第26話 女子高生、おじぃちゃんとダンジョンへいく。
土曜日の9時50分、わたしは
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ササメさんの家(というか、家のすぐそばの非常階段に直結している)
「んー。アタシ直感型だし、教えるのが下手だからなー。そうだ! おじさん、
「ええ? 俺が!?」
ロカさんに名指しされた
「アタシに探索のイロハを教えてくれたのはおじさんじゃない。おじさんは、絶対を教えるセンスがあるよ」
「うーんどうだろう。映像を見る限り、
「え? わたしには師匠はいませんけど」
わたしが首をかしげると、
「
「あ……確かに」
「
「はい。わかりました!」
「はいはいはい! アタシも師匠欲しいんですけど!!」
「それなら
「はい! ありがとうございます」
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そんなわけで、わたしと
わたしはおじいちゃんと
(なんだ? あんな爺さんがダンジョン探索??)
(さすがに無理じゃね?)
(いや、でも武器持ってるな。両手持ちのバスタードソード)
(そんなまにあっくな武器でだいじょうぶかw)
(小学生っぽい孫も一緒だから、さしずめ子守りってところじゃね)
(いや、年齢的に介護だろw)
(介護ダンジョン探索ww)
うーん、おじいちゃん来年で70歳だもんなぁ。こんなおじいちゃんが剣術の達人で、ましてや『最上の探索者』と呼ばれる伝説の人物だなんて、まわりの人は想像もできないだろう。
(あと関係ないけど、小学生に間違われたのは地味にショック)
わたしとおじいちゃんは、周囲から好奇な目でみられながら受付を通り抜けると、おじいちゃんは第七層のダンジョンの魔法陣へと進んでいく。
「ちょっとちょっと、おじいちゃん、そんな深い階層に行って大丈夫?」
「大丈夫じゃ、問題ない。ここにでるのは、最大でも2メートル級。お前の修行にはもってこいじゃわい」
ううう、おじいちゃん、道場だとあんなにやさしいのに、ダンジョンではずいぶんとスパルタだ。
あたしはビクビクしながら、おじいちゃんと一緒に第七層に通じる魔法陣に入って、ダンジョンへと転送された。
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