第50話

 ――№4。キミが望んだものを僕は絶対に掴んで見せる。キミがこの日記を読んでいるその世界が平和になっているように僕は準備をしている最中だ。願ってただ待つだけじゃない。愉快な仲間たちと探偵業をしながら、僕もウィルス対抗ワクチンの開発を補助していこうと決めたのだ。――




――№5。探偵業の傍ら、再び永久凍土中のウィルスについて研究を始めて一週間が経った。ようやくその環境が整い始めたところなんだけど、もう二十年以上キミを待ち続けている僕からしたら、一週間なんてほんの寸秒にしか感じない。でも運命を変えるきっかけに携われるかもしれないというのは、僕にとって本当に名誉あることだと思っている。僕の夢は平和な未来でキミと再会することだ。僕は夢を追い続けたら夢は叶うと信じている。だからいつまでたっても夢を忘れることが出来ないんだ。というより僕は夢を忘れない。――


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