2 無性・無産・不死人間の時代(10)
ちょうど広場のメインAルームで、来年この国で開催される〝パラオリ(パラリンピック・オリンピック)〟の代表選手の空中体操演技の見学会が開かれていました。やはりどの選手の顔も皆超高齢に見えましたが、その演技はきびきびとした素晴らしいものでした。それどころか超人的なまるで翼がついているかのような演技でした。
「ミーさん。私これが生で見たかった」
「これはどのクラスです?人工四肢何%のクラスですか?」
「この競技はパラの一番下の種目なので、20%超えのクラスです。20%未満はオリの競技種目になっていますから」
「しかし、いまどき人工四肢20%未満の人なんていますか? 私でさえ60%ですよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます