第2話 NTRされてるけども、優秀な人に愛されたのなら普通そっち選ぶよね
おはこん邪神ー。前回が以外にも反響があったから、またこのコーナーをやっていくよー。そんなわけで今回やっていくのはこのコーナー! 題して『NTRされてるけども、優秀な人に愛されたのなら普通そっち選ぶよね』のコーナー!
え? このコーナーだと邪神ちゃんはあんまり関われないんじゃないかって? リスナーの神は考えが甘いね! この邪神ちゃんがまさか加護を与えるだけだとでも思ってるのかな。
今回は邪神ちゃんの分霊を派遣してるのさ! もちろん神としての力を持たせないでだよ。これなら神権法律にも違反してないからね。
でもそれじゃあ今回のコーナーに適した場所をピンポイントに選べないんじゃないのかだって? 愚問だね! この私を誰だと心得てるの? 邪神ちゃんだぜ。幸運の女神もびっくりするほどの運命力で、既にそのパーティーに潜りこんでるのさ! あ、今回も冒険者だからそこんとこ気を付けてね。それじゃあ見にイクゾー!
さてさて、まずは今回の世界の説明をしていくよ。今回の世界は剣と魔法の世界。スキルやステータスなんかは無いからわかりやすいね! それじゃあ今回のパーティーメンバーを紹介していくぜ!
エントリーナンバー1、お前がNTRせずに誰がNTR!? パーティーリーダー兼攻撃のかなめ、NTRリーダー!
エントリーナンバー2、NTR役にして、みんなの癒し手! だけど私を癒してくれるのは誰なの? ヒーラー!
エントリーナンバー3、ヒーラーと同じ村出身の幼馴染! 一応遊撃役だけどほとんど役に立ってない上散財ばかりしている! 元恋人!
あとは壁役の戦士と可愛い魔法使いの分霊ちゃんでお送りしていくゾ☆
ピッピッピッピッピッピッピッピッピッ!
おっと邪神ちゃんが用意していたNTR速報が鳴っていますね。さあ早速見ていきましょう! 分霊ちゃんを目印に中継していきますよ! あ、個人名はさすがにそのままはあれなので、自動的にそれぞれわかりやすくしてます! さすが邪神ちゃん気遣いもできるなんて流石ですね!
「あれはヒーラーとNTRリーダー? なんであの二人が一緒に?」
おっとこの元恋人がNTRリーダーとヒーラーが一緒にいるところを目撃したみたいです。あ、あとをつけていくみたいですよ!
「あっちは宿が多いはず……まさか……」
ドキドキッワクワクッ! おっと宿に入りましたね、それでは2画面で見ていきましょう。
「ヒーラー、愛してるよ……」
「私もよ、NTRリーダー……」
「噓だ……なんでヒーラーが、NTRリーダーと……」
おお! 元恋人が茫然自失状態に! これはいい茫然自失状態ですよ! まるで見本の用な茫然自失状態です。 そしてNTRリーダーとヒーラーはおせっせを始めて、それを黙って見守る元恋人! なんというカオス! って元恋人が逃げました! よしこっちを追いかけていきましょう。
「噓だ噓だ噓だ噓だ」
どうやら元恋人は現実を受け止めきれないようです。ところがどっこい現実なのです! そうして逃げた先はパーティーが使ってる宿ですね。そのまま階段を昇って部屋に逃げ込むのでしょうか? っては? 何こいつ私の分霊ちゃんにぶつかってるんですかね? 処す? 処しますか? このピーをピーしてピーピーピーしてやりましょうか?
ふう、いやあすみませんでした。どうやら映像に乱れがあったようで。え、なに? 邪神ちゃんが呪詛吐いてた? まっさかーそんなー。神が聞いただけで倒れるような呪詛をこの邪神ちゃんが吐くわけないじゃないですかぁ? ですよね?
よしリスナーのみんなが理解してくれたので続きを見ていきましょう。どうやら分霊ちゃんが元恋人の話を聞いてたようですね。
「……それでNTRリーダーがヒーラーと宿に行って、セックスしてたわけね」
「そうなんだ! ヒーラーの恋人は俺なのに、あいつ裏切ったんだ!」
キャー! 分霊ちゃんがセ、セックスなんてはしたない言葉を使ってるー! は、これくらい普通? 邪神ちゃんピュアすぎ? ま、まあその議論は一先ず置いて置いて、分霊ちゃんたちの方を見ていきましょう。
「え? あんたヒーラーと付き合ってたの?」
「は?」
おおっとここで分霊ちゃんのあんたたちって付き合ってたの?攻撃ー! これには元恋人もショックだったのか固まってるー!
「いやだって少なくとも私は、あんたとヒーラーが恋人らしいことをしてたのを見たことないんだけど」
ここで分霊ちゃんと追撃ー! これには元恋人もたじたじだー!
「いや……でも……恋人は俺で……」
「だからその恋人らしいことしたのかって話なんだけど」
いけー! やれー! ぶちかませー!
「それにさぁあんた、NTRリーダーに勝てるところあると思ってるの?」
「え?」
「え? じゃなくてさぁ、性格でも財力でも強さでも、なんでもいいから勝てるところあるのか聞いてるの!」
「それは……性格とか……あんな軽薄なやつ……」
「はぁ……あんたなんにもわかってないんだね」
これには分霊ちゃんもため息です。ちなみにNTRリーダーは軽薄な見た目をしていますし、女性に言い寄ったことも一度や二度ではありません。邪神ちゃんのお墨付きです。
「たしかにNTRリーダーは軽薄な見た目をしているし、その見た目に違わず女性に言い寄ったことは何度もあるわ」
「なら……!?」
「でも少なくともヒーラーが悩んでいるときに気づきもしなかったあんたよりはマシね」
おおっと、ここで恋人が悩んでても気づかなかった宣言!
「そ、そんなこと一言も」
「言うような性格に見える? そう思ってるのならヒーラーのこと何も見てなかったのね。あんなにわかりやすいのにどうかしてるんじゃない?」
元恋人は何も言えなくなっているぞ!
「それでNTRリーダーはヒーラーに真摯に付き合ったわ。一緒に解決方法を探したり、それこそトレーニングしたりね。そんな男に女が惚れない訳ないじゃない」
それはそう。
「ま、話は戻すけど戦闘力でも財力でも人望でもNTRリーダーの方が上でしょ。そんなわけであんたパーティーにいらないから」
「……え?」
これはまさか!?
「だからパーティーにいらないって言ってるの!」
パーティー追放キター!
「な、なんでだよ! 俺だって」
「役に立ってないわよ。最近の戦闘で役立たずじゃない。前に出れば無駄に攻撃を喰らう、後ろからの攻撃は妨害にもならない。あんたこれで役に立ってると思ってたの?」
「それは……」
「少なくとも私たちは上に行こうと努力してるわ。でもあんたがそんなことしてるのを見たことない。そんなお荷物は邪魔なの。わかったら出て行って」
そうして元恋人は出ていきました。ちなみに邪神ちゃんが見た限りでは、分身ちゃんが言ったことは、一つのことを除いて事実ですね。
「……行ったわね、出てきなさい戦士」
「なんだ、結局争わなかったな」
おっとここで戦士が出てきましたね。ちなみに戦士は美しい女性ですよ! つまり今のこのパーティーはNTRリーダーのハーレムということに!? 羨ましいチャットが飛び交っております!
「それにしても情けないわよね?」
「ああ、というか多分だが気づいてなかったよな?」
「絶対そうでしょ、むしろ気づけると思う?」
おおっとなにやら不穏な気配がしてきましたね。
「だってまさか」
「あのNTRリーダーが」
「「女性だったことに」」
朗報! 朗報! NTRリーダーのハーレムではありませんでした!
「しかも私たち全員が付き合ってるなんて」
「やっとヒーラーが落ちたから、邪魔になって追い出したとか思ってもいないだろうな」
号砲! 号砲! 百合です! 百合の花が咲き乱れています!
「さてそれじゃあ……」
「ええ、私たちも……」
はい中継終わり。え? ここから先を見せて欲しい? だめです、見せません。分霊ちゃんの裸を見せるわけないでしょ。あ、元恋人どうなったか知りたい? どうでもいい?
じゃあさらっと流して、山賊に襲われて死にましたー。まあもしかしたら逆恨みの復習心があれば、なにかしら覚醒したかもしれないけど分霊ちゃんが丁寧に心をへし折ったからそんなことも起こりえないしね。
えー? どうしても見たいの? じゃあここからは別料金になります値段はこのくらいって早っ!? いつもこのくらいの早さで仕事しなよー。
じゃあそんなわけで邪神ちゃんのKamituberでしたー! 今回は適当にやったけど見たいお題とか合ったらどしどし感想書いていってねー。それじゃあバイビー!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます