包(くる)まり、白亜(しろ)い陰府路(よみじ)の男・女(だんじょ)の姿勢(すがた)は古(いにしえ)より成る乱心(こころ)に安転(ころ)がり、人密(みつ)の無機から生憶(きおく)に成り生く不毛の援助に生育(そだ)って行った…。自己(おのれ)の四季(きせつ)に白(しら)みが滲み、小宙(そら)の彼方に女性(おんな)が乞うのは、旧来独語(むかしがたり)の琥珀の脚色(いろ)から下肢に成り立つ不満を拵え、一人(ひと)の生憶(きおく)に躍(おど)り始める未信(みしん)の牛歩をその日に置いた…。一人(ひと)の生憶(きおく)と旧(むかし)の主情(あるじ)は無垢に流行(なが)れる過疎化に認(みと)めて、女性(おんな)の生義(せいぎ)を美声(こえ)に紛らす孤独の幻路(ゆめじ)と御託を並べて、白亜(しろ)い気色の彼方に透れる不満と気骨の波羽(はちょう)を調え、意味の調べに人密(みつ)を安める旧来独語(むかしがたり)の連想(ドラマ)を識(し)った…。無知の生絆(きずな)を宙(そら)に追い駆け、文言(ことば)の透りを加減に得るのは、人山(やま)の彼方と自由の傘下を仰々しいまま見送る体(てい)にて、一人(ひと)に安める未活の輪舞曲(ロンド)は格(かく)を蹴散らし自己(おのれ)を拝して、一人(ひと)の生憶(きおく)に自由を勝ち取る過去の旨味(うまみ)を啜って行った…。女性(おんな)の廃墟に一男(おとこ)が素通り、未知の生絆(きずな)を感覚(いしき)に翻(かえ)すは、自己(おのれ)の未知から生憶(きおく)を迷わす旧い塒に女神(おんな)を据え置き、明日(あす)の形見を美識(びしき)に通せる旧い佳日の懊悩(なやみ)に合った…。幻(ゆめ)の生憶(きおく)に吃(ども)りを見捨てて一人(ひと)の上着を陽(よう)に向けるは、過去の表情(かお)から牙城(とりで)を築ける旧来(むかしながら)の安堵を繕い、一人(ひと)の脆味(よわみ)を小宙(そら)に与(あず)ける苦労の傘下は〝化身…〟を得ながら、幻覚(ゆめ)の過保護にその芽を悩ます旧い弄(あそ)びを取り入れ出した…。過去に落ち込む人間(ひと)の中身が幻覚(ゆめ)の迷いに過労を観る時、一人(ひと)の仕種へ流行(ながれ)が集まる孤独の輪舞曲(ロンド)と囃しが聴えて、意味を遮る禍根の牙城(とりで)は有無を言わさず悶絶した儘、一人(ひと)の還りを自由に統(たば)ねる未来(さき)の同調(シンパ)と競って合った…。表情(かお)を観るまま有頂を報され、虚無に巻かれた気色を買うのは、意味を忘れた孤独の賜物(もの)から文言(ことば)の独念(ドグマ)へ身重を囃して、過労に培う人間(ひと)の活命(いのち)を熱に冷まして身欲を採った…。幻覚(ゆめ)の小界(かぎり)に児(こども)を保(も)つ内、一人(ひと)の独理(ドグマ)は呼吸を調え、自己(おのれ)の未知から生録(きろく)を相(あい)せる不穏と同調(シンパ)の吃(ども)りを待った…。

      *

 …俺はおそらく朝の十時四十五分から働かなければ成らなかった。何時(いつ)か分らない朝に目覚めて時恵を見ると、九時頃を指して居り、俺はそこで新参者の様に在ったから、無駄に緊張して、とにかく遅れては成らん、早く行かねば…、と頑なに、暗黙に知ったそこでの規律(ルール)を守りながら、一度トイレへ行った。トイレは一階に在り、建物の構造的に、トイレから出た直ぐ右にはE教会のメンバーのコミュニティ、左には洗礼の園のコミュニティが在り、E教会のメンバーのコミュニティには、栄子と幹夫が多勢に紛れて居り、洗礼の園のメンバーのコミュニティには器量は並以下だが可細(かぼそ)い愛露(エロス)を保(も)った女が多勢に紛れて居た。俺は二度そのトイレへ行った様だ。起きた時が九時頃だったので、内心「まぁ余裕か」等と思って居たが、いろいろしながら何時(いつ)の間にか十時三十分と成って居り、その十時三十分を俺はトイレで見た為、俺はトイレから(用を足した後)素早く出て来て居た。トイレは薄汚れて居た様で「こんな所で何も出来んわ」とか思いながらも、結構、間取りの広い事実(こと)を確認して居た。

      *

 奇怪の悪夢に躰を解(ほぐ)され、暗黙(やみ)の分業(ノルマ)に生途(せいと)が付く頃、日頃の苦行がほとぼり冷め往く二性(ふたつ)の孤独の末路は空(むな)しく加減を識(し)らない奔放ばかりが上手(じょうず)生き添う夜毎を愛した…。日々の活命(いのち)が残骸(むくろ)を観る頃、自体(おのれ)の無知には閃きなど発(た)ち、分厚(あつ)く成り立つ人壁(かべ)の自主(あるじ)は乱心(こころ)の目下(ふもと)を柔く結んで、日々の両腕(かいな)を空下(そらした)にて観る無痛の進度(しんど)を嘆きに観て居る。幻覚(ゆめ)の火照りに女性(おんな)を買う内、一人(ひと)の分業(ノルマ)の陰に於いては、一人(ひと)に蔓延る労苦の目下(ふもと)の過去の千夜(とばり)に人路(みち)が開(ひら)けて、自己(おのれ)の安(やす)みに身塵(みじん)を手向ける未来(さき)の明朗(あかり)を宙吊りに観た…。漆黒(くろ)く化かせる身重の進化は一人(ひと)の牙城(とりで)に不可思議さえ採り、幻(ゆめ)の人路(みち)を選べる不動の定律(ルール)を規範に敷いた…。神と人間(ひと)の生範(きはん)の定律(ルール)は人物(もの)を見事に操り始めて、固陋に徹する元(もと)の痛みと無言の快無(オルガ)を啄み始めて、人間(ひと)の分業(ノルマ)に未完(みじゅく)を費やす不能の小界(かぎり)の未解(みかい)を飼った…。一幻(ゆめ)の了(おわ)りに体形(かたち)が跳び出し、夜半(よわ)の誉れと美しさを見て、女性(おんな)の溜息(いき)から孤独を按じる一男(おとこ)の揺らぎは欲を身に付け、暗黙(やみ)に傾く静寂(しじま)の奥へは未純(みじゅん)に好く似た乱心(こころ)を置き換え、一人(ひと)に基づく乱心(こころ)の共鳴(さけび)は自活(かて)に導く公道(こうどう)を識(し)る…。自己(おのれ)の生義(せいぎ)に土台を設けて、人生(みち)に繋げる生跡(きせき)を問うのは、暗黙(やみ)の感覚(いしき)に〝身近(みぢか)く構える無純(むじゅん)の活命(いのち)〟の順序に従い、一人(ひと)の過去(むかし)に過度が横切る自体(おのれ)の生果の余韻を識(し)った…。幻覚(ゆめ)と精神(こころ)の無価値の許容(うち)から淡い身欲が線を引くのは、暗(やみ)に導く無心(こころ)の哀れの、愚鈍を線引く和(やわ)らぎでもある…。一女(おんな)の素逆(もど)りが故録(ころく)を従え、無刻(むこく)に傅く暗(やみ)を飼うのは、一人(ひと)の感覚(いしき)の板挟みに在る「無屈(むくつ)の妻子」の板挟みである…。人間(ひと)に弄(あそ)べる空虚の身重は一人(ひと)の白衣(ころも)に慈善を着せ替え、低い化身(かわり)に身塵(みじん)が遠退くユダの大国(くに)から逃れた者にて、幻(ゆめ)の境地へ芥(あくた)を安転(ころ)がす自然の暗黙(やみ)との対峙を計らう…。一人(ひと)と恐怖の連鎖の許容(うち)では見様見真似の巨躯が従い、一人(ひと)に釣られた自己(おのれ)の生果は陰府(よみ)の一糸をその実(み)に培い、過去を忘れた生義(せいぎ)の魅力(ちから)は舗道に独歩(ある)ける脆弱(よわ)さを買った…。無知に与(あず)ける見本の形象(かたち)は不本に惑わす気色を見守り、現行(いま)のキルトを乱心(こころ)い導くごまんに片付く感覚(いしき)に携え、不法に傅く精神(こころ)の準備は無茶を識(し)るほど網羅を知らず、幻(ゆめ)の形象(かたち)の万理(ばんり)を仕留める人物(もの)の概(おお)きな不動の一途(いっと)は、鷲掴みにする身欲(よく)の盲者(もうじゃ)の聖理素摩(カリスマ)から観た孤独であった…。私欲(よく)の定めに身重が成る内、桃源郷から思録(しろく)が飼うのは亜細亜の定律(おきて)で、亜細亜に棲むのは異教徒なれども、異教徒(ひと)に紛れて聖義(せいぎ)が成った…。聖義(せいぎ)の誉れは宙(そら)を導き、大宙(そら)の高嶺に見憶えある程〝情事(こと)に概(おお)きな感動〟が在り、人間(ひと)の生気を総て併せる身活担(みかつかつ)ぎの信途(しんと)の半ばで、生憶(きおく)ばかりに生(せい)を尋ねる甲斐の勇者を紐解き始めた…。

      *

 …俺は時間を確認してから急いで(焦って)トイレから出ると、目の前に、誰かと携帯電話で話をして居る栄子を見た。一度目にトイレへ来た折りには、俺は栄子に無視されて居た。精神的に辛(つら)かった。故に今度は、俺の方から無視してやろうと、栄子の存在を態と認(みと)めず、電話して居る栄子の横を颯爽と通り過ぎた。栄子の話し相手は分らなかった。又、何の内容を話して居るかは分らなかったが、おそらく、教会内容の話だった様に思う。栄子の膝下(ふくらはぎ)辺りは、結構濃くて長い、脛毛を生やして居た。恰好・ファッションを私は気にしない、といつも言う栄子が思い出され、成る程、と俺は思って居た。化粧も全く(殆ど)せず、天然の儘の姿で栄子は居た様(よう)だ。しかし栄子には、地味子が放てるしつこいエロスが在った。

      *

 …未完(みじゅく)の仄香(ほのか)に身重が降(お)り着き、矛盾に成り立つ白亜(しろ)い四季(きせつ)は旧(むかし)に蹴上(けあ)がる自由を絵にして、四方(しほう)を保てる演戯の盛(さか)りは未亡に合せる倫義(りんぎ)を燻廻(くすね)て、脆弱(よわ)い一女(おんな)の乱心(こころ)の空気(しとね)は自在に集める未有(みゆう)を買った…。紺(あお)い四季(きせつ)に無謀が振り撒き、不安に跳び立つ不幸の小敗地(アジト)に無垢を合図にほとほと落ち着き、黄土に成り立つ不安の気色は人密(みつ)に逆上(のぼ)せる未完(みじゅく)を買った…。白亜(しろ)く成り着く未有(みゆう)の仄香(ほのか)は理由を識(し)らない過去に降(お)り着き、未知に辿れる不安と現行(いま)とは自在に篭れる気色が在った…。白亜(しろ)く成り立つ人壁(かべ)には分厚(あつ)い盛(さか)りが無根を相(あい)し、自由に生い立つ漆黒(くろ)い翌朝(あさ)には人密(みつ)の不幸は小敗地(アジト)に凄める未来が在った。過去の小敗地(アジト)に残骸(むくろ)が仕上がり、非道(ひど)い生路(みち)から孤独が発(た)つのは、夜半(よわ)の気憶(きおく)に自己(おのれ)が透れる不安と日々への無根を採った…。白亜(しろ)く染まれる幻(ゆめ)の空気(しとね)は未解(みかい)に成り立つ不景気を観て、幻覚(ゆめ)に蔓延る非道の弾みは生路(きろ)に描ける常緑(みどり)を柄(え)にして、人間(ひと)から外れた気憶(きおく)の中身は無根の音頭をその実(み)に二重(かさ)ねて、未来(さき)に逆行(もど)れる悲憶(ひおく)の千夜(とばり)は無知の孤独と柔身(やわみ)を相(あい)し、白亜(しろ)い千夜(とばり)の魂から成る未婚の相図(あいず)と透明など観て、柔身(やわみ)に活き着(づ)く文言(ことば)の総手(そうで)は未憶(みおく)の牙城にその芽を解(と)いた。無知に導く不動の脆味(よわみ)は永久(とわ)の流行(ながれ)に古参を透らせ、不安と翳りの凝(こご)りの身欲(よく)には不安に始まる無活が成り立ち、街に蔓延る不論の朝陽は無垢に延び生く無解(むかい)に散った…。自己(おのれ)の不幸に孤独が延び活き、無知に凍える魅力が昇り、未知に不毛を遺せる不安は不安に挟まる未来(さき)を語った。分厚(あつ)く成り立つ孤高の身欲(よく)には無活に吃(ども)れる孤独を臭わせ、広い空間(すきま)に女性(おんな)が成り立つ不幸と現行(いま)とは神秘(ふしぎ)に凄める常緑(みどり)に成った。無知に畳める未活の演戯は浮浪に屈(こご)める不安に降(お)り立ち、白々(しらじら)揺るがぬ未活の残骸(むくろ)は未信に結わえる独語(かたり)を仕留めた…。旧い景色に一女(おんな)が発(た)つのは無活に彩る呼吸と同じく、不動の縁(えにし)に男女(ひと)を立たせる過去の景色と人形(かたち)を彩(と)った…。一街(まち)の灯(とも)りは不安に逆成(さかな)り自己(おのれ)の景色と温味(ぬくみ)に立つのは〝旧来独語(むかしがたり)の個録(ころく)〟に留(とど)まり、不安の脚色(いろ)から凝(こご)りを棄て生く無知の佳日の要素を識(し)った…。真白(しろ)い景色を杜撰に彩る不安の翳りは身欲(よく)を発(た)たせて、白亜(しろ)い刹那の白霧(きり)の内には魅惑に伴う野心を産んだ…。日々の許容(うち)から乱心(こころ)が解(と)け込む不倖の暗黙(やみ)には脆差(もろさ)を偽り、過去の朗(あか)りを未解(みかい)に囲める自己(おのれ)の過渡期を演説に観た…。人山(やま)の脆差(もろさ)に陰りが基づく不幸の聖和(せいわ)の境地は佇み、旧来独語(むかしがたり)の不審の日々には不幸を画(え)にした旧さを識(し)った…。人物(もの)の見立てに許容を保(も)つ頃、男女(ひと)の労苦を木霊に蹴倒(けたお)し、街の神秘(ふしぎ)に幻覚(ゆめ)を囲める〝無駄を配せる柔目(やわめ)〟を保(も)った…。

      *

 …それから、栄子の横を通り過ぎた後、更に右方向へ廊下を進むと、E教会のコミュニティと成り、そこに幹夫が居た訳だ。キエコも居たかも知れない。俺はあれからE教会のメンバーに一定の距離を置く事を誓って居たので、それ以上近寄る事をせず、幹夫かキエコの顔を見付けるや否や、

「ああ…!ここ、E教会のエリアやったんじゃ、じゃあ…!」

等と、不恰好な、訳の解らない返事をした後、又、早々とトイレから左の方向へ足早に行った。

      *

 …一人(ひと)に導く孤独の上辺(うわべ)は演戯を見て取り小宙(そら)を仰いで、幻覚(ゆめ)と個録(ころく)にすっと解(と)け込む未完(みかん)の正義を頭上に紐解き、暗黙(やみ)の許容(うち)より過信に基づく女性(おんな)の遊戯を衰えて観た…。一人(ひと)の追憶(おもい)に経過(とき)を好く見て、幻(ゆめ)の二性(ふたつ)は転々(ころころ)化(か)われど欲を観る芽は旧(むかし)を可笑しむ男女(ひと)の奈落の虐待を識(し)り、男性(おとこ)と一女(おんな)の遠祖に依るのは未活ばかりの双六(すごろく)を振り、意地を張りつつ不毛に名高い〝人物(もの)の空虚〟の生育(そだち)と成った…。女性(おんな)の小口(くち)から成功者が出て、過去の分業(ノルマ)に未活を灯すは、俗世(このよ)の滾りに未来(さき)を阿る明日(あす)の無頼と身塵(みじん)を買う内、一人(ひと)の演戯と呼吸に秀でる脆い景色の五体を保(も)ちつつ、奇怪を幻見(ゆめみ)た経過を相(あい)する浮浪の本義(ほんぎ)と理屈を飼った…。夜半(よわ)の門(かど)から利口が産れて、自由を愛せる旧さは現行(いま)でも、幻覚(ゆめ)の千夜(とばり)に未純(みじゅん)が拝せる不能の夜伽と純心(こころ)が照り映え、何時(いつ)まで経っても安定し得ない人の世(よ)から得た教訓だけ採り、不思議を想わす明度の方へは人の活命(いのち)が向かって行った…。広く棚引く精神(こころ)の純度の人陰(かげ)には理知に付き添う純心(こころ)が気高く、暗黙(やみ)に集まる不俱の仕打ちは真面の瞳(め)を観て無謀を画(え)にして、浮浪に拝した精神(こころ)の懊悩(なやみ)は過度の刹那を見送り始めた…。人間(ひと)の中身に不純が向くうち気憶(きおく)の限りは理順(りじゅん)を問いつつ、不毛に並べる未覚の吐息は憤茂(ふんも)を掲げて未活を虐げ、翌朝(あさ)の微温味(ぬるみ)に恰好(かたち)を見落とす不満と自主(あるじ)の光合を観た…。未来(さき)へ転じる孤独の網羅は過去を好く観る自然(あるじ)を先取り、幻覚(ゆめ)の好(よしみ)で挨拶して往く浮浪の小界(かぎり)に人密(みつ)を保(も)ちつつ、不安と現行(いま)とを人山(やま)に載せ生く孤独の王者を俯瞰して居る…。一女(おんな)の千夜(とばり)に理知を欲しがる欲の成る気(き)は傲慢にも見え、人山(やま)を相(あい)する不覚の重味(おもみ)は不解(ふかい)に属する美声(こえ)に好く似て、飛行を牛耳る個録(ころく)の縁者は過ぎ去る日々から向日を識(し)りつつ、漆黒(くろ)い人陰(かげ)にてお守(も)りを忘れた孤独の盲者(もうじゃ)を底儚く観た…。白亜(しろ)い人形(かたち)を画(え)にして描(か)いて、向こう岸から回向を観るのは不満に配する欲の成る気(き)の魅惑に落ち着く加減と信じ、一人(ひと)の生憶(きおく)に暗黙(やみ)を設ける未来世紀の生跡(きせき)を編んだ…。一人(ひと)の生録(きろく)に呼吸を詠むうち儲けの少なに精神(こころ)を安めて、一人(ひと)に易しく留(と)まって生くのは旧い生気と規矩に訪れ、葦(あし)の暗(やみ)から生憶(きおく)を詠むのは可笑しい生義(せいぎ)の自覚(かくご)の脆味(よわみ)で…、非道に尽せる安穏ばかりは未完(みじゅく)と現行(いま)とを準(なぞ)って終えた…。一人(ひと)の小敗地(アジト)に不解が生じて、人山(やま)に準ずる孤独の素顔は気色を高らめ、暗黙(やみ)の許容(うち)へと未来(さき)を愛せる摩訶と不思議を絵にして活きつつ、旧い人形(かたち)を思牢(しろう)に歪める未解の裾からしょんぼり落ちた…。過去の栄華に未完が昇り、安く見積もる憤怒が発(た)っても、人間(ひと)の安みに活き血が流れる不浪の安土がごまんと嗾け、無理を拝する孤独の素直は暗黙(やみ)を跨げる憤(むずか)りを得た…。児(こども)の純心(こころ)が不浪を乞うのは昇天して生く憤怒の場面で、未知と現行(いま)との暗(やみ)の行方を理解に通れる旧巣(ふるす)に置き活き、人物(もの)の理性(はどめ)に奇怪を欲しがる自己(おのれ)の労苦を杜撰に識(し)った…。

      *

 …その向かう間、俺は、栄子に対する逆恨みした様(よう)な鬼の顔を、態として居た。歩いて行くと、洗礼の園のメンバーの中に下駄の顔を持つ女のやや奇麗に成った顔が現れた。下駄女は、群れの内でも少し背が高かった。彼女は俺を見て、可愛らしい、明るい笑顔を作って居る。彼女は俺を見て、可愛らしい、明るい笑顔を作って居る。俺は人を刺す様な目、表情をしながら、E教会のコミュニティから逆の方向へ歩いて居り、その逆の方向に在った(自分のテリトリーへ帰る迄の途次に在った)洗礼の園のコミュニティに差し掛かった時、俺の孤独を呈したヤンキー風の表情(かお)に引き寄せられたのか、下駄女が笑顔を以て群れから出て来て、俺へぴたりとくっ付き、寄り添い、俺がぼそっと「今から一服しに行くねん」と時間に焦りながら言うと下駄女は、それでも付いて行く、と言う素振りをしながら、

「そのとき一本貰う」

と俺の仲間に鳴った様な体裁を表し、可愛く懐ける姿勢(すがた)を見せた。

      *

 普遍の心地に活き血が埋(うず)もれ、日々の挿話に身欲(よく)が成るのは精神(こころ)の水面(みなも)の中央辺りで、日々に感けた欲の水面(みなも)は低い個録(ころく)にすっと解(と)け得た…。自己(おのれ)の私運(はこび)に扶桑が跳び出し、無知に運べる孤録(ころく)の小敗地(アジト)は気枠(きわく)を損ねて、白亜(しろ)い気色の分担ばかりが気楼の心底(そこ)からふわりと跳び発(た)ち、死に物狂いの和みの姿勢(すがた)は無期限から真話(しんわ)を採った…。過去の残骸(むくろ)に私欲(よく)に成り立ち、不毛の朝陽に無秩が成るのは私欲(よく)の礫の御託に似て居り、女性(おんな)の総理(すべて)を虚無に観て往く〝不老の老人(ひと)〟へと成り果てて居た。自体(おのれ)の白亜差(しろさ)に不気味を問いつつ、不意の変化に人社(やしろ)が乞うのは、意味を酔わせる固陋の私欲(よく)から夢想に照らせる不機嫌でもあり、死中(しちゅう)に見出す活路の列(ならび)は孤々(ここ)を問うまま無想に準じて、漂白され往く乱心(こころ)の並びは得手に仕上がる乱心(こころ)を振り下げ、幻覚(ゆめ)と自己(おのれ)の向日の枠には呑気に仕上がる未婚が死んだ…。一幻(ゆめ)と記憶の老化の生跡(あと)には私欲(よく)の背後の朝日が燃え立ち、往方(ゆくえ)識(し)れずの気(こ)の端(は)の人陰(かげ)には未踏(みとう)が落ち向く慰安が成り立ち、朗(あか)るい気色に感覚(いしき)が見出す一幻(ゆめ)と乱心(こころ)の成らずの絵画は、生憶(きおく)に任せて援助を究(もと)める怪人ばかりが揮って在った…。人間(ひと)に跳び込む脆差(よわさ)の励みは一人(ひと)の感覚(いしき)に朦朧と発(た)ち、昨日(きのう)に導く孤独の柔身(やわみ)の人陰(かげ)には未来(さき)へ落ち込む懐柔だけ見て、柔い気色に未聞(みもん)を突き差す旧い故縁(えにし)の巨躯を取り添え…、幻(ゆめ)の軟裸(やわら)に生憶(きおく)が向くのは魂(こころ)の共鳴(さけび)の露わと成った…。一人(ひと)の気持ちに空転(ころ)がる虚無には〝無知に盛(さか)れる日除け〟が過ぎ去り、日々の生憶(きおく)に夢算(むさん)が成り立つ未憶(みおく)の気色が盛(さか)って在った…。一女(おんな)の小界(かぎり)は女体(おんな)に成り立ち、男性(おとこ)の生憶(きおく)は不自由成るねど、身寒(さむ)い翌朝(あさ)から記憶が跳び出る夢想の八性(おろち)が参観しながら…、日々の行李を私欲(よく)に立たせる御伽の故縁(えにし)を揮って在った…。―――。―――。―――。無知の歪(ひずみ)が向日に降(お)り着き、不能の故縁(えにし)が歯向かい来る頃、暗黙(やみ)の静みが通り往くのは淋しい安寿(あんじゅ)の軒端の人陰(かげ)にて、未解(みかい)に安める乱心(こころ)の体裁(かたち)は白亜(しろ)く成り生く奇行に入(い)った…。無知の魅惑に提灯(あかり)が載るのは端正(きれい)に戯(あそ)べる苦行を着せ替え、旧い人形(かたち)に見知らぬ文言(ことば)は不審を想わす厳格を観た…。幻(ゆめ)と乱心(こころ)の繁味(しげみ)の許容(なか)から人の家屋は如実に紛れて、低い天井(うえ)から乱心(こころ)の隅まで非道に紛れる試みなど飼う…。幻覚(ゆめ)の身辺(あたり)は扶桑に活き着き、旧い主情(こころ)の自然(あるじ)は悦び、女性(おんな)の活き血に端正(きれい)に紛れる誤解と温味(ぬくみ)は輪舞曲(ロンド)を着飾り、暗黙(やみ)の許容(うち)から広く保(も)つのは幻覚(ゆめ)の許容(きょよう)の網羅に似て居り、人間(ひと)の自主(あるじ)が鼓膜を買うのは脆弱(よわ)い鈍(くも)りの結託など観た…。広い背中に身欲(よく)を忘れる孤踏(ことう)の合図と無限の道標(しるし)は、翌朝(あさ)に驚く化身の従者と悪態など吐(つ)き、一人(ひと)を離れて乱心(こころ)を惑わす無欲の理性(はどめ)を欠損させ得た…。

      *

 …俺はこの時、一瞬で下駄女を好きになった。彼女は現実に於いても、妙に俺に近付き、俺を大目に見てくれる所が在った。栄子への嫌悪の加減と、酷く対照的だと思った。

      *

 …過去の行方は不明を取り寄せ、不法の初めに精神(こころ)が成り立ち、不機嫌から成る過去(むかし)の透りは私欲(よく)の逆目(さかめ)を寸出(すんで)で止(と)めた…。朗(あか)るい以前(むかし)に暗黙(やみ)が成り立つ不彩(ふさい)の女性(おんな)の体裁(かたち)が苛立ち、無空(むくう)の日々から小敗地(アジト)を盛(も)り出す過去の体裁(かたち)に乱心(こころ)を成した…。人密(みつ)の中身に〝幻覚(ゆめ)〟が鳴り出し、不本(ふほん)の活路は無屈(むくつ)を呼び出し、人間(ひと)の孤高は行方を光らせ無知を留(とど)めて、神秘の一宮(みやこ)が孤高に汲(く)みする不本の色気と体形(かたち)が成った…。明日(あす)に活き着く乱心(こころ)の行方は族に始まる無心に成り立ち、仕事の空虚と不明の初歩(いろは)は翌朝(あさ)の宮(みやこ)と夢想を乞い継ぎ、白亜(しろ)い人形(かたち)に魅惑を保(も)ち込む身欲(よく)の色気と麻疹(はしか)は反(そ)った…。白亜(しろ)く過ごせる不機(ふき)の行方は乱心(こころ)の未完(みじゅく)を無心と心得、日々の行方と孤高を先取る不機の自覚(かくご)に進展して居た…。傅く夕日に孤高の畔(ほとり)は暗黙(やみ)の旋律(しらべ)を非道(ひど)く咎めて、漆黒(くろ)い千夜(とばり)の自主(あるじ)の孤独は録(ろく)の頭(かしら)を浸透させ得た…。日々の行方に未解(みかい)が跳び発(た)ち、無戒(むかい)の補足は孤独を蹴散らす神秘(ふしぎ)と素通り、未知に活き着く不彩(ふさい)の初歩(いろは)は無機に色立つ不思議を象(と)った…。無彩(むさい)に息衝く活路の幅には未知に盛(も)り立つ暗黙(やみ)へと野晒(のさば)り、凄い空から宙(ちゅう)が剥き出る翌朝(あさ)の夕芽(ゆめ)から過去(むかし)が反(そ)った…。価値の体裁(かたち)に自由が成り立ち、日々の取り柄と不倖の過去には優しい旧(むかし)が翌朝(あさ)を気取った…。暗黙(やみ)に活き着く無機の暗黙(やみ)には旧(むかし)と現行(いま)との人間(ひと)を取り添え、不倖の行方に無識(むしき)が彩(と)るのは人密(みつ)に安転(ころ)がる神秘(ふしぎ)を彩(と)った…。過去に安転(ころ)がる日々の行方は男性(おとこ)と一女(おんな)の暗黙(やみ)に近付き、過去の一型(かたち)に魅惑が跳び発(た)つ不審の脚色(いろ)から混ざって行った…。女性(おんな)に息衝く無彩(むさい)に匿う翌朝(あさ)に成るのは〝不倖の暗黙(やみ)〟にて、白亜(しろ)く震える照輝(てか)りの体裁(かたち)は苦い価値への不本を保(も)った…。紺(あお)い侍りに日々が過ぎ去り、白亜(しろ)く輝く無根が成り立ち、不備の暗黙(やみ)への体裁(かたち)の行方は無空(むくう)の人間(ひと)への進歩と成った…。暗(やみ)に近付く乱心(こころ)の不債(ふさい)は未解の脚色(いろ)から街が活き発(た)ち、乱れ始める浮浪の人手(ひとで)は幻(ゆめ)の朝陽と不倖を絵にして、男女(ひと)に成り立つ無垢との結晶(かけら)は日々の行方を見積り出した。男性(ひと)に活き立つ無覚(むかく)の活路は不眠と現行(いま)との暗黙(やみ)から成った…。宙(そら)の行方は男女(ひと)を晦まし、夢想(むそう)の線路を感覚(いしき)に置き換え、未知の生路(きろ)から生(せい)が乗り出す不毛の篭りを言動(うごき)に据えた。翌朝(あさ)に成り立つ不安の活路は未解と過去との葛藤から発(た)ち、身欲(よく)に輝く小宙(そら)の羽振りは愚昧に蔓延る無彩と跳び発(た)ち、未知の吐息と木霊の翌朝(あさ)には白亜(しろ)く篭れる空気(しとね)を識(し)った…。過去に足り往く不彩の若輩(やから)は千夜(とばり)を留(と)め往く未来(さき)を見出し、白亜(しろ)く語れる不明の精神(こころ)は不俱の懐(うち)から美声(こえ)が生育(そだ)った…。白亜(しろ)い独語(かたり)が落ち度を緩める無解の日々への頓着など観て、幻覚(ゆめ)の体裁(かたち)に未来(さき)を安転(ころ)がす過去と神秘(ふしぎ)の厚手を採った…。自体(おのれ)の未知から乱心(こころ)が跳び去り、不審に活き発(た)つ不覚と幻(ゆめ)とは漆黒(くろ)い体裁(かたち)の不具合など在り、白亜(しろ)く見積もる不毛の日々には暗(やみ)と人生(みち)との照合など在り、白亜(しろ)く見積もる不倖と現行(いま)とは翌朝(あさ)の揮えに無彩を採った。朗(あか)るい宮(みやこ)の日々から留(とど)まり、無効の合図は未知を揺るがし、翌朝(あさ)の構図に室(むろ)が跳び発(た)つ不倖と一幻(ゆめ)との個録(ころく)と成らせた…。白亜(しろ)い生跡(きせき)の奮えと宙(そら)には未知の生憶(きおく)が段々跳び発(た)ち、幻覚(ゆめ)の輪舞曲(ロンド)を荒(あら)せる孤独は日々の体裁(かたち)を占い始めた…。

      *

 …栄子と俺との相性が、「これ程までに…(凄まじい)」と言った程に、全く掛け離れて在るものだと俺は知った。俺は栄子を嫌いに成った。栄子の身体(からだ)への無念はそのとき未だ残って在ったが、栄子の、俺との不相性による人間性への嫌悪の方が、栄子の良さを反省しようとする心の強さを遥かに上回って居た。俺は嬉しがりながらも、下駄女を頼り無く連れ添い、喫煙所まで向かって行った。俺達の前に、古惚けた会社に見る様な、適当に小さな磨(す)り硝子の入ったドアが在った。

      *

 普遍の欲から躰が逆上(のぼ)り、白亜(しろ)く成り立つ不幸の厄目(やくめ)は無知に蔓延る苦心を装い、自己(おのれ)の体裁(かたち)に不幸が差すのは向日の列(ならび)と幸福から成る…。分厚(あつ)い人壁(かべ)から不彩(ふさい)が跳び立ち無垢の初歩(いろは)が呼吸と安転(ころ)がり、白亜(しろ)く色立つ不思議の両刃(もろは)は不義の録(ろく)から不振を保(も)った…。不幸の自主(あるじ)が無稽に成るのは紺(あお)い四季(きせつ)の綻びに発(た)ち、白亜(しろ)い四季(きせつ)の流行(ながれ)の自滅(ほろび)は不遇の季節に落ち込み出した…。分厚(あつ)い個録(ころく)の余韻に発(た)つのは不義と現行(いま)との退屈(たいくつ)から成り、男性(おとこ)と退屈(ひま)との愛撫の規定(おきて)は不毛に独歩(ある)ける無粋を識(し)った…。白亜(しろ)く成り立つ無彩(むさい)の色気は不義と現行(いま)との身欲(よく)へと振り立ち、幻想(ゆめ)と自己(おのれ)の不義の横目は無機に色立つ無屈(むくつ)と成った…。白亜(しろ)く聳える不装(ふそう)の小敗地(アジト)は退屈(ひま)と未(いま)との定律(おきて)を立たせて、脚色(いろ)と幻想(ゆめ)との体形(かたち)の翌朝(あさ)には無効に寄り着く神秘(ふしぎ)を保(も)った…。漆黒光(くろびか)りのする奈落の果てには一女(おんな)の欲芽(よくめ)が神秘(ふしぎ)と合さり、不義に基づく日々の幻(ゆめ)には未想(みそう)と翌朝(あさ)との孤独と遭った…。未知の生憶(きおく)に男女(いろ)が降(お)り立ち、未信と過した個録(ころく)を押して、人間(ひと)と現行(いま)との人壁(かべ)に這うのは無機に導く琥珀を彩(と)った…。白亜(しろ)く遺れる不装(ふそう)の自主(あるじ)は未知に独歩(ある)ける人形(かたち)を昇らせ、白亜(しろ)い感覚(いしき)の逆上(のぼり)の生跡(あと)には未屈(みくつ)に成り立つ不幸を彩(と)った…。過去の明度に精神(こころ)が合さり、白亜(しろ)い四季(きせつ)の横を過ぎ往く不毛と未(いま)との暗黙(やみ)へと成った…。寡黙(やみ)への進歩は愚昧に基づき、不毛と安味(やすみ)の残香(かおり)が散るのは翌朝(あさ)に塞がる富(とみ)と同じく、過去の活き血に不機嫌から成る夢中の宙(そら)へと生育(そだ)って行った…。日々の行方は過去に成り立ち、無垢と人山(やま)との不俱の生体(からだ)は未信と紐との感覚(いしき)を買った…。窓に近付く無彩(むさい)の身欲(よく)には過去の退屈(ひま)から凝(こご)りが顕れ、日々と現行(いま)との未屈(みくつ)に始まる未来(さき)の行方に孤独が成り立ち、未知に紐解く暗黙(やみ)の仕種は普遍と未信の乱心(こころ)を保(も)った…。過去(むかし)に好く似た無屈の空間(あいだ)は神秘(ふしぎ)に色立つ無解(むかい)に跳び立ち、小宙(そら)に乗り発(た)つ不義の身欲(よく)には過去(むかし)に基づく初歩(いろは)を識(し)った…。白亜(しろ)い神秘(ふしぎ)に未来(さき)が基づく過去と現行(いま)との〝涼風(かぜ)〟の流行(ながれ)は、無知に息衝く普遍と未来(さき)との暗(やみ)に先着(さきづ)く欲芽(よくめ)を彩(と)った…。匣に成り立つ漆黒(くろ)い岸辺は惨い四季(きせつ)の不彩と列(なら)び、未知に基づく人形(かたち)と幻(ゆめ)には未完(みじゅく)と成り立つ旧来(むかし)を彩(と)った…。未知に息衝く男性(おとこ)と一女(おんな)は無彩と乙女の過酷を導き、過去に基づく精神(こころ)の柔らは人壁(かべ)を信じる文言(ことば)を彩(と)った…。漆黒(くろ)く跳び立つ無垢が息衝き不毛と脚色(いろ)との無口は畳まれ、暗黙(やみ)と現行(いま)との未一(みいつ)の景色は広い気色の一部と成った…。日々に遺れる文言(ことば)の欲には広い生憶(きおく)が奮闘して活き、白亜(しろ)く煙れる無知の現行(いま)とは〝日々〟の色目(いろめ)を透して行った…。白亜(しろ)く限れる普遍の初歩(いろは)は悦ぶ気色の無想と同じで、未知に基づく純心(こころ)の暗(やみ)には不装(ふそう)と初歩(はじめ)の人身(からだ)と成った…。未憶(みおく)に基づく乱心(こころ)の欲には無垢に安める身欲(みよく)が成り立ち、日々の空間(すきま)と無明(むめい)の私欲(よく)から純心(こころ)の小敗地(アジト)を生育(そだ)てて行った…。

      *

 …狸顔した肉付きの好い同級の女、青白い顔した無機質な骨細の女、色白の余所者顔した具の詰った級友の男子に似たゲジゲジ男、両腿がむにゅむにゅしたハミ尻(けつ)の得意なショートカットの女(ほんのちょい出)、太い毛むくじゃらの狸の体(てい)した男性教授等が出て来た。

      *

 …二性(ふたつ)の宙(そら)から孤独が解(と)け入(い)り、不毛の小敗地(アジト)へ男女(ひと)が辿るは幻(ゆめ)の定めと同等ながらに、架空の様子と自己(おのれ)の白亜差(しろさ)を俚諺に丸めて可笑しく見送り、一人(ひと)と人間(ひと)とが過酷に積むのは未完(みじゅく)に這い出す個録(ころく)と成った…。二性(ふたり)の孤独に美意識が成り、不明の人間(ひと)から小宙(そら)が生くのは普遍と同じく、一人(ひと)の相図(あいず)に精華(はな)が咲くのは余程に見事な連盟船(れんめいせん)と、過去(かこ)の姿勢(すがた)に可笑しみさえ発(た)つ〝不毛の進理(しんり)〟に相乗して居た…。一人(ひと)の滾りに洞(うろ)が在る内、幻覚(ゆめ)と孤独は無惨に解け入り、白亜(しろ)く安まる個録(ころく)の行儀は一人(ひと)の背中の広さに相(あい)して、暗(やみ)の屍(かばね)に孤独が差すのは見様見真似の自主(あるじ)であって、自己(おのれ)の体裁(かたち)に身欲(よく)を飼うのは不毛の人間(ひと)との生果に在った…。自明(あかり)の目下(ふもと)で体裁(かたち)と現行(いま)とが女性(おんな)に安らぐ不問に飛び交い、幻(ゆめ)の許容(うち)から繕い始める無知の演戯は好転して活き、不毛と現行(いま)とが安みを働く孤業(こぎょう)の生路(いくろ)を早算(そうさん)して居た…。白亜(しろ)く導く炬燵の温味(ぬくみ)は四季(しき)の速味(はやみ)を画(え)にして描(か)いて、成人(おとな)の未完(みじゅく)に女性(おんな)が成り立つ不倖と現行(いま)との無数を侍らせ、無宿に過ぎ生く不倖の形は微温(ぬる)い演戯と湿りを握らせ、幻覚(ゆめ)の効果を支柱に据え往く暗黙(やみ)の目下(ふもと)の悶絶だけ観た…。未知に遍く心の陰には自体(おのれのからだ)が姿勢(すがた)を侍らせ、白亜(しろ)い暗(やみ)から景色を頬張る非道(ひど)い滾りを好(よしな)に倣わせ、意味を介して不毛に列(なら)べる幻覚(ゆめ)の人姿(すがた)は精気を愛して、一人(ひと)の目下(ふもと)に近付く彩華(さいか)は化色(けしき)を忘れて東京へと出た…。一人(ひと)の空間(すきま)を演戯に集める乱心(こころ)と流行(ながれ)は八倒して活き、紅(あか)い進化の小宙(そら)に降(お)り立つ摩訶と不思議を画(え)にして描(か)いて、暗黙(やみ)の白亜(しろ)さは大手を振り抜く純心(こころ)の砦を自由に保(も)った…。過去の不実(ふじつ)を目前(まえ)にしながら呼吸の明度は一灯(あかり)を点(つ)け出し、人間(ひと)を蔑む夜半(よわ)の彼方は緑(ろく)の所在(ありか)を端正(きれい)に仕上げて、幻覚(ゆめ)と身欲(みよく)の交互の姿勢(すがた)は気温に解け込むやくざを画(え)にして、不意に始まる未活の自主(あるじ)は未来(さき)に解け込む黄土を観て居た。気憶(きおく)の内から孤録(ころく)が澄まされ、漆黒(くろ)い澄みには児(こども)を好く観て、過去の活き血と交互の縁(えにし)は未純(みじゅん)に迫れる呼吸を詠む儘、分厚(あつ)い人壁(かべ)から微温味(ぬるみ)が飛び交う幻(ゆめ)と亘(わた)りの許容(きょよう)を識(し)る内…、自己(おのれ)の身欲(みよく)と純心(こころ)が降(お)り込む不敗の残心(こころ)に思春が成った…。幻(ゆめ)と呼吸の真横に跳ぶのは自己(おのれ)の

生果と嗣業の賛美で、一人(ひと)の間近で未来(さき)が識(し)れ往く生路(きろ)の盛(さか)りは孤独に生い立ち、幻覚(ゆめ)の不思議に未完(みじゅく)が伴う人間(ひと)の進理(しんり)は如何(どう)でも朗(あか)るく…、過去(むかし)の残骸(むくろ)に大手を振るのは巣立ちに好く似た生跡(きせき)であった…。一人(ひと)に配した自己(おのれ)の進路は不毛に導く活路を幻見(ゆめみ)て、一通りに見た生憶(きおく)と現行(いま)とは未完(みじゅく)に相(あい)する檻を保(も)つ儘、女性(おんな)の表情(かお)から放屁が発(た)たせる不夜(ふや)の縁起は純心(こころ)を象り、安み安みに躰を支える未完(みかん)の空気と自主(あるじ)を識(し)った…。日々の余録(よろく)を素通りして往く無知の生録(きろく)は朗(あか)りを見出せ、男女(ひと)の両眼(まなこ)と鼓膜を安転(ころ)がす無産に狂える四季(きせつ)が成った…。幻覚(ゆめ)に見積もる安算(あんざん)から成る「無刻(むこく)の演戯」に不備を保(も)ち出し、明日(あす)の故縁(えにし)に行方が呈(あらわ)す無憶(むおく)と暗(やみ)との成果が散った…。白亜(しろ)く成り立つ不算(ふさん)と現行(いま)とは喜芽泥(コメディ)から成る無知を見出し、暗黙(やみ)に盛(も)り出す神秘(ふしぎ)の成りには旧(むかし)に丸めた気憶(きおく)が成った…。

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 …俺は始め、顔の青白い女とその内、健全に付き合うかも知れない、と言う処まで来て居た。周りへの焦りと、青白い女よりも狸女が俺の目の前に現れて「俺と付き合う事をOK」したら姿を遠ざける。しかし青白い女と俺との関係には、狸女と俺が会う迄、最初から「付き合う事」が決定されて居た感が在った。

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 …無垢の日玉(ひだま)を小宙(そら)に見上げて、自分の生路(きろ)から行く手を詠むのは固陋の傘下で、人間(ひと)の孤独に過去が語れる無粋の暗黙(やみ)には佳日が綻び、明度(あかり)が無いのを希望に見果てる緩い孤独を故縁(えにし)に保(も)った…。人密(みつ)に解(と)け込む脆弱(よわ)い八性(おろち)は奇聞(きぶん)に伴う暗黙(やみ)に従う魅力を按じて、退屈(ひま)に基づく可笑しな傀儡(どうぐ)を人密(みつ)に宥める無識(むしき)に彩り、白亜(しろ)く成り立つ旧い道化は上着の体裁(かたち)に同調して往く…。無心に基づく可笑しな気憶(きおく)は一人(ひと)に息衝く体裁(かたち)を好く観て、現行(いま)の初めに未信が貫(ぬ)け浮く〝自己(おのれ)の肢体(からだ)〟に未来(さき)を重んじ、幻覚(ゆめ)の故縁(えにし)に傀儡(どうぐ)が集まる〝自由〟と〝現行(いま)〟との不惑(ふわく)の程度は、分厚(あつ)い文言(ことば)に自由と盛(さか)れる「文言(ことば)通りの佳日」と成った…。退屈(ひま)を余せる浮浪の論議は現行(いま)も旧(むかし)も美声(こえ)を通して、一人(ひと)の背中に可笑しく燃え立つ余韻を小敗地(アジト)の故縁(えにし)を失くさせ、漆黒(くろ)い真話(しんわ)に次第に近付く向日と未(いま)との美胎(びたい)を保(も)った…。紅(あか)く成り立つ不可思(ふかし)の唄には「自由」を愛する孤録(ころく)を忘れて、成人(おとな)と児(こども)の胎児の宿りを意味に向け据え小躍(おど)りを培い、現行(いま)の幻(ゆめ)から孤高を置き去る不安と暗(やみ)との思乱(あらし)は素通り、未来(さき)に好く観た孤録(ころく)の翳りは不義を統(たば)ねる未活を象(と)った…。明日(あす)の肴(さかな)に夢中が息衝く自己(おのれ)の不和には自由が着飾り、白亜(しろ)く成り立つ人間(ひと)の淡壁(かべ)には魅惑に汚(よご)れた個録(ころく)が居座り、一人(ひと)の背中に淡い記憶がどんどん溜まれる孤軍の人山(やま)には、幻(ゆめ)の活き血が鼓膜に響ける脆弱(よわ)い文言(ことば)を淀ませ出した…。男女(ひと)の不和から生憶(きおく)が寄り添い、愉しい佳日は四季(きせつ)を忘れて淀んで行っても、茶色い景色は人間(ひと)を和ませ不安と迷路の深みを象(と)ったが、人間(ひと)の四季(きせつ)の文言(ことば)の人陰(かげ)には幻覚(ゆめ)の壁(かべ)など自由に往き交(か)いう、低い宙(そら)から孤独を湿らす〝虫の吐息…〟は自虐を射った…。一人(ひと)の利口は愚行(おろか)を採り添え、脆弱(よわ)い佳日は盛(さか)りを見忘れ、低い温度の人間(ひと)の日々には無効を想わす規律が降(お)り立ち、退屈(ひま)が余せる人の欲には未来(さき)が好く立ち…、日々の要(かなめ)を自在に乞うのは優しい幻(ゆめ)への奇想であった…。分厚(あつ)く仕上がる一人(ひと)の白壁(かべ)には人密(みつ)が阿る思乱(あらし)が擦(す)り抜け、幻覚(ゆめ)と生憶(きおく)の自由の対岸(きし)から一人(ひと)を見限る孤録(ころく)を揺らせ、明日(あす)と現行(いま)との私欲(よく)の身元は易しい素顔を体裁(かたち)に演じて、日々の空間(すきま)へ意志を注(つ)ぎ込む思惑ばかりを自然に象(と)った…―――。幻覚(ゆめ)に蔓延る頑なばかりが個録(ころく)を見忘れ廃れて行っても、脆弱(よわ)い人形(かたち)を無惨に愛する浮浪と独理(ドグマ)の界(かぎり)を見渡せ、安い既知から不毛を透らす過去(むかし)の未完(みじゅく)に波紋を練った…。未知の夕べに知り合いが来て、脆弱(よわ)い独理(かたり)と栄華を据えても、未来(さき)を通せる思乱(あらし)の身重と旧来(むかしながら)の神楽(かぐら)は卑しく、一人(ひと)に纏わる自重の温故は日々に逆(さか)らう犠牲を得て居た。日々から俗世(ぞくせ)が成り立ち、旧来(むかしがたり)の逆目(さかめ)は兎も角、未来(さき)に演じる旧(むかし)の二重(ふたえ)は〝日々の上手(じょうず)…〟を気楼に差し替え、幻覚(ゆめ)と自己(おのれ)の豊穣(ゆたか)の温故は却って見紛う白梅から採る…。日々から灯篭(あかり)が現れ、幻覚(ゆめ)の寝床に未来(さき)が消えれば、宙(そら)に蔓延る無音の音色(ねいろ)は永久(とわ)に流れる生憶(きおく)を掌(て)に彩(と)り、不和に敗れる負け惜しみに発(た)つ一人(ひと)の家屋に一幻(ゆめ)だけ見忘れ、日々の奈落に不毛を見渡す至純(しじゅん)に透れる滑稽差(こっけいさ)を観た…。

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 …狸娘は俺に会って俺に「付き合ってくれ」と言う旨を言われた瞬間、「えー、こんな私でホンマに…のー?(笑)」や「仕方無いなぁー」等、明るい笑顔を以て俺に応えてくれて居た。俺は殆ど進展して居なかった顔白女との恋を成就させるより、狸娘(かのじょ)との恋・結婚を成就させたいと思った。

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 柔裸(やわら)の娘に千夜(とばり)が降(お)り立ち、自己(おのれ)の不幸が永久(とわ)に寄る頃、無惨に舞い散る孤独の揺らぎは未信に基づく文言(ことば)を過ぎ去り、一人(ひと)の小敗地(アジト)に物憂い案山子は美声(こえ)を失くして一通(とおり)を過ぎ去り、一人(ひと)の孤独に自由が発(た)つのは無限から成る有名だった…。白亜(しろ)く過ぎ去る孤独の自主(あるじ)は過去に導く加減を識(し)りつつ、無期限から成る故録(ころく)の空間(あいだ)は自己(おのれ)の視(め)に立つ不彩と成り活き、無心に成り立つ不義の逆目(さかめ)は過去の概(おお)さに宙(そら)を乞う儘、一人(ひと)の空間(すきま)と御供の揺蕩(ゆらぎ)は人密(みつ)に歩める俚諺を識(し)った…。未完(みじゅく)に積もれる孤録(ころく)の幻見(ゆめみ)は自己(おのれ)の素顔に巨躯を従え、自己(おのれ)の一通(とおり)に素顔を晒せる幻(ゆめ)の小宙(そら)には際限など無く、白亜(しろ)く輝く刹那の夢路は不毛の空間(あいだ)を滾りに堕ち着け、退屈(ひま)を安転(ころ)がす不和の千夜(とばり)は人間(ひと)に片付く乱心(こころ)を保(も)った…。気楼に基づく滑稽(おかし)な幻見(ゆめみ)は鷲掴みにした生憶(きおく)を悩ませ、広い背中を無心に見下ろす過去の正義とあやふやに観た…。自己(おのれ)の肢体(からだ)は転々(ころころ)安転(ころ)がる自由気儘の安土を画(え)にして、女性(おんな)の情(じょう)裏切りだけ成る人間(ひと)の孤録(ころく)は情緒を愛して、段々静まる無機の故縁(えにし)は無根に羽ばたく復活だけ識(し)り、大宙(そら)の裾から自覚(かくご)が酔わせる不問と自主(あるじ)の呼吸を呑んだ…。白亜(しろ)く荒んだ人陰(かげ)の幻(ゆめ)には未来(さき)に転ずる暗夜(やみよ)が擦(す)り抜け、未知の影から響きが絵に立つ不要の輪舞曲(ロンド)が人形(かたち)を整え、過去に息衝く無価値の雫は不養(ふよう)に出(い)で立つ音頭を象(と)った…。旧い故縁(えにし)の呼吸の傍(そば)から幻(ゆめ)の生憶(きおく)は擦(す)ら擦(す)ら流行(なが)れて、白亜(はくあ)の四季(きせつ)に不当が基づく暗(やみ)の温度と指標(しるべ)は囁き、一幻(ゆめ)の真昼に滞りを買う荒れた人姿(すがた)の基調を捥いだ…。暗(やみ)に静まる無口の躰は未活を奪(と)り得る不本を表せ、一人(ひと)と一人(ひと)との身欲(よく)の素顔を未活に求める不頼を愛して、一幻(ゆめ)の暗夜(やみよ)に仕切りを保(たも)てる自己(おのれ)と神話の透りの角(かど)には、人密(みつ)に逆らう旧(むかし)の翳りが不和に静める無心を買った…。賭けに老い往く旧(むかし)の疑心は不意に基づく琥珀の脚色(いろ)から無機に紐解く自主(あるじ)を好く観て、一幻(ゆめ)の室(むろ)から達観して生く不老の空間(あいだ)を不和に片付け、一女(おんな)の途切れを安心(こころ)に吟味(あじ)わう一男(おとこ)の生義(せいぎ)を疑暗(ぎあん)に賭けた…。不信に脚色付(いろづ)く基(もと)の標(しるべ)は自然(あるじ)を忘れて自由に成り立ち、退屈(ひま)を余せる身欲(よく)の素顔は幾晩掛けても身欲(みよく)を好く採り、固く成りつつ気味(きみ)を忍ばす人間(ひと)の温度に頑なさえ識(し)る…。自己(おのれ)の正義を身欲(みよく)に高らめ、正義と不正の色葉(いろは)に問うのは雀から見た小宙(そら)の辺りで、暗(やみ)の真偽に未知を彩る〝幻見(ゆめみ)と嫉(そね)み…〟は樞(ひみつ)を従え、私欲(よく)の宝(たから)を気色に荒げる孤高の輪舞曲(ロンド)を絶対値に観た…。幻覚(ゆめ)の一声(こえ)から寡黙が通れる白亜(しろ)い素顔は気色を好く観て、一人(ひと)と人間(ひと)とが生果を問わずの寝室(ねむろ)の翌朝(あさ)から恰好(かたち)を揺らし、悲観の空間(すきま)に自主(あるじ)を詠むのは分厚(あつ)い人壁絵(かべえ)の純度を列(れつ)に観ながら、過去に並べる旧(むかし)と現行(いま)との暗(やみ)の合図の人形(かたち)と成った…。

      *

 …青白い顔の女は躰が細く、愛露(エロス)を問う際、むにゅむにゅ感の愛露(エロス)が無く、その点、狸娘ちゃんには、俺に小学校の頃から密かに好かれた事、俺に密かに可愛く思われた事等の背景が在り、なお中学から高校時に於いて、更に彼女の女体はしっかり脂肪を付けた事により足と尻とを異様にぶっとくデカくした、と言う利点が在る。〝狸娘と結婚したい〟と俺が思ったのは、狸娘の豊満による官能に強く起因して居る。とにかく俺はその時、狸娘の狸の様な、黒ずんだ太腿(ふともも)の柔肉・女肉(にょにく)に遣られてしまって居り、狸娘(かのじょ)と付き合う事に先ず躍起に成った。(しかし、実際に狸娘の裸・太腿・尻等を見たシーンは無い)。俺は寝る前、狸娘の事を思い出し、フェイスブックで彼女の記事を探して居た。

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 無価値の時計に界(かぎり)が見え立ち、浮浪の合図に度肝を観る時、幻(ゆめ)の夜半(よわ)から途切りが発(た)つのは人山(やま)の空虚と身欲(みよく)を染めつつ、自己(おのれ)の浮薄に孤高が降(お)り立つ二羽(にわ)の小禽(ことり)の私欲(よく)を狙った…。紺(あお)い気色の脆さの許容(うち)には固陋が湧き立つ静寂(しじま)と同じで、淡い由(よし)から苦労が先立つ不彩(ふさい)の小敗地(アジト)にその実(み)が立つ時、自己(おのれ)の勝気(かちき)は非道を二重(かさ)ねる未活(みかつ)ばかりの無駄を嫌った…。明日(あす)の麓にその実(み)を委ねて、浮浪に見渡す過去(むかし)を飼う時「苦労の水面(みなも)…」は葦(あし)を忘れる孤独と快無(オルガ)の二本立てに成り、幻覚(ゆめ)に見積もる不和と懐古(レトロ)は一通(とおり)を培う夜伽を折った…。過去に息衝く木霊の自主(あるじ)は端正(きれい)に纏わる女性(おんな)を改め、人間(ひと)の魅惑に陽(よう)が織り成す古豪に見渡す無力を確かめ、脆弱(よわ)い女性(おんな)と凝(こご)りを忘れた〝人の壁(かべ)…〟との前戯(ぜんぎ)を彩(と)った…。幻(ゆめ)の活路と想いを詠むうち身活(みかつ)の内(なか)には〝淡路〟が成り立ち、幻覚(ゆめ)の静寂(しじま)に身欲(みよく)が素通る暗(やみ)の過去など人密(みつ)に配する個録(ころく)と同じく、幻(ゆめ)の信仰(まよい)に自体(おのれ)を相(あい)する不動の小敗地(アジト)を空転(ころ)がす人山(やま)には、淡く廃れた無暗(むやみ)に活き尽(き)る無垢の小敗地(アジト)を精神(こころ)に保(も)った…。紅(あか)い途切りに悪夢を盛(さか)らす不能の相図(あいず)は乱心(こころ)を透らせ、自己(おのれ)の不義利(ふぎり)に人密(みつ)が集める不和の小敗地(アジト)は激動(うごき)を改め、幻覚(ゆめ)の真話(しんわ)に無垢を気取らす暗(やみ)と自己(おのれ)の混沌(カオス)は未(いま)でも、過去を呼び出す無口の日々には呼吸を集める素潜りだけ観た…。白亜(しろ)く成り立つ神秘(ふしぎ)の要(かなめ)は人密(みつ)に歯向かう夜通しを観て、肴(さかな)の幻(ゆめ)から大宙(そら)を高める身活(みかつ)の遊戯を鼓膜に突き付け、暗黙(やみ)の最中(さなか)に一女(おんな)が佇む過去の信仰(まよい)を自由に保(も)った…。明日(あす)に成り立つ不機嫌にはもう〝暗(やみ)の個録(ころく)…〟が炬燵を欲しがり、人密(みつ)に成り立つ旧(むかし)の塞ぎは過去(むかし)の不義から乱心(こころ)を掘った…。分厚(あつ)い人壁(かべ)から旧来(むかし)を立たせて漆黒味(くろみ)が発(た)たせて、白亜(しろ)く盛(さか)れる浮浪の小敗地(アジト)は無垢に勤しむ無産を欲しがり、白亜(しろ)く揺さ振る過去の浮腫(むく)みは披露と現行(いま)との女性(おんな)に成り立ち、白夜に立つのは不倖の杜から浮浪と始まる一幻(ゆめ)の人形(かたち)の無想であった…。一人(ひと)の空気(しとね)は神秘(ふしぎ)が成り立ち暗(やみ)と未(いま)との不幸を掘り立ち、暗黙(やみ)に匿う独気(オーラ)と神秘(ふしぎ)は華奢に見積もる男性(おとこ)と盛(も)った…。漆黒(くろ)く成り立つ神秘(ひみつ)の不思議は白亜(しろ)い人形(かたち)の純(うぶ)に掘り立ち、翌朝(あさ)と不幸の身欲(よく)との効果は人密(みつ)に塞がる無活に落ち着き、浅い麓に朝日が立つのは暗黙(やみ)と退屈(ひま)との孤独を描き、翌朝(あさ)に好(よ)く似た無産と幻想(ゆめ)との古豪の日々には体裁(かたち)を彩(と)った…。棚に集まる男女(ひと)との空間(すきま)は浮浪に気取れる乱心(こころ)の躍動(うごき)に…、人密(みつ)に解(ほぐ)れる無垢に脅せる明日(あす)の幻想(ゆめ)には未亡に点(とも)れる器(うつわ)を保(も)った…。一人(ひと)の躍動(おどり)を何処(どこ)まで行っても〝一女(おんな)の旧巣(ふるす)…〟と置き換えながらも、暗黙(やみ)の気取りを好く観た儘にて、明日(あす)の乱心(こころ)を欲に掲げる〝無暗矢鱈(むやみやたら)…〟の双六(すごろく)とも観る…。

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 …狸娘は既に妊娠して居た。一人目の懐妊である。相手は誰だか知らないが、彼女は昔、遊び人だった。遊女と呼ばれても可笑しくない事実が、彼女の内実に在った。所謂る、不良娘だったのだ。おそらくその頃に、勢いに乗って、適当に付き合った何処(どこ)の馬の骨かも知れない男と付き合い孕まされて、子供が出来たと知ると途端に男に逃げられたのであろう。彼女は既にバツ一(イチ)だった。

      *

 無知に息衝く孤独の日々から暗黙(やみ)に色付く白亜(しろ)い佳日と揺るぎが成り立ち、日々の宙(そら)から夢中と駆け生く無刻(むこく)の旋律(しらべ)は不彩(ふさい)を保(も)った…。無知の初出(いろは)を無言に蹴散らせ不毛と大樹(たいじゅ)の向日の日々には、漆黒(くろ)く靡ける小宙(そら)の目下(ふもと)の不彩(ふさい)と単色(リズム)が無音を講じた…。白亜(しろ)く色立つ無根の暗(やみ)から小宙(そら)が息衝く目下(ふもと)を拵え、人密(みつ)と現行(いま)との不俱の暗(やみ)には人間(ひと)の無形(かたち)と愚問を透せる不機嫌だけ在る…。無知の日々から翌朝(あさ)が成り立ち無産の日々との予想が成り立ち、不備の盛(さか)りが脚色(いろ)を付け往く夢中の脚色(いろ)との不満が発(た)った…。白亜(しろ)く成り立つ過去(むかし)の脚色(いろ)には白亜(しろ)い吐息と不敗が色立ち、分厚(あつ)い日々との葛藤だけ観る無機に色立つ人形(かたち)が立った…。漆黒(くろ)く聳える黒き翌朝(あさ)から無知の色気と乱心(こころ)が合され、日々に片付く花の蜜には無言と現行(いま)との嗣業を保(も)たせた…。日々に息衝く不彩(ふさい)の脚色(いろ)には自己(おのれ)の過渡期が不信と色立ち、無垢と過去との不法の脚色(いろ)とは白亜(しろ)く成り立つ無効の暗(やみ)とは不審に煩う高みを象り、無信に盛(さか)れる孤独の自覚(かくご)は分厚(あつ)い人壁(かべ)への無言を訓(おし)えて、日々に盛(も)り立つ神秘(ふしぎ)の柔らは不幸と櫓の美声(こえ)に宿った…。無垢に乗り立つ乱心(こころ)の身欲(よく)には不審と未(いま)との加減が成り立ち、活き活きして居る不幸の日々には乱心(こころ)と暗(やみ)との無垢に成り立つ翌朝(あさ)に逆行(もど)った…。不審に成り立つ欲の立ち身(み)は欲朝(あさ)と未(いま)との暗黙(やみ)に向かって、白亜(しろ)く成り立つ不彩の色香(いろか)は白亜(しろ)い脚(あし)への力(ちから)が湧き立ち、夢中の流行(ながれ)と過去の懊悩(なやみ)は不審に色立つ疑惑を保(も)った…。分厚(あつ)く成り立つ人壁(かべ)の温度は無信に成り立つ不惑に群がり、母と息子の生絆(きずな)の懊悩(なやみ)は不幸に立たせる色香(いろか)と成った…。翌朝(あさ)の経過(ながれ)が人間(ひと)を訓(おし)えて、旧い人形(かたち)に次第に好く観る文言(ことば)の逆行(もどり)と欲が実った…。無知に色立つ不義と未(いま)とは分厚(あつ)く立たせる未解(みかい)と固まり、不審に色合う無知の交響(ひびき)は幻(ゆめ)の神秘と乱心(こころ)を盛(も)った…。旧い生憶(きおく)に色めく人姿(すがた)は翌朝(あさ)と過去との身欲(よく)を吟味(あじ)わい、幻(ゆめ)の初めに不安と盛(さか)れる無知に色付く佳日を振(ふ)った…。一人(ひと)の代わりを無謀に片付け、母性(はは)に色立つ不思議と逸(はや)りは見境無いほど精神(こころ)を保(も)たせて、幻覚(ゆめ)の周りに表情(かお)を発(た)たせる不信と暗(やみ)との演戯を盛(も)った…。干乾び始める無垢の初めは未亡に彩る神秘(ふしぎ)を発(た)たせて、固陋と現行(いま)との過去の連夜(れんや)は一連(ドラマ)を這わせる惨さを発(た)たせた…。翌朝(あさ)に成り立つ無効と脚色(いろ)とは幻(ゆめ)の自覚(かくご)に男性(おとこ)を立たせて、一人(ひと)に始まる思春の身欲(みよく)には無謀の盛(さか)りの不彩(ふさい)に成り立つ…。幻覚(ゆめ)と精神(こころ)に翌朝(あさ)が成り立つ舗装に始まる乱心(こころ)が立ち活き、翌朝(あさ)と現行(いま)との乱心(こころ)の凄味(すごみ)は無信に色立つ哀れを買った…。分厚(あつ)い人壁(かべ)から色香(いろか)と凄味は、普遍と現行(いま)との暗黙(やみ)を仕上げる孤高の浅みを不座化(ふざけ)て識(し)った…。未知に象る無効の日々には一人(ひと)に盛(さか)れる美心(びしん)が成り立ち、白亜(しろ)く成り立つ無垢の交響(ひびき)は土地の記憶を象徴にした…。門(もん)の許容(うち)から不通が素通り、過去の現行(いま)との凄味を詠むのは不彩と懐古(かいこ)の身欲(よく)を発(た)たせて、不義に始まる乱心(こころ)の欲には無審(むしん)に匿う朝陽が照った…。一人(ひと)に乗り立つ乱心(こころ)の向きには過去に成り立つ神秘(ふしぎ)を透らせ、不信に色立つ無機の幻覚(ゆめ)には不彩と過去(むかし)の文言(ことば)が鳴った…。

      *

 …俺達は旅館兼飲み屋に居た。何処(どこ)かの高校の様(よう)な校舎の屋上を通(とお)って、飲み屋(そこ)へ行くのである。疎(そぼ)ろ顔した級友に似たゲジゲジ男を始め、これ迄に知り合った輩達が俺達(俺と狸娘)と同期に成った様に、きちんと設けられた飲み会の席に着いて居た。総勢、八~十人程度である。

      *

 …無根の日華(ひばな)が華奢を相(あい)して、通り過ぎ行く過酷の側(そば)には揺らぎが静まり、白亜(しろ)く成り立つ自由の裾には身欲(よく)に見紛う個録(ころく)に現れ、無知に息衝き自由を紐解く不審に飛び乗る孤独を識(し)った…。無根の現実(リアル)に素性を堕とし、白亜(しろ)い息吹に人密(みつ)が生くのは、自己(おのれ)の肢体(からだ)と孤独の愛露(あいろ)が寄進を透せる文言(ことば)を投げ掛け、自由を連れ添い旧(むかし)に佇む自己(おのれ)の生気を過去に恨むは、過信に基づく自由の相図(あいず)と〝現実(げんじつ)〟ばかりの情緒を編んだ…。白亜(しろ)い千夜(とばり)に体形(かたち)が静まり、憤慨して生く児(こども)の未知には過録(かろく)が訪れ、低い白雲(くも)から途切りを透せる不侭(ふじん)の絵図には弱体が有り、不利に誤る孤独の盲者(もうじゃ)は録音され往く孤独と死んだ…。自由に集まる無根の努力は、表情(かお)に集まる気楽(けらく)に敷かれて、初めから無い「相(あい)する人」との孤業(こぎょう)に突き出る旧来(むかし)と同じく、過去に沿うまま明日(あす)を按じた寝室(ねむろ)の化けから記憶が跳んだ…。気楼の姿勢(すがた)に未然が絡まり、孤業(こぎょう)に繕う夜の星には弱胎(じゃくたい)が跳び、憤慨して生く児(こども)の生憶(きおく)は愚問に忍べる未来を期(き)すのと無音の長者と縁側だけ観て、分厚(あつ)い静寂(しじま)に魅力を奏でる〝不安〟と〝活き路(じ)〟の開闢を観た…。不倖に遮る文言(ことば)の血路は無心に透せる無暗(むやみ)に労い、明日(あす)の小手から生憶(きおく)を牛耳る夜半(よわ)の目下(ふもと)は可笑しく成り立ち、憤慨して生く孤独の主(あるじ)は〝児(こども)〟を残せる往路(おうじ)を寝かせて…、不安に片付く室(むろ)を平和に人密(みつ)を欲しがる生憶(きおく)を魅せた…。生憶(きおく)の内(なか)から透りが眩い人の傘下はもどろを費やし、人間(ひと)の概(おお)くに精神(こころ)を解(と)かせる不利の様子は千夜(とばり)を拵え、自己(おのれ)の生憶(きおく)に無茶が紐解く脆弱(よわ)い目下(ふもと)は意固地を脱ぎ捨て…、弱り果て生く小声(こえ)の内には身寄りが無いのを身寄りとして居た…。幻(ゆめ)の生録(きろく)と淡路が生い立つ無垢の孤業(こぎょう)は柔裸(やわら)を脱ぎ捨て、一女(おんな)の翳りを未来(さき)へ通せる不頼(ふらい)の自覚(かくご)は余算(よさん)を観た儘、無言に傅く自己(おのれ)の家来は未知を紐解き融通さえ見て、白亜(しろ)い凝(こご)りを自体(おのれ)に酔わせる不頼の暗義(あんぎ)に魅力を退(の)けた…。幻覚(ゆめ)の灯(あか)りに身重が成り立ち、不明と審議の目下(ふもと)は現行(いま)でも、幻(ゆめ)の成果(さき)にて哀れを乞わせる過労の相路(あいじ)を未婚に組み立て、幻覚(ゆめ)の神秘に人密(みつ)を侍らす無効の日々から遠慮が発(た)つのは…、幻(ゆめ)の一女(おんな)の魅力と呆(ほう)ける翌朝(あさ)の静寂(しじま)に昇れる吐息だ…。過審(かしん)に基づく不名誉から見て、無尽に怠(だら)けた無憶(むおく)の道標(しるべ)をその掌(て)に観る内、白亜(しろ)く塗られた人の壁には無知の城には脆弱(よわ)い体形(かたち)が紆余々(うようよ)跳んだ…。分厚(あつ)く成り立つ不安の肖像(かたち)は自己(おのれ)に紐解く哀れを詠む内、現実(リアル)と幼稚が流行(ながれ)に従う現代人(ひと)の愚図など陽気に観た儘、一幻(ゆめ)と孤録(ころく)が杜撰に蠢く夜半(よわ)の目下(ふもと)は可笑し味(み)だけ観て…、一人(ひと)の生憶(きおく)を無信に宿せる不利の翳りをその芽(め)に置いた…。幻(ゆめ)の坂から奈落が飛び出し、人間(ひと)の主情(こころ)を脆味(よわみ)に識(し)る頃、自己(おのれ)の総身は不和を渡れる〝一人(ひと)の孤独…〟と哀れを識(し)る儘、明日(あす)の果楽(からく)を自由に哀(あい)せる不安と夜宙(よぞら)の呼吸を呼んだ…。幻覚(ゆめ)に集まる無言の目下(ふもと)は日暮ればかりが自在を取り次ぎ、旧い振り見て現行(いま)を直せる、脆(よわ)り始めた一女(おんな)を描(か)いた…。

      *

 …俺は、この「飲み会の席」に来る迄に通る校舎の屋上で、屋上で寝そべってた狸親父に、黒ずんだ狸娘とこれからきちんと付き合える否か、に就いていろいろ聞いたり言われたりして居た。俺は、黒ずんだ狸娘が今懐妊して居る事を承知して「付き合う」と狸教授に告げる事が、今後の自分の為の保障に成ると思って居た。そうして置く事で、何か在って俺が彼女、周りへ対する何等かの不祥事を起こした場合に、助かる、と踏んだからだ。狸親父は、自分をゆとりのある大きな器の男と見せる為に、例えば教授なんかがよく遣ると想われる素振り・様子を俺に見せ、寝転びながら大きく伸びをした様(よう)に思えた。

      *

 …柔い丸味(まるみ)を遂行して活き精神(こころ)の目下(ふもと)と誤解が遠退き、不安と現行(いま)から未婚が破れる呼吸の脚色(いろ)への不機嫌を観た…。白亜(しろ)い笑みから一女(おんな)が活き発(た)ち、不安に寝そべる呼吸の不埒は〝活き…〟を気にした路頭に競り出し、不安と現行(いま)から固陋の幅から身重と果(さ)きとの色香(いろか)が練られて、家屋に見積もる自然(しぜん)の色葉(いろは)は初歩(しょほ)を忘れる呼吸を通した…。未知に活き尽(き)る不埒の合間は自覚(かくご)と現行(いま)との白衣(ころも)の軽差(かるさ)が不毛と吐息の行方を見下ろせ、不毛に活き尽(き)る不安の小敗地(アジト)は見本に遮る人形(かたち)を盗(と)った…。四方(よも)の流行(ながれ)に空虚が成り立ち、暗(やみ)に活き発(た)つ精神(こころ)が見出し、小宙(そら)に巻き立つ不安の色葉(いろは)は加減に色発(いろた)つ不明と合った。暗(やみ)に巻き立つ余韻の空気は一人(ひと)の意図から不悶(ふもん)を発(た)たせて、微妙に湧き立つ不問の自主(あるじ)は価値に見立てる呼吸を突いた…。暗(やみ)と現行(いま)との純心(こころ)の殺気は過去に湧き立つ〝電子〟を画(かく)し、人壁(かべ)の周囲(まわり)に不本が成り立つ不倖と逆(さか)との不悶(ふもん)を買った。不解に降(お)り立つ精神(こころ)の懊悩(なやみ)は向日が成り立つ思春(ししゅん)を象り、漆黒(くろ)味気(あじけ)に身重を馴らせる〝不倖〟と現行(いま)との正義を合せた…。白亜(しろ)く成り立つ不幸の末(すえ)には分厚(あつ)く成り立つ乱心(こころ)が二重(かさ)なり、暗黙(やみ)に成り立つ呼吸の続きは不悶(ふもん)と生義(せいぎ)の青さを射った…。黄泉の白亜(しろ)さに人形(かたち)が整い、幻覚(ゆめ)と初めに未覚(みかく)を保(も)つのは一人(ひと)と神秘(ふしぎ)の葛藤に在る…。未惑(みわく)を透せる不悶(ふもん)に在るのは無垢と不活の解脱を通じて、不変に色立つ不義の逆目(さかめ)は不幸に囲める未来(さき)を信じた…。無垢の色香(いろか)は不明に色立ち、過去に塞げる未来(さき)を安らげ、幻(ゆめ)の小敗地(アジト)に色煌(いろめ)き立つのは不機嫌から成る乱心(こころ)が合さり、不幸と明日(あす)との無垢の最期は明日(あす)の意味から敗走して居た…。未知に描(か)き尽(き)る不敗の色香(いろか)は人密(みつ)と小宙(そら)との普遍を顕し、過去と未来(さき)との不遇の勝機は無彩(むさい)に色立つ無根と成った…。白亜(しろ)く成り立つ不幸の小敗地(アジト)は一人(ひと)と未(いま)との暗(やみ)を掲げて、無心に色立つ不幸の自滅(ほろび)は旧い人密(みつ)への転倒を得た…。意味を成すのは宙(そら)に気走(きばし)り、非道と現行(いま)との果(さ)きを象る不彩の色葉(いろは)の不彩であって、白亜(しろ)く発(た)たせる不倖と現行(いま)との身欲(よく)の小声(こえ)から隔離され活き、人間(ひと)に降(お)り立つ無垢の小言(ことば)は未来(さき)を彩る不覚を彩(と)った…。明日(あす)の孤踏(ことう)に感覚(いしき)が成り立ち、自己(おのれ)の過去から肢体(からだ)を立たせる普遍の活き血を無解を透し、分厚(あつ)い人壁(かべ)から色香(いろか)を牛耳る不解と明日(あす)との欲を乞わせて、明日(あす)の初歩(いろは)を小言の論破に不明と通せる、不義利(ふぎり)を彩(と)った…。幻覚(ゆめ)の体裁(かたち)に未完(みじゅく)が成り立ち、不幸の空間(あいだ)の温味(ぬくみ)を織り成し、低い天井(そら)から不完を這わせた無垢の体裁(かたち)と未完(みじゅく)が降(お)り立ち、翌朝(あさ)に好く観る女性(おんな)の柔(やわ)み不解を象る小宙(そら)に宿った…。意味に象る無屈(むくつ)の欲には白亜(しろ)い四季(きせつ)の現行(いま)が集まり、明日(あす)に始まる無屈の暗(やみ)には分厚(あつ)い人壁(かべ)への未来(さき)が満足(みた)った…。

      *

 …「俺は彼女のお腹の中に子供が居ても、承知で結婚します…!」

という言葉が、やはり空(むな)しく俺の心中(こころ)と周りに飛び交い始める事と成った。目先の獲物に釣られて彼女に跳び付き、早くも後悔し始めた。

 飲み屋に化した旅館兼飲み会の席に、やはりメンバーは座って居る。狸教授を上座に座らせ、俺の左前方に狸娘が居た。好い加減、場が打ち解けて来た頃、俺が狸娘の顔を見ると、娘は俺に何か言いたげな顔をして居り、俺がぷいと顎をやって玄関の方を指すと、彼女は周りの皆にバレない様にと、隠れた微笑を俺に差して頷いた。それから、俺と狸娘は、

(狸娘)「ちょっと電話して来ます」

(俺)「あ、じゃあ俺も付いて行きます」

との二言で、連れ添う形で会席から出て行った。

      *

 …日々の乱心(こころ)は無効を呼び寄せ、白亜(しろ)い途切りに人密(みつ)から残香(かおり)が保(も)ち込む人壁(かべ)の街へと生育(そだ)って行った…。白亜(しろ)く尖れる不法の千夜(とばり)は悲惨を過(よぎ)れる無知に落ち着き、不安と現行(いま)から過去が保(も)ち込む幻(ゆめ)の生果を見送り出した。不遇に佇む宙(そら)の人には暗(やみ)と現行(いま)との不幸を元に、過去に基づく不完の一幻(ゆめ)には不毛に始まる悦(えつ)に至った…。過去と未(いま)との不信の幻覚(ゆめ)には文言(ことば)に基づく乱心(こころ)が湧き出し、初心に始まる無垢の生憶(きおく)と暗(やみ)に照らせる愚昧を見下ろせ、小宙(そら)の高みに安堵を零せる〝奈落〟と〝疑惑〟を花瓶に挿した…。分厚(あつ)い生憶(きおく)に酔わされ乍らも文言(ことば)の窮地に身塵(みじん)が散り出し、暗(やみ)に阿る欲の彩果(さいか)は過去を見下ろす無尽に練り出し、白亜(しろ)い刹那の生憶(きおく)は現行(いま)でも夜半(よわ)の余震に一女(おんな)を片付け、紐を通せる旧い屍(かばね)は身欲(みよく)の翳りを延々問うた…。白亜(しろ)い四季(きせつ)に孤独が鳴り往く一人(ひと)と乱心(こころ)の千夜(とばり)は現行(いま)でも、暗黙(やみ)の静寂(しじま)に刹那を乞わせる人の髑髏と夜半(よわ)を過ぎ去り、未活(みかつ)に按ずる児(こども)の毒牙は故縁(えにし)を忘れて一夜(とばり)を置き棄て、暗(やみ)に還れる疑惑の長(ちょう)には不安と現行(いま)とが逆行して居た。月夜の最中(さなか)に男女(ひと)が現れ、自己(おのれ)の美体(からだ)は〝一女(おんな)〟を着飾り、柔い故縁(えにし)に表情(かお)を観せ往く精神(こころ)の生義(せいぎ)と不完を身に付け、過去に導く古業(こぎょう)の性(さが)など瞬く間にして大宙(そら)を仰いで、一人(ひと)の正義を無言で馴らせる永久(とわ)の独語(かたり)を延々保(も)った。過去の盛(さか)りに〝明日(あす)…〟が映え出し、未完(みじゅく)の日(ひ)の粉(こ)が杜撰を報せど、幻覚(ゆめ)の高みに仄(ほ)んのり立つのは低い小宙(そら)への懐かしさに在り、過去の文言(ことば)を身欲(よく)に任せて自由を忘れた恋を睨(ね)めても…、一人(ひと)の佳憶(かおく)に仄煩(ほとぼ)り冷め生く一端(ひとつ)の気配に人間(ひと)を叫んだ…。白亜(しろ)く成り立つ無機の涼風(かぜ)には〝不安と現行(いま)…〟との予報が成り立ち、無法の空間(あいだ)へ覗かす不機嫌から成る温度の得手には、不解に成り立つ乱心(こころ)の盲(もう)など過去の規律(おきて)へ巣立って行った…。〝詰らぬ男だ…〟精神(こころ)の共鳴(さけび)が問わず語りで、不遇を気にする無根の思乱(あらし)は吐息を見送り、白亜(しろ)く佇む明日(あす)の呼吸(いき)には未憶(みおく)を揺さ振る気憶(きおく)が飛び交い、思春(ししゅん)の魔の手が警告して往く無想の快無(オルガ)の小敗地(アジト)を観て居た…。明日(あす)の孤独を今日に保(も)ち挙げ、人密(みつ)に想わす人間(ひと)の孤録(ころく)は意味を酔わせる浮浪を身に付け、一人(ひと)と乱心(こころ)の暗黙(やみ)の空気(しとね)は無知に彩る未活を踏んだ…。無知に仕留める不安の小声(こえ)には膜を張り生く夢想が活き着き、白亜(しろ)く成り立つ無垢の万(よろづ)は人間(ひと)に寄り着く過去を見せ付け、旧い人形(かたち)の不幸の人姿(すがた)は未信に基づく紺(あお)さを蹴った…。街の過去から愛露(エロス)が象る未婚の気色は上辺(うわべ)を装い、広い小宙(そら)から形を捜せる脆弱(よわ)い禿冠(かむろ)の透りはおそらく、未知に踉(よろめ)く不和の無形(かたち)と不安の生義(せいぎ)を未完(みじゅく)に詠む内、過去に捧げる呼吸の正義は夜半(よわ)を訪れ透って入(い)った…。

      *

 …狸娘の運転で、俺達はドライブをした。ハイウェイを可成りの時速で飛ばす彼女の車は、他の車をどんどん抜いた。彼女は又、「いいのぉ~こんな私でぇ~」等と控え目に、どうにかしてやりたい程の女体(にょたい)の魅力を以て、俺を誘惑して来た。俺は彼女に迫った。だが彼女は拒まなかった。二人の関係は成就した様(よう)に見えた。

      *

 過去の活き場を算段する内、耄碌して生く乱心(こころ)は上手(じょうず)に、分厚(あつ)い人壁(かべ)から既憶(きおく)に準ずる孤独と愛撫の杜撰を問うのは、分厚(あつ)い過去から生憶(きおく)が定まる未亡の魔の手の嗣業であった…。幻覚(ゆめ)の心理に文言(ことば)を惑わせ、自由に汲み取る気色の要(かなめ)は、自己(おのれ)の体裁(かたち)を美形に打ち込む牙城(とりで)の奥への通底ばかりで、旧い既憶(きおく)の脚色(いろ)の内から悶取(もんど)り打つまま女性(おんな)は遠退き、…、一人(ひと)の未完(みじゅく)が乱心(こころ)を問うのは幻覚(ゆめ)の進理(しんり)の真っ当だった…。過去(むかし)に偽る文言(ことば)の人陰(かげ)には優柔不断が可細(かぼそ)く仕上がり、人間(ひと)の孤独と翌朝(あさ)の空気(くうき)を自己(おのれ)に認(したた)め〝自由〟を拝して、陰府(よみ)の気憶(きおく)に短く整う安い体形(かたち)の悪魔を射った…。人間(ひと)の体裁(かたち)に孤独が知るうち陰府(よみ)の空間(あいだ)は素戻(すもど)りして活き、固陋の進度(しんど)に飽きが来るのを自在に気取れる温和を識(し)った…。明日(あす)の日々から生憶(きおく)が高鳴る夜半(よわ)の空気は自然(しぜん)と揃い、明日(あす)の日々から向日が佇む普遍の快無(オルガ)と虚構を崇めて、幻覚(ゆめ)の白亜(しろ)さに連鎖(くさり)を見抜ける脆(よわ)い限りを母堂(ぼどう)に識(し)った…。漆黒(くろ)い盛(さか)りに人密(みつ)を観るのは天馬(てんま)の体形(かたち)の人頭(どくろ)と成り通、〝併せ鏡…〟に自由を任せる不毛の連鎖(れんさ)は好(よ)く好(よ)く過ぎ去り、人間(ひと)の価値から未完(みじゅく)を鈍(くも)らす分厚(あつ)い盛(さか)りの故縁(えにし)を採った…。白亜(しろ)く佇む濃緑(みどり)の目下(ふもと)は核(かく)を忘れて児(こども)が寝そべり、白亜(しろ)く繋がる幻覚(ゆめ)の厚味(あつみ)に身塵(みじん)を感じて気色を牛耳り、人山(やま)に培う乱心(こころ)の旋律(しらべ)は微睡む事無く衰退して居た…。一人(ひと)の生果に活力(ちから)が漲り、翌朝(あさ)に見送る活気の暗(やみ)には、見劣りして生く人の虚(うつろ)と人陰(かげ)に隠れた欲望が活き、現代人(ひと)の生果は小宙(そら)の彼方へ虚構を乞うまま逃れて行った…。自己(おのれ)の肢体(からだ)に自由が在らねど、過去の生憶(きおく)が暗黙から成り、一人(ひと)の生路(きろ)から身欲(よく)が成るのは旧来独語(むかしがたり)の連想(ドラマ)と同じく、浅い生憶(きおく)に活路を手向ける不安と過憶(かおく)の創造でもある…。一人(ひと)の欲から悲惨が盛(さか)り、無知に掠める白亜(しろ)の空虚は女性(おんな)と現行(いま)との不相(ふそう)が載り出し、過去(むかし)と一人(ひと)との予後の空間(あいだ)は身塵(ちり)を装い無冠に安める…。過去(むかし)に掠める無知に載るのは暗黙(やみ)と現行(いま)との古今が片付き、男性(おとこ)と一女(おんな)の旧(むかし)が成るのは無心に脚色付(いろづ)く空間である。白亜(しろ)く盛(も)り立つ無彩の脚色(いろ)には「明日(あす)に限れる乱心(こころ)」が漁り、分厚(あつ)い人壁(かべ)から過去に発(た)つのは旧来(むかし)限りの恥辱であった。明日(あす)の盛(さか)りに女性(おんな)が立つのは男性(おとこ)と明日(あす)への奇妙の温味(ぬくみ)で、白亜(しろ)く載り立つ紙の皺には分厚(あつ)い人形(かたち)の信理(しんり)が在った…。幻(ゆめ)の小宙(そら)には無産の空虚と乱心(こころ)が巣立ち、一幻(ゆめ)の未完(みじゅく)と未知の若輩(やから)が翌朝(あさ)に成り立つ光明(ひかり)が成り立ち、不彩と脚色(いろ)との孤高の身欲(よく)には未覚に酔わせる女性(おんな)が発(た)った…。白亜(しろ)く成り立つ不幸と現行(いま)には浅い人形(かたち)の文言(ことば)が色立ち、無垢と幻(ゆめ)との乱心(こころ)の目下(ふもと)は無聊に導く篝火とも成る…。

      *

 …これ迄の場面が、この後(あと)の場面かで、俺は肥え太ったニートと、確か、俺の得意な文学の話で薄く盛り上がって居た。ニートが次々と、俺の趣味に関連する題材(新聞・文献等)を持って来て、まるで俺を失脚させようと企んで居る様(よう)に質問攻めして来る。傍(はた)から見ればそんなに質問されて居なかったかも知れないが、その時の俺にとってはそうである。俺はこの太ったニートが嫌いだった。何かこいつと俺は、都島の社宅の四畳半で見た様な光景・情景の内(なか)で勝負をして居た様だ。

      *

 …漆黒(くろ)い夜宙(よぞら)を不適(ふてき)に拵え、不忠に合せる幻(ゆめ)の限りは無垢の千夜(とばり)に段々素透(すどお)り、白亜(しろ)い価値から乱心(こころ)が成り立つ不幸と個録(ころく)の淡さを射った…。一人(ひと)の様子を無刻(むこく)に透せる不安と現行(いま)との不安を見定め、精神(こころ)の華(はな)から気楼が成り立つ自己(おのれ)の極みに御心(こころ)を打った…。気楼の透りに不安が発(た)つのは白亜(しろ)い入れ歯の煌びやか差(さ)に在り、不法に落ち着く乱心(こころ)の準備は生憶(きおく)に始まる未完(みかん)を突き出し、不安に通れる未活の生憶(きおく)は無垢の空間(すきま)を順々仕上げた…。過去の脆(もろ)さを無純(むじゅん)に這わせて不能と現行(いま)との精神(こころ)が成り立ち、無機の隙間へ女性(おんな)が透れる精神(こころ)の奈落を気取って在った…。不安の共鳴(さけび)が男性(おとこ)を突き差し、一女(おんな)の空間(すきま)に懐古が飛ぶ頃、一人(ひと)の体裁(かたち)が琥珀に成り立つ不義と脚色(いろ)との小敗地(アジト)を堕とし、低い小宙(そら)から無茶を見下ろす理想と順序を引っ張り出した。一女(おんな)の過去から未惑(みわく)が保(も)つのは脆(よわ)い遊戯に滞らず在り、無心に羽ばたく乱心(こころ)の悼みに女性(おんな)の温味(ぬくみ)が真逆(まさか)に素通り、幻(ゆめ)の未知から乱心(こころ)を狂わす無聊と現行(いま)との保身を置いた…。過去の許容(うち)から乱心(こころ)が成るのは未覚と現行(いま)との憤(むずか)りから成り、淡い気色が感覚(いしき)を流行(なが)れる不安と現行(いま)との驕りが昂り、迷走して往く狭い教理は〝旧(むかし)に流行(なが)れる琥珀…〟を毛嫌い、無知に列(なら)べる気心(こころ)の様子は千夜(とばり)の精(せい)から無根を打った…。一幻(ゆめ)の通りに不安が蔓延り、無痛の気色が古典を観る頃、一人(ひと)と自己(おのれ)の不遇の過去から一閃違(たが)わず不明が漲り、過去と思乱(あらし)の小声の一通(とおり)を身塵(みじん)に肖る御心(こころ)に留(とど)めて、浅い四季(きせつ)に身欲を観るのは過去と現行(いま)との古業(こぎょう)に誤り、不安に仕留める未覚の幻(ゆめ)には不想(ふそう)に蔓延る人山(やま)が募った…。人山(やま)の目下(ふもと)を凝(こご)りが見る頃、一人(ひと)の気色が幻覚(ゆめ)を買うのは無根の快無(オルガ)と聡明ばかりで、一人(ひと)の気色に見知らぬ独理(ドグマ)は柩(ひつ)の許容(うち)より再生して活き…、幻想(ゆめ)の凝(こご)りに共鳴して生く旧い佳日の空転(まろび)を識(し)った…。翌朝(あさ)の空気に自己(おのれ)が立つ頃、無憶(むおく)の景色は堂々活き出し、一人(ひと)の始めに人密(みつ)が被る〝幻覚(ゆめ)の人頭(どくろ)〟を生育(そだ)てて行った…。分厚(あつ)い人壁(かべ)から無垢が発(た)つのは不悶(ふもん)と暗黙(やみ)との乱心(こころ)の羞恥で、未完に気取れる脆弱(よわ)い信理(しんり)は不毛の宮(みやこ)を柔軟にも彩(と)り、一人(ひと)の始めに無価値を問うのは暗(やみ)と表面(おもて)の名義であった…。白亜(しろ)く漂う意識の流れを無断に窄めた小宙(そら)が集まり、脆弱(よわ)く静まる精神(こころ)の夕べは人密(みつ)に高まる無頼を見送り、一人(ひと)の夜毎を無関(むかん)に化(か)え往く不悶(ふもん)と朝陽の逆行(もどり)を見直し、一女(おんな)の目下(もと)から気憶(きおく)が過ぎ去る非道の小敗地(アジト)を覗いて行った…。幻想(ゆめ)の残骸(むくろ)を起業に観るうち夢想の気色は服装から成り、幻想(ゆめ)と不和との一灯(あかり)の傍(そば)では不悶(ふもん)と現行(いま)との脆弱(よわ)さを牛耳り、一人(ひと)の未覚を過去に酔わせる無類の小敗地(アジト)を吝(けち)って行った…。幻覚(ゆめ)に透れる児(こども)の業(ぎょう)には人間(ひと)の精神(こころ)が魅惑を着流し、過去に驚く大樹(たいじゅ)の一人(ひと)には悲壮の幻(ゆめ)から活気が漲り、分厚(あつ)く成り立つ無機の清閑(しずか)は過去を透して不安を導き、幻覚(ゆめ)の木霊を欲に換え往く不毛と最期の小躍(おど)りを保(も)った…。

      *

 …人の体裁(かたち)は軽装(ライト)に成り立ち、不感と現行(いま)との哀れの業(ぎょう)など、無心に降(お)り立つ神秘(ふしぎ)と成った…。

      *

 …向こうの個録(ころく)に愉快を吟味(あじ)わい、小宙(そら)の行方を無知に象り、無知と価値との涼風(かぜ)に乗るのは暗黙(やみ)の風紀と妄想とも成る…。明日(あす)と幻覚(ゆめ)との精神(こころ)の背中の向こうは一人(ひと)に隠れた哀しみ等在り、白亜(しろ)く途切れる涼風(かぜ)の流れは指紋と幻覚(ゆめ)との退屈(ひま)にも入(い)った…。素人(ひと)に始まる夢想の形は白亜(しろ)い残骸(むくろ)の呼吸を調え、素人(ひと)の処を整頓して生く浮浪の活き路(じ)を象り出した。幻覚(ゆめ)の空気に牡丹が活き発(た)ち、無垢に湧き発(た)つ不快に乗り立ち、過去を欲との未亡の精神(こころ)は人影(かげ)に取り添う若輩(やから)を弄(あそ)び、白亜(しろ)く成り立つ不安の人頭(どくろ)は無心と空気(しとね)の空虚を保(も)った…。一人(ひと)の空気(しとね)に幻覚(ゆめ)が成り立ち不遇の脚色(いろ)との活気は整い、一幻(ゆめ)に始まる無痛の人形(かたち)は無心と退屈(ひま)との暗(やみ)に這入った…。明日(あす)の活き血と乱心(こころ)の役目は不通の一(はじめ)に無垢と暗黙(やみ)との樞が発(た)ち、無知に勝ち取る過去の人間(ひと)には〝日々〟が盛(さか)れる経過を取り保(も)ち、幻覚(ゆめ)の活気と無効の人形(かたち)が日々を流離い生気を買った…。不彩に活き発(た)つ日々の万(よろづ)は不浪に始まる活路に成り出し、無知に乗り出す涼風(かぜ)に導き、過去と旧(むかし)の経過(ながれ)の一(はじめ)は普通の活命(いのち)と象り出せた…。小宙(そら)に活き象(ど)る未知の人形(かたち)は不通の吐息と現行(いま)とを盛(も)り出し、女性(おんな)に活き発(た)つ不安と迷路を無知の刹那に透って入(い)った…。不彩の色葉(いろは)を不幸と織り成せ、無知に息衝く人形(かたち)を馬鹿にし、価値に透れる無屈(むくつ)と精神(こころ)は不審に色付く白紙(こころ)を透らせ、無知に隠せる不彩の活き血は無彩(むさい)に片付く大樹(たいじゅ)を保(も)った…。司会の初出(はじめ)に小宙(そら)が活き発(た)ち、無知に色立つ肢体(からだ)の吐息は白亜(しろ)い日々から光沢(ひかり)を追い立て、無心の小声(こえ)から無垢を忍ぶは不彩の経過(ながれ)の活路と成った…。男性(おとこ)と一女(おんな)の過去の日々には普遍の総体(からだ)を女性(おんな)に摩(す)り替え、大宙(そら)と一幻(ゆめ)との弄(あそ)びの最中(さなか)は身塵(みじん)の生気を悦び出した…。過去に活き発(た)つ精神(こころ)の精気は無垢に色立つ不侭(ふじん)に盛(さか)り、不審の気心(こころ)と肢体(からだ)が成り立ち、不幸と列(ならび)の女性(おんな)を識(し)った…。小宙(そら)の不幸に佳日を盛(も)り出し、無垢に象る気心(こころ)の明日(あす)には男性(おとこ)の無知への人扉(とびら)が現れ、不審に象る未信と暗(やみ)との紅(あか)い夕陽は拾われ出した…。一人(ひと)の労苦と精神(こころ)の初歩には人密(みつ)に灯(とも)れる無尽の吐息が、電子の精神(こころ)と気憶(きおく)の両刃(もろは)は脚力(ちから)の人形(かたち)に潜って行った…。無知に片付く不装(ふそう)の暗(やみ)とは不明に息衝く人形(かたち)に成り立ち、白亜(しろ)く燃え立つ流行(ながれ)の身欲(よく)には不債(ふさい)に燃え立つ繁りを奪(と)った…。紺(あお)い四季(きせつ)の不毛と一人(ひと)には盛(さか)りが紐解く無信を講じて、退屈(ひま)と人間(ひと)との呼吸の総ては残骸(むくろ)に成り立つ無彩を彩(と)った…。退屈(ひま)に盛(も)り出す涼風(かぜ)の残骸(むくろ)は過去と現行(いま)との暗黙(やみ)を奪(と)り出し、分厚(あつ)い一形(かたち)に身欲(よく)を観るのは生義(せいぎ)に盛(も)り出す臨胎(りんたい)を観る…。無審に色立つ不和の正義は素人(ひと)に独語(かた)れる不夜(ふや)を彩り、白亜(しろ)く灯れる気心(こころ)の渚は流行(ながれ)に伴う無心に過ぎ去り、広い背中に未来(さき)を立たせる浮浪の生跡(きせき)を辿って行った…。自己(おのれ)の無知から精神(こころ)を這わせる浮浪の空間(あいだ)の最寄りを整え、一女(おんな)の独語(かたり)に理知を象る小宙(そら)の残骸(むくろ)に生育(そだ)って行った…。欲の人形(かたち)に不倖を盗(と)り出し、暗(やみ)の活き血に転々(ころころ)安転(ころ)がり、分厚(あつ)く成り立つ人壁(かべ)を遺せる不安と現行(いま)との皇居を象(と)った…。漆黒(くろ)く塗り立つ人間(ひと)の壁には不安と暗黙(やみ)との耄碌など張り、無知に活き発(た)つ人壁(かべ)の甲(こう)には身欲(よく)に発(た)たせる古業(こぎょう)を識(し)った…。翌朝(あさ)に色立つ神秘(ふしぎ)の現行(いま)とは〝人間(ひと)の生義(せいぎ)…〟を暗黙(やみ)に信じて、一人(ひと)の生義(せいぎ)に一撃から成る孤高の色葉(いろは)と馴らせて行った…。詩人に活き発(た)つ女性(おんな)の人形(かたち)は無垢の初出(いろは)を加減に見出せ、幻覚(ゆめ)に積もれる無力の過去の証(あかし)を生命(いのち)に盛(も)り出す不純の一重(ひとえ)に透らせ入(い)った…。小宙(そら)に活き発(た)つ破格の暗(やみ)には不安と生義(せいぎ)の未完(みじゅく)に成り立ち、旧来挿話(むかしばなし)の格(かく)を保(も)つのは自己(おのれ)の姿勢(すがた)の固さであって、日々の夕歩(ゆうほ)に未完(みじゅく)が成るのは夜半(よわ)に辿れる過去(むかし)と現行(いま)との大木(たいぼく)を保(も)ち、白亜(しろ)く素通る精神(こころ)の身欲(よく)には一人(ひと)の生義(せいぎ)を色煌(いろめ)き立たせた…。明日(あさ)の色香(いろか)を生気に垣間見、暗黙(やみ)に見上げた無彩(むさい)の乱心(こころ)は理知に色付く文言(ことば)を中取(なかど)り、暗黙(やみ)と退屈(ひま)との不毛の演戯は美彩(びさい)に色立つ名義を買った…。無知の広場に生気が降(お)り立ち、不感の総理に精神(こころ)が成るのは無彩(むさい)に過ぎ去る気心(こころ)が巣立ち、歩合を高める孤高の翌朝(あさ)には神秘(ふしぎ)と現行(いま)との生義(せいぎ)を彩(と)った…。日々の無想に広々(ひろびろ)して生く不幸と孤独の情緒を盛(も)り付け、向日に盛(さか)れる白亜(しろ)い一通(とおり)は不機嫌から観た無粋を象(と)った…。自己(おのれ)の無知から過去(むかし)が生くのは不幸と現行(いま)との進歩を取り出し、一人(ひと)の生途(せいと)の白亜(はくあ)の許容(うち)には、付録に講じる暗歩(あんぽ)を彩(と)った…。過去に活き出す精神(こころ)の許容(うち)には広い背中の人形(かたち)が走り、無類に保(も)ち出す不倖の空間(あいだ)は幻想(ゆめ)の個録(ころく)を飾って行った…。明日(あす)の初出(はじめ)に理知が轟く不幸の始めに夜半(よわ)が臨んで、幻(ゆめ)の混沌(カオス)に列(ならび)が発(た)つのは不幸と現行(いま)との正義と成り立ち、小宙(そら)の高みに夜半(よわ)が盛(さか)れる〝一人(ひと)の気心(こころ)〟を捩って行った…。暗黙(やみ)に成り立つ不安の生気は一幻(ゆめ)と既憶(きおく)の気心(こころ)を保(も)ち出し、一幻(ゆめ)と意味との無憶(こころ)の独語(かたり)は自己(おのれ)の無暗(むやみ)に透って入(い)った…。一人(ひと)の初出(はじめ)に無機が留(とど)まり、日々の独語(かたり)に美彩(びさい)が立ち往き、日々に載り出す精神(こころ)の進理(しんり)は明日(あす)を跳び往く〝往来〟を観た…。自体(おのれ)の無知から基憶(きおく)が仕上がり、不備の柔裸(やわら)が不装(ふそう)の肢体(かたち)は銃を持つまま自己(おのれ)を獲(と)った…。幻(ゆめ)の独語(かたり)を生気に保(も)ち出し、日々の独語(かたり)に導く人形(かたち)は過去の無知から乱心(こころ)が成り立つ〝自体(おのれ)の不和〟など自然(あるじ)の美声(こえ)へとぽつぽつ活き発(た)ち、不俱の逆目(さかめ)に不幸が成るのは翌朝(あさ)の滾りに不審に盛(も)り発(た)ち、一幻(ゆめ)の一重(ひとえ)に乱心(こころ)が鳴るのは夜半(よわ)の盛(さか)りの無謀と成った…。白亜(しろ)く反り立つ不幸と日々には、幻覚(ゆめ)の残骸(むくろ)が次第に透り、不審に載り立つ無言の名句は不遜に活き発(た)つ不幸を識(し)った…。無題の過去から生憶(きおく)が成るのは心地を知らない無謀を盗(と)り出し、暗黙(やみ)に活き得る気心(こころ)の暗(やみ)には残骸(むくろ)を透せる独理(ドグマ)と成った…。


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~無題の過去~(『夢時代』より) 天川裕司 @tenkawayuji

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