第17話 乙女ゲームだよね?1
「あのね、一通り見て決めたよ。私は、百合くんを攻略していこうと思います!あととても可愛い向日葵くんもね!」
:知ってた
:余裕で予想できてたわ ¥5000
:あかちゃんが百合以外選ぶわけないな
宮野ハナ:なんでかしら?百合好きなの?
:これは健全な方の百合の話です
「ハナ先輩、気にしないでください。あと名前で選んだわけじゃなくて、銀色の長髪でメガネかけてる真面目でちょっとズレてる麗しキャラとか推すしかないから!」
:銀髪好きだったんか ¥170
:初耳だったな! ¥170
:えっ、待ってハナさん狙われない?
:マジやんハナさん逃げて‼︎
「ぶっちゃけハナさんの髪色も雰囲気も大好物です」
宮野ハナ:え、えぇっと……ごめんなさい?
:やーい、フラれてやんのー! ¥1000
:ハナさんめっちゃ困惑しとるやん
:そりゃ、あかちゃんの声がガチだったからだろ
「みんな、告白する時はガチでいかなきゃだよ?相手に失礼でしょ。あとセッ○○を申し込む時にも真剣にいきなね?」
:ハナさんになに聞かせてんだ!
:名言?生み出してんじゃねえ!
:迷言の方だろ
椎名マオ:すまないねウチの子が
宮野ハナ:聞いてないことにするから大丈夫よ
:こんなところで0期生が合流してしまっただと⁈ ¥500
「こんなとこって言わないで!ハナさんすみませんでした!無知な貴方も大好きです‼︎そして一向に進まないゲーム……」
:流れるような告白⁈
:俺でなきゃ見逃しちゃうね ¥170
:なんで自分のせいで進まないゲームにしょんぼりしてんねん ¥170
:早く進めような
「はい!進めていきますよ〜まずはね、百合くんに会いに行くところから始めましょうね。このゲームはプロフィールを見ることが大事なんでね……百合くんは図書館にいると思うんで行きまっせ!」
:プロフィール欄めちゃくちゃ見てそう
:舐め回すように見てそうだよな
:偏見じゃね?と言いたいとこだが俺も同意
:あかちゃんは萌えのためなら一直線な人だからな
「失礼な!舐め回すようになんか見てない!せいぜい家族構成と好きな食べ物と趣味ぐらいしか見てないのだよ‼︎おっ、やっぱ図書室にいましたな!読書が趣味って書いてあったからいると思った〜」
スチル絵が欲しいと思うほどにはとてもいい画になっているだろう。銀髪の髪を結んだ美男子が本を読んでいるところとか素晴らしい。しかも名前が百合。
百合は私にまた活力をくれるのか。ありがとう百合くん。
:家族構成知ってたら十分だろ
:てか一発でいる場所当てるのすごくね?
:いやそうでもないぞ。趣味とか性格とか見れば結構当てれるし ¥500
:有識者おる!さてはハナさんの配信を見てゲームやったな? ¥1700
:バレたか
「あのですね?進めてるんですけど、百合くんの喋ったことに少し既視感が……」
『女性が二人で並んでいるのを見て何を思う?間に挟まりたくないだろう?だから僕はこうして図書室に一人でいるんだ。分かったら君も友だちのところにいくがいいさ』
:まんまあかちゃんやん
:こーれは、あかちゃんですな! ¥1500
:あかちゃん以外の何者でもない
:え?システムバグ?
宮野ハナ:バグではないわ。彼のシナリオはそういうものよ
「そういうものなんですか⁈えっ、これ乙女ゲームですよね⁈え?」
:ガチめの困惑
:これは困惑するだろ
:自分みたいなセリフ言う乙女ゲームのキャラいたらビビるわ
:そりゃそうだ
「まさか全部こんなだったりして……まさかね」
これがのちのフラグとなるのでした。
って言ってまたフラグ建築士になっちゃうから言葉にするのはやめておこう。
まあ、進めていけば分かるでしょう!
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