28話 歌うまになる! 1
「なんでこんなことしてるんじゃっけ?」
「ほらほらやみちゃん!もっともっとだよ!次は腹筋しながらいっちゃおー!」
「もう嫌じゃー!」
時を遡ること数時間前。
私は田中さんにある相談をした。
身体と歌を両方鍛えられる方法ってありますか?と。そして一人のライバーを勧められたのだ。
それは、八代きぃちゃんである。
思えばその時からが苦行の始まりだったのかもしれない。
きぃちゃんに頼んだ時の第一声が
『オッケー!歌いながら筋トレしよっか!』だったのだから。
回想はこのぐらいにしておいて今のこととなります。
「うっ、ぐぅっ」
「やみちゃん、歌もだよ!」
「なん、で、きぃちゃんはそんなげんきなのじゃ⁈」
:きぃちゃんとの二回目のコラボがこれ
:やみちゃん自分で頼んだらしいけどな
:歌上手くなりたいで頼んだのがこれか
:身体も鍛えたいと思ったんだろ
:ライブに向けて頑張るって言ってたもんな
:徐々に慣らしていった方がいいのでは?
:きぃちゃんもそこらへんは考えとるって
:自分もよくトレーニングしながら配信してるから勝手は分かってるだろうな
:きぃちゃんは意外としっかりした娘だ
:スタジオもこんな使われ方されるとは思っていなかっただろうな
:カラオケ用のスタジオなのでは?
「スタジオは借りる時にオッケーもらってるから大丈夫!きぃ一人だったら家でやったりもしてるんだけど、やみちゃんとならスタジオ借りようと思ってね!あとさ、さっきから全然喋ってないけどあと二人いるんだよ〜」
「あれ、もう喋っていい感じー?桃井レミだよ〜誘われたからきちゃいました!」
「ど、どうも……緑谷ネムです。なんか監視役?で呼ばれました」
「に、二期生集合、じゃな……ばたり」
:二期生集合だと⁈
:まさかの配信で集合したな⁈
:レミレミとネムちゃんいたのかよ!
:全然喋ってなかったな!
:てか監視役とは?
:サボってないか見てるんじゃね?
:やみちゃーん、倒れないでー!
:尊くて倒れた説
:同期揃った尊さで倒れてしまった
「えへへーやみちゃんのあれがバレた時以来だよね二期生集合したの!」
「あーあれね〜てかやみちゃん大丈夫?」
「なんかニヤけてるから大丈夫だと思う」
はーやっぱええなあ、蓮華隊後輩組。オフコラボだから可愛いみんなが喋ってるのを生で見れてますよ。
というかきぃちゃんとオフで会うの初めてだけど本当気さくでいい子なんだよね。一言で表すならギャルみたいな風貌なんだけどそれだけじゃなくて、ロリのような可愛さも持ち合わせていてそれでいて元気っ子で……なんかギャルゲーにいたら攻略したいですな。
:やみちゃんがあかちゃんになることが確定した時以来か
:そんな二期生の久しぶりの集合が筋トレ歌配信とは思ってなかったぜ
:やはり斜め上をいくのがカラーズだな
:やみちゃん静かだけどまじで大丈夫なん?
:ニヤけてるって言ってるから多分妄想してんだろ
「我はもう大丈夫じゃ」
「おっ、やみちゃんが起き上がったね!よっし次いくよ!レミちゃんたち見守っててね‼︎」
「まっかせて〜」
「ふぁいとー」
可愛い子たちに応援されると頑張れる!
よしっ、歌も歌っていくぞー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます