第1章 布教の行進No.6

ーー森の中


「なぁ、城の外行っているけど…どこまで行けばいい…あっ、まさか!スペニア軍だろ?俺は嫌だぜ!」


俺は“断固!拒否!”という姿勢を貫いた。


「あほう、そこまで行かんわ……おぬし、ウゴとダビド王の時に何か気づかんかったか?」


“何か気づく?……ウゴは『フォフォフォ』と気持ち悪い声の発し方しか、しなかったよなぁ…?それ以外何があるんだ?”

俺は両手で腕組みをしながら、ウゴのことをイメージしながら想像する…アカン!ウゴのイメージは笑い方面しかない…。


「…あの、どうされました?」


俺とシルバードラゴンは気を許して会話していのに、声をかけられたものだから咄嗟に剣を身構える。


「あああ!!タンマ!タンマ!!」

「なんじゃ?ジョゼか?」


声をかけたのは“ジョゼ”。

ウゴ代表団の中で一番の新人代表団で黒髪、青色の割には美少年の風貌している……ただ、どこか“オドオド”してて頼り無さそうだ。


「いや〜道に迷ったみたいでね。喧嘩しながら歩いているのよ」


“それは良かった”

と満面の笑みで安心してしまった。なんだか、心が現れるようで俺も自然と笑顔になる。


「それは良かったです。今は仲間同士を繋いでいきましょう」


ジョゼは屈託の笑顔で握手を求めた。俺も素直に握手をしようした瞬間、シルバードラゴンがそれを阻止する。

ジョゼも“何をするんですか!?”という顔になる。


「なんじゃ?そんなに握手がしたいのかのう…“魔族”のくせに」


“えっ、魔族?”

俺はシルバードラゴンの方へ向いた。


ーーバチッ



とその時世界が白黒になり、まるで時が止まっているかのようだった。

“なんだ!”

俺の鼓動が激しく音がしているように感じる。


「なんだ、気づいていたのか」


その男は屈託のないる笑みで、どこか気持ち悪いような、どこか恐ろしいような感じでコチラへ向き合う。


「そりゃ、魔族の禍々しいオーラで立ち会えば、アホでもわかるわい!」

(…それも気づいていないアホです////)


俺はシルバードラゴンの発言に“グサグサ”と心が痛みつつ、どうにか瀕死の状態で保つことになる。


「本当に!?そちらさん、本当に気づいていないみたいだったよ」


ジョゼは“ニヤニヤ”しながら俺の方へ向く。シルバードラゴンも“フーッ”と、ため息をつきながら、ジョゼの方へ向く。


「そりゃ、まだ初心者だったからのう…後から説明するとして、おぬし“魔族協定”を知らないことはなかろう?」

「そりゃ、知っているよ!メビオスの所へ行った時、シルバードラゴンを見てビックリしたね…まさか、会えるなんて」


シルバードラゴンは“ほぅ…”と、この世とは思えない禍々しいオーラを発した。俺も気軽に受けてしまうと心が折れてしまうため、気合い入れてオーラを発する。


「冗談!!…そのオーラは辞めなよ。そんなオーラをするモンだから…」


“バシ!!!”

と直径10メートルの大きな木がものの見事に薙ぎ倒されいる。そこには1人の人間が身を潜めていたが、木を真っ二つと同時人間の首を刎ねてしまったみたいだ。


「殺してしまいちゃったじゃないか…ゴメンね。スペニア軍の関係者だったみたいだけど……まぁ、いいや」


“まるでオモチャが失くすような感覚だ”

人間の宗教がどう思おうが、人の肌が黒だろうが、白だろうが、黄色だろうが魔族なんて一切関係がない。

関係があるとすれば人間という“世界征服のゲーム”が興味があるからだ。


「とりあえず、シルバードラゴンが関わるすべてには手を出さない。コレでいいね」


ジョゼはため息をついた。しかし、すぐに切り替えて笑顔を出してきた。


「OK!とりあえず兵が整うまで2ヶ月。その時は戦争を回避するための努力しようが、絶対に始まる…あっ、面倒くさいからトップに言っおいて“計画に入った時点でアンタはもうおしまい”だからアンタは全然悪くないよっね(^^)」


ジョゼは満面の笑みで笑顔を振る舞う。そして無言のままジョゼに近づき、胸ぐらを掴む。


「テメーいい加減にしろよ。どれだけ努力しているか分かってんのか?」


俺はブチ切れた…たぶん、初めてからじゃないかなぁと思えるぐらいブチ切れた。


「おおお!!いいね!!いいよ!!禍々しいオーラはドンドン出してね!そうすれば、私たちドンドン元気になるからね!ヒャヒャヒャ!」


ジョゼの“最高の笑顔”を忘れない……頭の中でよぎりつつ絶対に忘れない!


「さぁ、済んだこと出し帰って寝ますか……あっ次、全滅したら絶対に殺す」


ジョゼの顔は真顔であった。コレはどれだけ本気度があるかどうかを示すことであった。

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