2 無性・無産・不死人間の時代(3)
ジャイアント広場に着陸したミーさんは、スマカから降りて、少し面倒くさそうに早口で言いました。
「ユーさん。最近ここへは来ますか?」
「そーね、結構来るよ。時々、見学会や交流会があるから」
「でもいまどき、わざわざリアルで必要あります?感染の危険を冒してまで。それにバーチャルの臨場感はもうリアルを超えてない?」
ユーさんはちょっとだけ照れくさそうにでも大きな声で答えました。
「そうだけどさあ、やっぱりリアルは違うよ。匂いと言うかなあ」
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