27話 あかちゃんのチョコ返し
百合写真を見てにやけ、一つの缶を手に取り準備。
そしてポチッと操作。
「みなさんこっんにっちはー!あかちゃんでっせー!さーて今回はチョコ返しやっていくぞー!」
私は今日も配信を始めていく。
楽しいから。きっとそれもあるんだと思う。けれど一番は、リスナーさんが楽しんでくれるのが嬉しいからなんだよね。
:待ってました!
:¥170
:¥170
:¥170
:あかちゃんでチョコ返しって初じゃね?
:マ?やってなかったか?
:やってないはず!毎回やみちゃんだったからな‼︎ ¥500
:そうそう!やみちゃんがあかちゃん宛であろうチョコを読むのが面白かった!
「私がチョコを返すのはレミちゃんとのコラボ以来かな!初めてではないのだよ!でも思えばあの時にあかちゃんって決まったんだよねえ。さて、早速いっちゃうよ!」
[やみちゃんとあかちゃんって同一じゃないんですか?また、あかちゃんのせいで百合にハマったんですがどうしてくれるんですか]
「はいありがとうございます!えーとまずね、やみと私は別なのだ!なにもしてなかったら私は出てこないしさ〜あと、百合にハマったのは私のおかげで!だよね⁈私のせいじゃないもの!百合にハマることができたのはいいことだと思うし‼︎」
:あかちゃんとやみちゃんって別だったのか⁈
:度々自分で言うとる
:なにもしてなかったら出てこない?
:なにかするっていうなにかが特殊なんだよなあ
:お酒飲むか百合を眺めるかだもんな ¥700
:最近やみちゃんの方にあかちゃんが侵食してきた件については……
:チョコを送った人があかちゃんのせいと言っているのに自分のおかげだと思っているあかちゃん ¥1000
:まあ俺もハマったからなんとも言えねえ
コメント欄もだいぶん賑やかになってきたなあ。最初の頃を思い出すと驚くものだよ。あかちゃんと言われて、肯定されて今の私がある。本当に良かった。
そう思うから次もテンション上げて読みましょう!
「他にもハマってる人いるみたいだね!嬉しいな〜よしっ、次いくぞー!」
[あおちゃんとのコラボの時にお泊まり会したと言ってましたが、誰か他にしたい人いますか?個人的な希望ではレミちゃん!]
「そうですねー私もレミちゃんとお泊まりしたいですね!あっ、それこそあおい先輩とお泊まりしたいかも!楽しそうでしょう⁈ずっと百合の話できるし!」
:やっぱりレミレミとお泊まりしたいんだな
:レミレミとのお泊まりか……てえてえな
:あおちゃんとのお泊まりが何時間でも趣味の話をしたいという目的な件について
:そういうとこも良い ¥500
:たまにいるんだよな全肯定ニキ
「えっ、だめですかね?あーでもお泊まり会するならやっぱり同期全員でしたいですね!だってあの子たちともいっぱい話したいし!それにレミきぃも見れますし!」
:なんだかんだ同期愛強いよな
:なんだかんだというかずっとそうだろ
:デビューした時からそう ¥1700
:やみちゃんの時でも同期愛は滲み出てたからな ¥250
:それな!
「いやー同期は本当に最高ですね!まあ同期愛を叫んだことによりちょっと大変になった私が言うことなのかは……まっ、いっか!今楽しいし‼︎」
:あかちゃんが楽しそうでなによりです
:推しが楽しそうだとこっちまで嬉しくなる不思議
:それが推しというもんよ
:これからも推してくぜ! ¥5000
:あかちゃんもやみちゃんもどっちも大好きだ‼︎ ¥1700
「ありがとうございます!これからも頑張るから応援よろしくねー!」
もう一度操作をして今回の配信を終わらせる。やっぱりみんなに楽しんでもらえるのが嬉しいし、自分のことを応援してもらえるのがたまらなく嬉しい。
だからこれからも続けていくのだ。
どこまでも、どこまでも。
そう、どこまでも。
私の次に入ってくるかもしれない人の、道になれるような人になるために。
笑い続けて頑張ってみせるぞー!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます